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zoom RSS 韓国語 バタン/明朝フォントの違い (1)

<<   作成日時 : 2018/09/29 19:41   >>

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 ここ20年近く、Windows上で、Microsoft Wordの韓国版や「ハン/グル」、Hancom Office Neoなどの韓国語系アプリを買ってきて、韓国語フォントが増えてしまったが、なんだか似たり寄ったりのフォントもあり、韓国語フォントの棚卸をしようかと、自分のパソコンにインストールされている韓国語のフォントの違いをいろいろ比較している。その中で気づいたことのメモである。

 Windowsの標準韓国語フォントとして、欧米圏のSelif系列に相当するフォントとして、バタン (Batang) フォントがある。韓国語で「バタン (바탕)」とは、「基本」という意味であるが、もともと日本語由来で「明朝 (ミョンジョ / 명조)」フォントと呼ばれていたのを、語源が日本語でよろしくないと「バタン」フォントと呼ばれるようになった。しかし、フォントの商品名によっては依然「明朝」を使っているケースもある1)。

 で、Microsoft の Batang フォントは、Windowsで標準でインストールされてくるが、このフォント自体の開発は、Microsoftが直接行ったのではなく漢陽 (ハニャン)情報通信 (한양정보통신) からライセンス供与されているものである。この会社は韓国を代表するフォントメーカーであり、おそらく、印刷の写植に使われるフォントもこの会社のBatangフォントが使われているのではないかと思われる。

 で、この会社、やはり他のワープロメーカーに自社のBatangフォントを提供している (他社のBatangフォントもあるが...)。で、似たり寄ったりのBatangフォントがいくつも自分のパソコンの中に存在している。で、少し整理しようとその違いを調べてみた。

 ちなみに、手元にある漢陽情報通信が開発したメディウム・ウェイトのBatangフォントとして次のものがあった。

Microsoft Windows標準
Batang, BatangChe

Microsoft Word 韓国語版
HYSinMyoenjo(新明朝)-Medium

「ハン/グル], Hancom Office Neo
Haansoft Batang, HYhwpEQ

Adobe Readerの韓国語オプションフォント
Adobe Myungjo(明朝) Std M

 まず、MicrosoftのBatangとBatangCheの違いだが、英数字部分がプロポーショナルか等幅かという違い。ハングル、漢字部分はいずれも等幅である。「バタン」と「バタン体」ということだが、なぜか、「体」がつくと等幅フォントになる。またBatangCheの英数部分はハングル、漢字の半分で、半角/全角の違いに相当する。

 ちなみに、英数字部分がプロポーショナルというのは、Batang, HYMyoengjo-Medium, Haansoft Batang, Adobe Myungjo Std M に共通する。HYhwpEQは、英数部分は等幅のようだが、ハングル/漢字の半分というわけではなく、ハングル/漢字より狭い独自の幅を持たせているようだ。英数字3文字分がハングル/漢字2文字分、というわけでもない。

 なお、フォント名にHYがついているのは、漢陽(ハニャン= Han Yang)のローマ字表記の子音部分をとったもの。

 さらに、各フォントがカバーするコード範囲を見ると

 HYhwpEQ: 英数字、ハングルのみ (漢字含まず)

 Batang, BatangChe, HYSinMyoenjo-Medium, Adobe Myungjo Std M: 英数字、ハングル、漢字
                                      (ただし日本の当用漢字書体は含まず)
 Haansoft Batang: 英数字、ハングル、日本の当用漢字書体を含む漢字

 というわけで、HYhwpEQが最も範囲が狭く、Haansoft Batangが最も広い。
さらに、Haansoft Batangには、Haansoft batang Ext という補助フォントがあり、これは、Unicode5.2において追加されたハングル拡張領域 (古ハングル、および現代では使われないハングル字母の組み合わせ文字)をカバーしているようだ。逆に言えば、Haansoft batang Extを使わないと古ハングルは打っても表示できない、ということになる。

 そして文字の形だが、全フォントとも、ハングル、漢字は全く同じ。ぴったり一致する (もちろんHYhwpEQは漢字は含まれない)。結局違いは英数字の扱いだけである。もちろん等幅のBatangCheとHYhwpEQが他のフォントと異なるのは当然だが、プロポーショナルのそれ以外のフォントも、英数字の書体自体は一致するが、その文字間隔に微妙に違いが出て微妙にずれるという結果になった。どのプロポーショナルフォントもいずれも異なりばらばらである。書体自体の原版は漢陽情報通信が提供しても、その実装は各社に任されているのかもしれない。したがって、ハングルと漢字だけの文章ならどのフォントを使っても全く一緒であるが、英数字を含むと、文書のレイアウトが微妙にずれるという結果になる、ということが分かった。また、Haansoft Batang は特に英数字の空白(半角空白)の幅が他フォントに比べてかなり狭い。

 またこれらの漢字書体は、MS明朝と親和性が高く、これらのフォントが日本の当用漢字書体を持っていない場合、日本語のMS明朝の当用漢字書体と組み合わせても違和感がないが、MS明朝の漢字タイプフェースと重ねてみるとほぼ一致する。どうやら漢字部分はMS明朝のデザインを行ったリョービイマジクス (現リョービ) もしくは、MS明朝を作ったリコーからライセンス供与を受けているようだ。それでも微妙に文字の太さのウェイトが違うのはMS明朝の実装バージョンの違いのせいか?

画像




さらに、これらのバタン/明朝体の極太体がある。
フォント名は HYMyoengjo-Extra (Microsoft Word付属) とHYmjrE (「ハン/グル」付属) の二つがあるが、重ねてみると完全に一致する。コード範囲は英数字、ハングル、当用漢字を除く漢字となっている。

画像


 なお、本フォントの漢字部分はやはり、リコー/リョービイマジクスのHG明朝Eと完全に一致する。やはり漢字部分はライセンス供与を受けているのは間違いないだろう。




なお、これらのフォント書体の開発元、漢陽情報通信のWebサイトは以下の通り。
https://www.hanyang.co.kr/

1) 余談だが、フォント(폰트)という言葉も外来語でよろしくないということで「クルコル (글꼴)」とも呼ばれる。文字の形、様態、という意味である。

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