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zoom RSS 『また嘘ついてもいいですか?』 - グローバリゼーションの波をかぶるフランス版無責任男

<<   作成日時 : 2012/01/01 11:53   >>

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画像 新年あけましておめでとうございます。2012年になったからといって特に変わり映えしませんが、引き続き海外版ビデオディスク中心の映画紹介と、時々つぶやきを続けていきたいと思います。
 本作は、先日紹介した、フランスのユダヤ・ギャグコメディ映画の続編で2001年作。続編ではワーナーが出資に参加しており、フランスでは正編以上の大ヒットになった。

 前回で、パリのセンティエ街に斬新な即注・即納のカスタムメイドのテキスタイル工場を仲間のドヴ(Vincent Elbaz)とイヴァン(Bruno Solo)と共に立ち上げ、憧れのヴィクトル・ヴェンザキム(Richard Bohringe)の娘サンドラ(Amira Casar)と結婚したエディ・ヴィヴェール(Richard Anconina)。
 だが、小売商からの支払いが何度も滞る問題に直面し、それを解決するため、銀行家の紹介でユーロ・ディスカウントという、西欧第2位のディスカウントチェーンの社長ヴィエルータン(Daniel Prévost)に会い、生地だけではなく自社ブランドの服納入取引のオファーを申し入れる。すると相手は、低価格というのはもちろん、輸送コストから、服を販売する売り子までそちら持ちにしろという、とんでもない条件ならOKするという。一緒に交渉に行ったイヴァンはその場で大反対するが、大量取引でフランス有数の服製造メーカーに成り上がるチャンスと欲をかいたエディは彼の口をふさぎ、相手の言いなりのままOK。
 とにかく、運転資金をあちこちから借りまくって必死に大量に受けた発注をこなし、危うい橋を渡りながらも何とか製品を納入すると、ユーロ・ディスカウントの社長は規格に合わないと細かいことに難癖をつけて製品の引き取りを拒否。会社は倒産の危機に直面する。エディは余った自社製品を何とか裁こうと、自ら直接仲間たちと街頭で必死に服を捌こうとするが、焼け石に水。
 ついに、会社の危機状態にあるのに嘘をついて何も知らせずにいた妻サンドラが待つ家に借金取りが押しかけて家財道具を差し押さえに来るにいたり、仕事で必死のため録に家に帰れず家庭サービスもおろそかになったことも手伝って、エディは家庭の危機にも直面する。そんな中ユーロ・ディスカウントの店舗を訪ねてみると、何とエディの会社が創造したロゴをパクッて、彼らが勝手に中国に発注したMade in Chinaの製品が並んでいる。連中、最初から自分を嵌めるつもりだったのかと怒り心頭のエディ。
 一方、やはり憧れだったカリーヌ(Aure Atika)と結婚し子供までも受けていたドヴ。会社の危機を救うためアメリカで事業を手掛けるパトリック(Gilbert Melki)と提携事業を進めるためパトリックと共にアメリカに出張することにするが、その矢先、ドヴが酒場の女とデートしていたことがばれて妻が激怒。ドヴは家を追い出される。ドヴはフランス不在の間、妻のサポートを仲間のイヴァンに頼むが、彼は彼女の世話を焼いているうちに、彼女と深い仲に... それを知ったエディは仲間を裏切るのかと激怒。
 一方パトリックのいとこでお調子者のセルジュ(José Garcia)。彼はしがない宅配便の配達員であるが、パトリックの名前や不在中の屋敷、それに信用を拝借して美味しい生活を楽しんでいた。そんな彼は最初に街で出会い、さらに配達に出た先の結婚式場でも出会った美しい資産家の娘ショシャナ(Elisa Tovati)に惚れてしまう。例によって彼はフランスのグランゼコールでMBAを取った等々、調子のいい嘘をついて彼女の歓心を引き、パトリックの屋敷に連れ込んで彼女に売り込みを図る。そして彼は彼女との結婚まで夢見るが、彼女の歓心を惹くため金を使い果たしたセルジュは借金まみれに。その矢先にパトリックがドヴと共にアメリカから帰国する...
 果たしてこの嘘つきどもの運命は...?そしてそれを大逆転する妙案は...?

 正編は観客動員数500万人クラスのヒットであったが、続編はそれを上回る800万人クラス(7,776,367人 1))の大ヒット。だが、正編にあったユダヤ・ギャグ色は薄まり、言わばグローバリゼーション版無責任男といった作品となった。
 正編ではアイディア次第で順風満帆に事業展開できた時代であったが、後編ではMade in China製品に席巻されたり、ディスカウントチェーンに苦汁を飲まされるなど、グローバリゼーションの波がひたひたと押し寄せ、もはやアイディア次第で何でもできるという楽天的な時代が過ぎ去った厳しさを感じさせる展開になっている。
 そんな中、ここに出てくる嘘つきどもが、グローバリゼーションの波をどう逆手にとって、一発逆転ホームランを打とうとするのかが本コメディの醍醐味になっている。正編では脇役としておとなしくしていたキャラクターたちも大活躍。もちろん大いに笑え、楽しませてくれる作品ではあるが、正編と併せて見るとその裏にヨーロッパが直面するひたひたと押し寄せるグローバリゼーションの波という環境の変化と、厳しさに思いを馳せざるを得ない。

 本作品も日本未公開。

 なお、監督紹介は正編の映画評を参照。

 イギリスArrow盤では、正・続2編が1枚のDVDディスクに収められているが、それ以外に続編単独の英語字幕付きフランス、ワーナー盤も存在するようである。

1) Wikipedia フランス語版の記述による。

原題『La vérité si je mens! 2』英題『Would I Lie to you again?』監督:Thomas Gilou
2001年 フランス映画 カラー 105分(フランス劇場公開版)

DVD(UK盤) 
発行・発売:Arrow 画面: PAL/16:9(1:1.78) 音声: Dolby2 仏語 本編: 分
リージョン2 字幕: 英(On/Off可) 片面二層 発行年2005年10月 Amazon.Uk価格 £ 4.99
※正編とともに2編の映画が1枚に収録

『嘘ついてもいいですか』映画評
http://yohnishi.at.webry.info/201112/article_13.html




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