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zoom RSS 「何サマ」インターン学生が増える理由

<<   作成日時 : 2016/01/05 06:53   >>

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 河合薫が、以下の記事で重大な問題提起を行っている。

「インターン名刺事件」の裏に文科省あり?(河合薫の新リーダー術・日経ビジネスオンライン) 2015.12.15
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/121400025/?author

 文部科学省が大学にキャリア教育を義務付けたため、「何サマ」インターン学生が増えているのではないかという問題提起だ。河合薫の文章自体はこの後何が言いたいのかよく分からないコラムになっているが (たぶんキャリア教育なんてやらなくても学生たちは頑張れるよと言いたいようだが、その一方で、キャリア教育「的」なものも否定しきれていないような歯切れの悪い文章)、しかしこの河合薫の問題提起は重要だと思う。

 例えば冨山和彦は、ローカル大学に教養なんかいらない、即戦力になるような仕事術さえ教えればよい、つまり大学は職業訓練校でよい、と主張している。

 そういう中、文部科学省は人文社会系の縮小に大きく舵を切っているが (人文社会系はいらないと言っているわけではないと言いつつ、通達自体は撤回しない)、結局、キャリア教育を推進する、という方向になると何サマ学生が増えるのは必然だと思う。

 冨山和彦は、経済学なんていらないから、その代わりに「弥生会計」などの会計ソフトの操作法を教えろ、だとか歴史学の代わりに観光ガイドの知識でも教えてろなどと主張しているが、そのような単なる職業訓練校としては、学費が高すぎるのである。となると、勢い、キャリア教育だ、ビジネスに即戦力になる教育しろ、と文部科学省が旗振った時に、高額な学費に見合う内容となれば、結局、アメリカのMBA大学院の教育内容を薄めたような内容にならざるを得ない。
 逆に学生の側からしてみれば高額の授業料を払って、授業内容が、「弥生会計」の操作法だの、電話の取り方では頭に来るだろう。

 現に、私立大学の社会福祉学部・学科が崩壊している。バカ高い授業料を払って、その先が低賃金労働者の道を保証された福祉職だとするならば、だれが進学するというのか?

 従って、文部科学省がキャリア教育だの「ビジネス即戦力」の学生の養成を奨励すれば、国際ビジネス戦略がどうの、だの商品開発戦略はどうの、という話を聞かされる大学生が大量量産されるのは必然といえる。

 そういう学生がインターン現場に来て、いやインターン現場ならまだよい、新入社員として入った時に、「インターン名刺」事件を起こすのは当然のことである。「俺は名刺整理やるために、大学で国際ビジネス戦略学んだんじゃねーよ」となってしまうのである。

 ちなみに、そのような学生たちにふさわしいインターンシップとはどんなものかが知りたければ、韓国ドラマ『未生 (ミセン)』をご覧になると良い。韓国のビジネス現場のリアルを活写したと評される本ドラマを見れば、韓国企業が、アメリカ型経営やビジネススタイルにどれほど過剰適応しているかがよく分かる。

 そして大学に、企業に都合の良い学生を育てろと言うなら、その教育費用も企業が負担しなさいよ、冨山さん。

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