テーマ:台湾映画

台湾版『三月のライオン』と言うべきか 台湾映画『帯我去遠方』

 呉念真がプロデュースしたマイノリティー青少年の恋愛を描いた作品。監督・脚本は女流の傅天余。  阿桂(子供時代役: 李芸妘)は祖母(梅芳)と母親に出奔された影の薄い父(李永豊)と暮らしている女の子。小学生時代周囲から変な色使いをする絵を描くと思われていたが、検査すると色盲だと言うことが分かり、周囲から色盲とからかわれ…
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台湾で大ヒット 聴覚障害の若者のラブストーリー映画 『聴説』

 『午後3時の初恋』の鄭芬芬監督の長編第2作。鄭芬芬監督の作品は前作も、コミュニケーション障害を扱ったラブ・ロマンスであったが、今回は聴覚障害者の心温まるラブ・ロマンス。  家業が中華料理店である天闊(彭于晏[エディ・ポン])は、聴覚障害者が競泳の練習をしているプールへ弁当の配達に行き、秧秧(陳意涵)と偶然出逢う。秧秧は姉の小朋(…
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同性愛者を見守る暖かい視線が印象的 『漂浪青春 (彷徨う花たち)』 台湾映画

 自分自身レズビアンであることをカミングアウトし、同性愛に関する映画を作り続けている台湾の映画監督ゼロ・チョウの長編第3作。三部のオムニバス構成になっており、最後にそれぞれの有機的なつながりが明らかになる。 第1部 妹狗 May  小学生のメイは、盲目である酒場の歌手ジンの妹。両親はおらず二人暮らしで、ジンが働いてメイを育ててい…
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台湾シネマコレクション2008作品がようやくDVD化

 SPOが、韓流の次は台流かと仕掛けた台湾シネマコレクション2008。しかし、余程客の反応が悪かったのか、なかなかDVD化されない... と思っていら「珠玉のアジアン・ライブラリー」シリーズの一環として2月からDVDの刊行が始まる模様。  台湾ものの初回は、 2/3 ゼロ・チョウの『Tatto 刺青』、および『練習曲』&『ビバ!…
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台湾映画『ビューティフル・クレイジー(乱青春)』

 台湾の李啟源(リー・チーイェン)監督による青春期の女性の友情の崩壊を描いた映画。時間軸が複雑に交錯して、1回見ただけではストーリーが追いにくい。  この映画は基本的には、二つの時代が平行で走っている。ひとつは主人公たちの高校時代、そしてもうひとつは大学時代である。また時間軸がそれぞれの時代ごとに前後するので、ストー…
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アイデンティティクライシス描写の光る『陽陽(ヤンヤン)』 -台湾映画-

 『一年の初め』が昨年10月、都内でレイト上映された鄭有傑(チェン・ヨーチェ)監督の長編第2作。本作品は2009年東京国際映画祭アジアの風部門で上映されている。物語はフランス人とのハーフである陸上競技選手である女の子のアイデンティティを巡る物語で、心理描写の深さが印象に残る作品。  陽陽(ヤンヤン=張榕容[サンドリーナ・ピンナ/チ…
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本年度ベスト台湾映画?『あなたなしには生きられない(No puedo vivir sin ti)』

 2009年ベスト台湾映画の呼び声の高い、レオン・ダイ(戴立忍)監督の長編第2作。映画の設定はショーン・ペンが主演で話題をさらった米国映画『アイ・アム・サム』にちょっと似ている。ただし『アイ・アム・サム』が父親が知的障害者だったのに対し、本作品では父親は社会的に排除された者であり(もっとも知的障害者も社会的被排除者とは言えるが)、また前…
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台湾映画『ウェストゲート No.6(六號出口)』

 日本でも『ジャンプ・ボーイズ』がビデオリリースされた林育賢の2006年作品。台北の西門町(日本で言えば渋谷センター街といったところか)に集う若者たちの日常と生き辛さを描く作品。SPO主催の台湾シネマ・コレクション2008で上映されているが、その後一向にビデオリリースされる気配がないのはなぜなのか?台湾シネ・コレは、本来韓流シネ・フェス…
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矛盾する台湾を地で行く 映画『さよなら、再見』

 台湾は親日なのか反日なのか、議論かまびすしいところであるが、筆者に言わせれば親日か反日かというカテゴリー分けが、そもそもの間違い。そのような複雑な台湾事情理解のための映画3作(私はこれを「台湾理解3部作」と勝手に命名しているが)は、『悲情城市』、『さよなら、再見』、『多桑』(因みに脚本には全て呉念眞が係わっている)。但し申し上げたいの…
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ナント三大陸映画祭入賞の、王明台映画デビュー作『鹹豆漿』

 この映画のDVD(香港盤)、ジャケットのアートワークがいまいちだし、監督の王明台...Who? という感じで購入後しばらく放置していたのだが、先日紹介した台湾映画『恋人』が意外に面白かったので、そういえば王明台監督の長編デビュー作である本作のDVD買っておいたと思い出して、引っ張り出して見た作品。『恋人』と同様、1980年代の台湾の若…
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笑い, 人情, バイオレンスと てんこ盛りの台湾映画『停車』

