yohnishi's blog (韓国語 映画他)

アクセスカウンタ

zoom RSS 意外に見られる1989年 韓国メロ映画『狼の好奇心が鳩を盗んだ』

<<   作成日時 : 2010/04/25 07:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像 1989年製作の韓国映画。冒頭女性のあえぎ声から始まるので、3流コリアンエロスと思いきや、意外に見られる映画であった。但し前半エロス的要素は多い。

 カン・ユジン(イ・ヨンハ)は美人局で食っている男。パートナーとなる女性を見つけては、一旦珈琲茶店(タバン)で働かせ、これと思う男を誘わせては現場に踏み込み、金を巻き上げていた。しかし、彼には複雑な過去が。かつてジヨンという女性を愛していたが、やはり彼女に美人局をやらせ稼いでいた。しかし被害者に通報されジヨンの兄、パク・グンシク刑事(イ・テグン)に捕まってしまう。その時点で彼女はユジンの子を孕んでおり、最早悪いことから足を洗おうとしていた矢先だった。だが出所してみると彼女の所在は知れない。何とかジヨンを探し当てると、彼女は貧乏暮らしの中で子供を喪い、自暴自棄になっていた。結局彼は再び別の女性をパートナーにして美人局生活を再び始めたのだが、彼が心に思う女性はジヨン一人だった。
 ある日、ユジンのパートナーが歯科医と宜しくやって、ユジンが踏み込もうとする矢先に、歯科医が腹上死してしまう。女パートナーは金を持って逃げ出し、ユジンも這々の体で警察の追求を逃れる。逃げるために葬式列席用のバスに飛び乗り、故人の知人のふりをして到着した葬式の会場近くで、ソウルに出たがっている若い女スッキ(クム・ボラ)に出逢う。ソウルに連れてってやると彼女をオートバイの乗せると、川縁で彼女をすかさず強姦。スッキをソウルの置屋に売り払う。スッキは置屋を何とか逃げ出すが、彼女を車に乗せてくれた男に再び強姦されかかり、たまたまその場を通りかかったユジンに再び助けられる。
 男とは女と見ればすかさず強姦する存在であると諦めたスッキは、ユジンの美人局のパートナーとなることを受け入れる。ユジンとスッキは、美人局をして稼いだり、時に逆にやられたりしながらあちこち流れ歩く。そのうちスッキが妊娠しているのに気付く。いつかユジンはスッキの純情さに惚れ込み、再び真人間として暮らそうと決意した矢先、妹の仇を取るべく、執念で彼を探していたパク刑事に捕まってしまう...

 先も述べたように、コリアンエロス物と思いきや、出演はベテラン俳優で最近は主にTVドラマの助演が多いイ・ヨンハと、「大長吟」でチャングムのお喋りな母親役でお茶の間にお馴染みのクム・ボラ、そしてやはりベテランのイ・テグンと当時の一流どころを揃え、前半はエロス的要素が多いものの、後半は結構説得力のあるしっかりしたドラマになっている。道を踏み外した男女が自分たちの閉塞状況を自覚し、何とかやり直そうとする姿を説得力を持って描いている。希望を抱かせるラストも良い。社会性は今ひとつであるし、斬新な題材を扱っている訳ではく、ステレオタイブ的な部分も見られるが、プログラムピクチャーとしては水準以上の出来。ただ、音楽のセンスがお粗末なのが最大の欠点。
 因みに本作品は第13回黄金撮影賞銀賞(撮影監督ペン・ジョンムン)および、第27回大鐘賞新人技術賞(パク・ヒョンウォン)を受賞。

 監督のソン・ヨンスは、Daum映画データベースの情報によると、1942.2.25ソウル生まれ。漢陽大演劇映画学科卒業後、1977年『蝶少女』にてデビュー。1980年代に主にメロドラマ映画中心に活躍。代表作として1985年『窓の外に潜水橋が見える』1987年『私たちは今ジュネーブへ行く』そして本作がある。特に『私たちは今ジュネーブへ行く』はベトナム戦争の傷跡に苦しむ男と娼婦の出合いを描き、大鐘賞で主演男/女優賞、脚本賞を受賞とのこと。1994年『船遊楽』を最後に闘病生活に入り1996年1月死去。因みに『私たちは今ジュネーブへ行く』は国内では『男と女 愛の終着駅』との題で東映ビデオからVHSがリリースされていたようだ。

 本作品は国内では『バッドウルフ 狼の洗礼』との題でVHSビデオが松竹より出ていた。

 韓国盤DVDは4:3フルスクリーン収録だが、最初の部分はレターボックス(1:1.85)で表示されるので、本来は1:1.85の画面のものをPan & ScanでVHS用に1:1.33に切り取ったテープをマスターにしていると思われる。

原題『늑대의 호기심이 비둘기를 훔쳤다』英題『Lessie and Horny Guy』監督: 송영수
1989年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:SM Screen 画面: NTSC/4:3(1:1.33) 音声: Dolby2 韓国語 本編: 98分 リージョンALL
字幕: なし 片面一層 2009 年 11月発行 希望価格W14500

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
意外に見られる1989年 韓国メロ映画『狼の好奇心が鳩を盗んだ』 yohnishi's blog (韓国語 映画他)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる