ニン・イン監督北京三部作の第1作 『北京好日』

画像 中国の女性監督、寧瀛(ニン・イン)が国際的に知られるきっかけになった作品。彼女はベルトリッチの『ラスト・エンペラー』で助監督を務めたことがあることで知られる。1993年ベルリン国際映画祭特別栄誉賞、および東京国際映画祭ゴールデンアワードを受賞している。国内で劇場公開もし、VHSもリリースされたが(松竹ホームビデオ)、現在は廃盤状態。DVDはアメリカ盤しかでていない。

あらすじはこちら(goo映画)
http://movie.goo.ne.jp/movies/p16808/index.html

 退職した老人が、退職後、職業を忘れてどのように社会的関係を再構築していくか、というテーマを扱った作品であり、今日の日本においても共感を持って見られる作品だろう。なかなか自分の職業時代の人間関係が忘れらず、退職後に京劇クラブを作るというアイディアは良かったものの、そこにまで職場時代の人間関係を持ち込もうとする韓老人の姿は、身につまされる人も多いのではないか。北京の当時の模様は既に20年近く前のものであり、今となっては伝統的な北京の模様も貴重な作品だろう。

 寧瀛監督は国際的に知名度がある割には、作品は少なく、最新作は2005年の『無窮動』になっているようなのが残念。

 米国盤DVDは、画質が悪いことで知られるFACETS Videoから出されており、最初に「現在入手できる最良のソースからDVD化しました」とのコメントが流れるものの、現在入手できる「最良の」ソースがあまり良くない。アナログSDビデオソースからDVD化したことは明白で、画像のダイナミックレンジも狭く、色彩も年月を経たアナログビデオテープらしく、冴えない。ただ、好意的に解釈すれば、乾いた北京の雰囲気を残している、と考えることもできる。ただ字幕がOFF可能になっているという点は、FACETSにしては上出来。以前紹介した同じFACETSより出された、同じ寧瀛監督の『アイ・ラブ北京』の方が同じアナログマスターであってもかなり良好である。
 おそらく、中国盤はVCD, DVDとも出ていないと思われ、世界的にみてもビデオディスクで出されているのはFACETSのみと思われる。

原題『找楽』英題『For FUN』監督:寧瀛
2003年 中国映画 カラー

DVD(US版)情報
販売: Facets Video 画面: NTSC/4:3(1:1.33) 音声: Dolby2 中国語 本編: 98分
リージョンALL 字幕: 英(On/Off可) 片面一層 2010年10月発行 希望価格$29.95

『アイ・ラブ北京』映画評
http://yohnishi.at.webry.info/200904/article_4.html



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