 Blogを始めた当初は韓国映画紹介を中心に...と思っていたが最近なんだかだんだん台湾映画紹介blogと化している気が。それはともかく映画紹介に移ろう。  ある男が危機に陥った結婚生活を救うべく、妻の好きなケーキ店のケーキを買おうと路側駐車したところ、その外側に二重駐車されて車が出られなくなってしまった。そのことから始まる一晩の…
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台湾人気ドラマ演出家として知られる、王明台監督の『恋人』

 台湾の人気ドラマ『流星花園 ~花より男子』(2001年)の演出を担当した、王明台監督の長編第2作。本作品は東京国際映画祭(2005年)「台湾:電影ルネッサンス」の枠で国内上映されているが、国内配給はつかず一般劇場公開はない。  ホテルのボーイ、阿倫(藍正龍)は美容師の安琪(李康宜)とつきあっている。阿倫は寂しくなると安琪を呼び出…
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爽やかな青春ラブストーリー 台湾映画『ミャオミャオ』

 2008年台湾の青春ラブストーリー映画。プロデューサーに香港のスタンリー・クヮン(關錦鵬)が加わっているためか若干やおい色がある。また哈日色も強い。  18歳のシャオアイは明るく元気な女子高生。彼女は甘いものが大好きでケーキ作りが趣味なのだがいつも失敗ばかり。ある日、日本から交換留学生がクラスにやってきた。日本人...と思いきや…
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客家による抗日運動を描いた台湾映画『一八九五乙未』

 2008年公開された台湾映画。1895年日清戦争後の下関条約により日本が清より台湾を割譲され、台湾を接収時の地元義勇軍による抵抗戦争を描いた作品。この映画によればその際に1万2千名余りの台湾民衆の犠牲者が出たそうである。一般的には朝鮮半島での日本による植民地化抵抗運動がよく知られ、台湾ではさほど大きな抵抗がなかった様に誤解されている。…
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蔡明亮監督作品 『黒い眼のオペラ』DVD

 台湾で唯一カンヌ、ベルリン、ベネチアの三大映画祭で受賞した蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の現在のところ、最新作。本作品は蔡明亮の生まれ故郷であるマレーシアで初めて撮影した映画。2007年春に日本で劇場公開されているほか2006年東京フィルメックスに出品された。  本作品にあらすじらしいあらすじはないといってよい。マレー人、中国人、…
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田中千絵による田中千絵の田中千絵のための映画『対不起、我愛[イ尓]』

 台湾シネマ・コレクション2008でも上映された『ウェストゲート No.6』林育賢(リン・ユウシェン)監督による2008年度台湾映画。『海角七号』で大人気となり、Yahooの2008年台湾マン・オブ・ザ・イヤーで第3位にランキングされたという、台湾で活躍する日本人女優、田中千絵主演で、映画の中でも「田中千絵(ティエンチュン・チェンホイ)…
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台湾映画『愛的、発声練習』

 2008年台湾のラブストーリー映画。プロデューサーは数々の名監督を育ててきた徐立功(シュー・リーコン)。監督は李鼎(リー・リーディン)。ある女性の10代から30前後に至るまでの恋愛遍歴を描くという映画なのだが、個人的には、どうもレディース・コミックを見ているような印象。  小猫(徐煕媛)は女子高校生。両親が離婚し本人は親戚の家を…
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台湾映画『ヘルプ・ミー・エロス』

 台湾の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督作品の常連俳優である、李康生(リー・カンション)監督進出第2作。前作『迷子』は国内一般劇場公開&DVDリリースされている。本人が監督&主演を勤め、プロデューサーは蔡明亮。  株式投資で儲けて、マンションで大麻を栽培しながらバブリーな生活を送っていた高雄に住む阿杰(李康生)。しかし彼は、恐慌に…
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スリを題材にした台湾映画『指間的重量』

 韓国映画『無防備都市(ファム・ファタール)』同様スリを題材にした台湾映画だが、その趣はだいぶ異なる。スリ生活を通して、"正常"な社会の中に居場所を見つけられない少年が自分の居場所を発見していくというお話であり、『深海 Cha Cha Cha』等、人間の心理、内面の探索を求める傾向が強くなっているここ最近の台湾映画の大きな流れの一つに位…
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若かりしジュディ・オングが出演する1975年台湾映画『煙雨』

 シンガーソングライターであった劉家昌が監督した1975年台湾映画。女性関係に躓きながらも何とか維持される3人の男の友情を描く娯楽作品で、その「躓きの石」として、若かりしジュディ・オングやブリジット・リンが出演。  青年実業家煥声(岳陽)、義章(泰祥林)、泉仁は大学同窓の友人。泉仁は煥声の会社で働き彼を支えている。煥声は人望が厚い人物…
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現代版「童年往事」... 台湾映画『ORZボーイズ』

