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zoom RSS 男って奴は...韓国インディーズ・ロードムービー『昼酒』

<<   作成日時 : 2009/08/01 23:51   >>

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画像 2008年韓国のインディーズ映画。監督が脚本、撮影、助演、音楽、編集、美術を兼ねているという低予算映画だが、その割には韓国で注目を集めた映画。内容は女性に振られた男性のロードムービー。

 恋人ジヘに振られた、大学卒業1年目のフリーター、ヒョクジン(ソン・サムドン)を慰めるべく友人を併せ4名で、ソウルで酒を飲んでいたところ、どうせなら江原道の旌善(ジョンソン)へ旅行に行こうという話に。しかしヒョクジンは子犬の世話があるから行けないと言うと、友達に世話を頼めばいいと言われ、翌日、旌善のバスターミナルで待ち合わせることに。
 ところが翌朝旌善のバスターミナルに来てみると、来たのはヒョクジン一人。夕べ酒を飲んでいたギサン(ユク・サンヨプ)に電話すると、夕べの話は冗談で三人は自分の家で寝ているとの答え。ギサンは今日は仕事があって行けないので、今日は旌善の彼の先輩のペンションに泊まっていけば、あさって旌善に合流するという。紹介されたペンションに電話すると迎えに行くというのだが、それを断り歩いてペンションに到着。しかしペンションの主人は無愛想で、しかも場所は江原道なのになぜか全羅道なまり。
 しかも、やることがないので、一人で旅行中だという隣の部屋の女に、その女と一緒に飲もうとワインを持って行くと男(タク・ソンジュン)がいて、そのままワインを巻き上げられてしまう。翌日朝ペンションを出ようとしたときになって、ヒョクジンは間違えて別のペンションに来てしまったことに気づく。
 取り合えず海でも見ようと、旌善のバスターミナルに着くと、バスで妙になれなれしい不美人の女ランヒ(イ・ランヒ)に出会う。彼女を無視すると、彼女の機嫌を損ねてしまう。江陵に行き、海岸で酒を飲んでると、ペンションで出会った男女に再び出会い、意気投合し一緒にカラオケに行って酒を飲んだのはいいが、ふと気付くと翌朝、山の中の道路端に上着とパンツだけの姿で捨てられていたのだった...

 というわけで、ヒョクジンが酒を飲みつつ散々な目に逢いながら江原道をうろつく爆笑ロードムービーとなっている。しかしこの映画を見ると、まぁ男ってやつはしょうがない、懲りない生き物だなぁ、と思えてくる。美人の隣の女に、鼻の下をのばしてみた挙句、さんざん酷い目に会わせられる一方、不美人のランヒにはつれなくした挙句、その後に、そのつけを支払わされる目に遭わされる。でも、それだけ散々な目に遭ってもやっぱり懲りないのだ。

 監督のノ・ヨンソクは脚本、撮影、助演、音楽、編集、美術を兼ねるというマルチな活動ぶりで、かなり多彩な才能の持ち主のようだ。但し撮影の方は今一つで、時々ピンボケの画像がそのまま出てくる場面が何箇所か。それもご愛嬌か。機材も安価なHDビデオカメラのようで、ズームレンズの質もいま一つ。また、ランヒ役のイ・ランヒは助監督とスクリプターを兼ねている。よろず屋(クモンカゲ)や食堂のおばさんなどは実際に現地のよろず屋や食堂の主人に出てもらったようだが、彼らもなかなかいい味を出している。そんな機材、スタッフ的には学生映画の延長のような作品でも、これだけ笑える作品を作る力量(そして監督が八面六臂の活躍を見せる力量)はたいしたものである。ロカルノ国際映画祭NETPAC賞受賞もうなずける。

 ちなみに主演のソン・サムドンの名前は韓国語が分かる人にはわかるだろうが、人の名前というよりはどこかの地名のようでそれ自体笑える。ユク・サンヨプというのも陸上競技のようでちょっと変なあまりない名前。

 なお、本作品は本年9月に、2009年アジアフォーカス福岡国際映画祭、およびしたまちコメディ映画祭(台東区)にてそれぞれ異なる邦題にて上映が予定されている。

 ちなみに舞台となっている旌善は江原道の小さな田舎町だが、最近カジノを誘致するなど観光開発が盛んで、意外に韓国内では有名になっているようだ。映画のコメンタリー音声にも、旌善のバスターミナルに行ってみたら、旌善は、有名な割には意外に小さなバスターミナルだったのでびっくりしたとスタッフが話している。このバスターミナルは、映画にも出てくるが、『春の日は過ぎゆく』のロケ地にもなっており、その看板も掲げられていた。最近その集客効果がおもわしくなく、「春の日は過ぎゆくロケ地」の看板は取り外されてしまったという。
 また鉄道マニアにとっては、ここを通る旌善線は韓国国鉄で最も辺鄙なローカル線として有名。末端部分は廃線となり「レールバイク」という観光施設になっている。

原題『낮술』 英題『Daytime Drinking』監督:노영석
2008年 韓国映画

DVD(韓国版)情報
発行:EINS M&M 販売: ART Service 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby2 韓国語 本編: 115分
リージョン3(実際はALL) 字幕: 韓/英 片面ニ層 2009年6月発行 希望価格W22000

アジアフォーカス福岡国際映画祭 作品紹介『酒を呑むなら』
http://www.focus-on-asia.com/lineup/20.html

したまちコメディ映画祭 作品紹介『昼間から呑む』
http://www.shitacome.jp/2009/program/program_daytimedrinking.shtml

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『R.E.C.(アール・イー・シー)』- 韓国ゲイ恋愛事情を描く映画
 2011年韓国のインディー映画。レックではなくアール・イー・シーと読む。ゲイカップルの離別を描いた作品。監督は自身もゲイであるソ・ジュムン。    ヨンジュン(ソン・サムドン)とジュンソク(チョ・ヘウン)はゲイのカップル。今日は彼らが出会って5周年の記念日。その日を記念しようとヨンジュンはビデオカメラを持ってきて、二人が入ったホテルで自分たちの姿を撮り始める。最初は撮影をいやがっていたジュンソクだったが、やがてカメラの前でむつみ合う。カメラの前でジュンソクはヨンジュンに自分の一番いや... ...続きを見る
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