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zoom RSS 対中国で日本の弱みを増やすばかりのアベノミクス

<<   作成日時 : 2015/02/24 00:26   >>

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 2月19日は旧正月、中国の春節である。そのため中国から中国人観光客が殺到しているという。私も所用があって関西方面に出かけなければならなかったが、大阪方面のホテルがほとんど空いていない。どうやら中国人観光客が大挙して押し寄せているためらしい。

 ところでTVの報道によると昨年の中国人訪日観光客数は240万人以上で前年を110万人ほど上回っているという。円安で一時の反日旋風もどこへやらの勢いのようである。考えてみるとアベノミクスの第三の矢で成功しているのは、中国人観光客誘致しかない。工業製品輸出は、金額ベースでは円換算で増えているものの、それはドル建て輸出が円換算決算で増えているだけで、決して輸出自体が増えている訳ではない。

 もっとも、アベノミクスはそもそも即効性を期待すべきでないという声もある。もっと長い目で見るべきだという議論だ。だが、アベノミクスとは基本的には、実は、1929年後の大恐慌後の不況克服のため、1931年より取られた高橋是清蔵相による高橋リフレ政策の再来、猿真似である。では高橋リフレ、功を奏するまで長い時間が掛かったのかというと、実はそうではない。井上準之助による金解禁・財政引き締め政策によって、一向に恐慌を脱し得なかったのが、高橋是清が蔵相に就任して1931年に始めた高橋リフレによって、僅か2年後の1933年には世界最速で恐慌前の経済水準を回復したのである1)。

 つまりリフレ策とは、本来即効性の期待されるカンフル策であり、そのカンフルを日本経済の構造転換の動力にしようというものの筈であった。だからこそ日銀黒田総裁も第三の矢の重要性を強調していたのである。

 だが、カンフルであるべきリフレ策が、今回は功を奏していない。長い目で見るべきだという議論もあるが、QE(貨幣の量的緩和)は所詮本来カンフルでしかないはずだ。カンフルがカンフルとしての役割を果たしていない... それはアベノミクスが時代錯誤策でしかなかったということの証左ではないだろうか。

 結局、アベノミクスが唯一成し遂げたことは中国人観光客を誘致して日本でお土産を爆買いさせる... それしかなかった。もちろん、日本を本格的に観光立国させ経済構造を転換していこうという議論があっても良い。
 だが観光立国とはすなわち中国人観光客依存を深めることだ。欧米から観光客を誘致すれば良いという議論もあるかも知れないが、欧米からは距離が遠く、旅行費用の多くを飛行機代に取られてしまう。そう考えれば、結局韓国立国とは中国依存を高めることにしかならないということは自明のことだ。

 ということは、アベノミクスによって日本は対中国的に弱みを増やすだけなのである。もともと日本は外国人観光客は少なく、また日本のGDPも輸出に依存する部分は15%程度しかない。過半数を輸出に依存する韓国とは全く異なるのだ。結局今の日本の不況は企業が労働者に払いおしみをして、労働者の賃金を上げないということにすべては尽きるのである。

 もし、中国に対して強く出たいのなら、アベノミクスのような幻想なぞ振りまかずに、民主党政権時代に戻って真面目に財政再建に取り組むとともに、労働組合の力を強めて企業に対して労働者への成果分配を増やすよう圧力を掛けるという、左派的戦略を取るべきだったのである。それこそが対中依存度を減らし、中国に対する弱みを減らす唯一の策だったのだ。

 軍事的には対中強硬姿勢を取りつつ、経済的にはアベノミクスによってますます対中依存を増やすという矛盾策によって、日本は自滅の道をまっしぐらに進んでいる。

1)そして財政緊縮策にこだわって長い間日本を不況に晒していた井上は、逆恨みを買って血盟団事件で殺されてしまった。

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