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zoom RSS 韓国では、Blu-rayがあまり売れないが...

<<   作成日時 : 2011/05/25 00:23   >>

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画像 先日も書いたが韓国でのBlu-ray市場がなかなか立ち上がらないようだ。Blu-rayで買いなおしたいな、というタイトルも無きにしも非ずなのだが、DVDでは、とフルプライスがでてしばらくすると値下げして出て来るので、BDも同じパターンなのでは、と思って待ってみてもなかなか値が下がらない。

 というより、初回ロットが売り切れるとそのまま品切れのまま or 廃盤になっているようだ。結局あまり売れないのでBDの値段自体も下がらないようで、なかなか悩ましいところだ。

 というわけで先日ついに痺れを切らして、買いなおしたかった『殺人の追憶』の韓国盤BDを注文してしまった。これも教保文庫、YES24等主要通販サイトでは売り切れのままになっていて、ソウルセレクションに1枚だけ残っているのを購入したのだ(なので現在は購入不可)。

 で、BDプレイヤーも今まではお茶の間のBDレコーダーの再生でお茶を濁していたのだが、専用のBDプレイヤー (Sony BDP-S370、これも今非常に安い。安いところでは1万6000円足らずで買える)を買ってプロジェクターにつないでみてみると、ううーん、これはDVD(やはり韓国盤だが、日本盤もマスターは韓国盤の流用だろう)と圧倒的な差。これだけ違うとDVDには戻れない...

 まずメニューのピシッと決まった繊細な美しさから度肝を抜かれる。そして、草木などの微妙なテクスチュアも、DVDは荒くて不満があったのだが、Blu-rayはフィルムそのままではないかという繊細さ。DVDからも戒厳令下の時代の雰囲気はある程度感じられたが、Blu-rayはまさに100%情報が引き出されている感じ。DVD/Blu-ray評価サイトDVD Beaverでも画質については9点満点の9を付けている(http://www.dvdbeaver.com/film2/DVDReviews49/memories_of_murder_blu-ray.htm)。

 韓国盤のBlu-rayディスクは、アメリカのクライテリオンの高画質Blu-rayとまったく引けを取らない。

 すべてのBlu-rayがこうであればもうDVDなんて... という気にもなるのだが、少ない手持ちディスクをいくつか見たところ必ずしもそういうわけではないようだ。以下は韓国盤の話ではないのだが...

 例えばアメリカ20世紀フォックスのBlu-ray『時計仕掛けのオレンジ』。これはアメリカ盤にもかかわらず日本語字幕付きという触れ込みで、しかもAmazon.comのセールで$10しないで買って積んでおいたもの。今回初めてプレイヤーでまともに見てみると、オリジナルフィルムのせいかのかテレシネのせいなのか分からないが、画面全体が滲んだようなイメージでCriterion盤のようなぴしっと決まった印象がない。なお、「ナッドサット」言葉は音をカタカナで表示の上に下線がついているが、これは、国内正規版についている原田眞人の翻訳と同一のものだろうか?

 これだときちんとアップスケールしたDVDなら、わざわざ買い換えるほどのメリットはないかもしれない。DVD BeaverのBlu-ray評でも、本作はキューブリックのディスク中Blu-ray化のメリットが最も低い作品と結論づけている( http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews16/clockwork_orange_dvd_review.htm )。

 それから三池崇史の『オーディション』アメリカ盤。こちらは画面全体に粒状のテクスチュアが目立つ。これはオリジナルのフィルムが場合によると高感度フィルムを使って撮影されているせいか? これだとしっかりマスタリングしたPAL盤DVDをアップスケールかけて投影したものとほぼ同等の解像度、という感じだ。ただこのテクスチュアはフィルム上で意図的に作られたもので、むしろBlu-rayだからこそ再現できたのだと見ることもできる。
 もっとも国内盤は4:3のレターボックス収録なので(この作品は国内のほうが冷遇されている)、米国盤Blu-rayに買い替える意味は大きいのだが(http://www.dvdbeaver.com/film/DVDCompare3/audition.htm)。DVD Beaverの記事によると、日本の映画会社がインターネガしか寄こさなかったと書かれているが(ということはテレシネはアメリカで行われているということだ)、ひょっとするとオリジナルは16mmのブローアップなのではないかという気もする。しかも希望価格は$18以下と安い。もはや国内盤DVDを買う理由は全くないだろう。

 また、国内のカラー映画も、1972,3年頃以降はカラーフィルムの粒状性が著しく改善されてきめ細かくなっているが、それ以前はカラーフィルムの粒状性が荒く、劇場で見ていてもフィルムの粒状が目立ち、またアナモルフィックレンズの微妙なブレも目立つことから、あまりBlu-ray化の恩恵はないように思う。

 なお、韓国映画をBlu-rayで見たい場合は、韓国&日本語字幕にこだわらないならアメリカや台湾盤が安くておすすめ。韓国の最近のメジャータイトルなら、韓国盤DVDより安い値段で米国盤Blu-rayが出ている。DVDのときは地域コードがアメリカ1、日本2、韓国・台湾・香港・東南アジア3と別々で再生互換性の問題があったが、Blu-rayではいずれも地域コードがAなので、この地域間では再生互換性の問題はない。

 ハリウッドも日本人にせっせと米国盤Blu-rayを買ってもらいたくなったのかもしれない。

 もっともBlu-rayがDVDより高画質であるとしても、すべてを買いなおす気になるかというと、なれない。韓国映画であれば、『殺人の追憶』(これは現在のところ韓国盤しかない)と『西便制』(未BD化)ならBDが出るなら買いなおす価値はあると個人的には思うところだが、その他の映画だとどうだろうか... 少なくともストーリー先行の映画には、BDで買いなおす意味はあまり見いだせない... と今は言ってみるが...



 

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ソニー BDP-S370の隠れた実力に驚く
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2012年韓国盤韓国映画Blu-ray一覧
 韓国では以前書いたようにBlu-ray市場が十分立ち上がっておらず、そもそも韓国にBlu-rayのプレス工場がない。そのため、Blu-rayの価格も、あまりこなれていない。もちろんクレイジーと称される日本盤価格よりは安いのであるが。とはいえ、韓国語字幕が必要なら韓国盤を買うしかない。  それでもぼちぼち(月に平均して2枚程度は)Blu-rayが出るようになっている。2012年中に刊行された韓国盤Blu-rayを以下に紹介する。なおBlu-rayはDVDとは異なり日本と同じリージョンなの... ...続きを見る
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