 『海角7号』の大ヒットで、台湾では今まで見向きもされなかった国産映画が、80年代後半の台湾ニューウェーブ以来、再評価される動きが高まっているが、本作品も現代台湾映画の良質な部分を代表する作品の一つ。  ヤン・ヤーチェ監督による、厳しい環境の中精一杯生きようとする小学生の少年を題材にした映画。「男はつらいよ」ならぬ「子供はつらいよ…
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パイワン族の暮らしとその文化を紹介する『賢き狩人』

 ここのところ台湾の先住民の出てくる映画を紹介してきたが、今回紹介する映画は台湾のパイワン族の暮らしと文化を紹介する映画。原作はパイワン族の亜栄隆.撒可努(アーロンロン・サキヌ)が著した同名(「イノシシ、ムササビ、サキヌ」)の自伝的ノンフィクション。  サキヌ(本人が本人役で出演)は台湾南東部太麻里(台東の南方)に住むパイワン族の…
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台湾蘭嶼島を舞台にしたラブストーリー映画『人之島 (Pongso No Tao)』

 先日も蘭嶼島を舞台にした先住民(タオ族)の男性と漢族の女性のラブストーリーである『飛び魚を待ちながら』を紹介したが、本作品も同設定のラブストーリー映画。但し『飛び魚を待ちながら』の方はラブコメディ的要素が強いが、こちらの方は二人の女性の間で揺れ動く男性の心理的葛藤に焦点を当てている。題名は漢字で「人之島」と書いて、タオ(旧ヤミ)族の言…
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台湾の"青春グラフィティ"映画 『九降風(九月の風)』

 1996-7年の台湾北部の都市新竹郊外を舞台に、そこに暮らす高校生たちを主人公にした青春グラフィティ映画。高校生たちの友情とその崩壊、挫折を、当時台湾で問題になった野球八百長事件を象徴的背景としてオーバーラップさせながら描いていく。林監督の半自伝的映画だという。  1996年9月、新竹の東隣の町、竹東にある竹東高級中学(=高校、…
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台湾映画2008年最大のヒット作『海角7號』

 2008年台湾映画界最大のヒット作で、既に香港でも公開されている『海角7号』。内容は簡単に言うと、台北でミュージシャンになれず、故郷の恒春に戻った台湾の青年と、ホテルのプロモーションの仕事で恒春にやってきた日本人女性とのラブストーリー。それに60年前、日本植民地時代の日本人教師が台湾の少女に宛てて書いた、当時出せなかったラブレターの宛…
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台湾蘭嶼島の先住民の暮らしを描く『飛び魚を待ちながら(等待飛魚)』

 2005年に製作された蘭嶼(ランユイ)島を舞台としたラブストーリー。監督は女性である曾文珍(ツェン・ウェンチェン)。日本では第18回TIFF(2005年)および2006年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映されている。  ビフォンは調子のいい先住民タオ(ヤミ)族の青年。兄は本土に出て行ってしまい、高校生の妹と両親との4人暮らし…
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チャン・ツォーチ監督久々の新作『蝴蝶』- 台湾映画

 チャン・ツォーチ監督が昨年末久々に発表した『蝴蝶』の台湾盤DVDが発売された(台湾での一般公開は本年6月)。彼の新作はおそらくNHKも出資して製作された『美麗時光』(2001)以来ではないだろうか?彼はホー・シャオシェンの『悲情城市』の助監督についたようだが、彼の作品は最近のホー・シャオシェン作品がスマートになってそぎ落としてきた要素…
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台湾のファンタジー映画『壁を抜ける少年』

 昨年TIFFに出品された鴻鴻(ホンホン)監督の『壁を抜ける少年』の台湾版DVDが発売された。この作品は近未来ファンタジー映画。鴻鴻監督の作品はこれが初見だが、彼のセンスは日本でいえば大林宣彦とかなり共通するものがあるような印象を受けた。  時は近未来台湾、地震のため田舎の故郷を捨て、大都市リアル・シティにやってきた高校生のシャオ…
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今時台湾の反日映画『插天山之歌』

 台湾=親日という思い込みを持っている人は多いだろう。しかし先日の尖閣諸島領有を主張する団体の行動に対する馬英九政権の対応を見る様に必ずしもそうとは言えない。実は1970年代、80年代には盛んに反日、抗日映画が作られた時期もあった。その代表格は本人が歌手でもあり反共愛国傾向の強かった劉家昌監督であろう。この当時これらの映画が盛んに作られ…
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『流浪神狗人(神も人も犬も)』 - 台湾映画

 2007年、女流のチェン・シンイー監督による台湾映画。国内では2008年9月アジアフォーカス・福岡国際映画祭で『神も人も犬も』の題名で上映されたようだ。最近の台湾映画はチェン・ウェンダン監督の『深海 Blue Cha Cha』など人間の心理的な側面に焦点を当てた映画が多くなっている様に思われるが、本作品も人間の孤独に焦点を当てた作品に…
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