テーマ:中国映画

『白日焔火』は天安門事件正当化?

 香港の映画評論家、庸生が刁亦男の『白日焔火』が1989年の天安門事件を正当化していると論評している。 http://www.inmediahk.net/2014052501 [以下の記述にネタバレ含むので未見の方は注意]  彼によると、台湾女優、桂綸鎂演じる呉志貞が中国共産党を象徴しており、彼…
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『制服』 - ディアオ・イーナン監督のデビュー作

 本作は、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したディアオ・イーナン監督の長編劇映画デビュー作。  小建[シャオジャン](梁宏理)は母の営む仕立屋兼クリーニング店で働いている。父はエナメル工場で働いているが、今は病気のため休職中。小建はまじめでやや内向的な性格。だが彼は数々の不条理に会う。スロットマシンで大勝すると、チンピラにカツアゲ…
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『白日焔火 (邦題: 薄氷の殺人)』- ディアオ・イーナン監督のベルリン国際映画祭金熊賞受賞作

 中国映画初のベルリン映画祭金熊賞と俳優賞のダブル受賞した作品。監督は、以前当ブログで『夜車』を紹介したディアオ・イーナン。原題は「白日の花火」の意味。  舞台は黒竜江省。1999年、刑事、張自力 (廖凡) が妻、蘇麗娟 (倪景陽)と離婚した直後に、バラバラ殺人事件が発生する。各地の製炭工場から、バラバラになった遺体の一部が発見さ…
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『Snow Flower and the Secret Fan』 - リサ・シー代表作の映画化

『スモーク』『ジョイラック・クラブ』『チャイニーズ・ボックス』などで知られる香港出身中国系アメリカ人ウェイン・ワンの最新作。李冰冰、および韓国女優チョン・ジヒョンが主演。原作は中仏混血のリサ・シー(パリ生まれ、ロサンジェルス育ち)の同名小説でこの小説は彼女の代表作。  現代の上海。中国の銀行に勤務するニナ(李冰冰)はニューヨークへ…
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『帰途列車 (Last Train Home)』- 中国の出稼ぎ農民を描くドキュメンタリー映画

 中国の出稼ぎ農民(農民工)のある家族の暮らしぶりを、春節前後の帰郷の模様を軸に2年間にわたり取材したドキュメンタリー映画。出稼ぎ農民たちの報われない暮らしぶりを明らかにするとともに、現代中国社会の問題点の鋭くも感動的に抉り出す、迫真のドキュメンタリー。  四川省の田舎に住む張昌華一家。張昌華とその妻チェン・スーチンは田舎を離れ、…
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山西炭鉱地帯の閉塞した青年を描く『ワイルドサイドを歩け(頼小子)』

 2006年中国映画で、賈樟柯がプロデューサを務めた韓傑の初監督作。中国農村部、山西省、闇炭鉱地帯の明日なき不良青年たちの閉塞した姿を描く。  喜平(白培将)は仕事もなく、悪友、流流(郭乾)と二宝(帿京)とつるんでいる不良少年。彼ら三人のうち流流の家だけが建築会社を営んでいて裕福であり、彼の家のトラックを乗り回して遊…
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静かでじんわりと良い中国の法律映画『再生の朝に』

 以前本ブログで紹介した『馬の背上の法廷』を撮った劉傑(リウ・ジエ=簡体字表記: 刘杰)監督の作品で、初の日本劇場公開作。 本作のあらすじはこちらを参照。 goo映画『再生の朝に』 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17864/index.html …
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中国映画の日本語字幕に出る人名はなぜカタカナなのか?

 最近ネットを見ていると、中国語が出来る方などを中心に、映画の字幕に出てくる人名がカタカナによる音表記なのは不便だという声がかなり上がっている。  平凡社サイトに「中国語音節表記ガイドライン」http://www.heibonsha.co.jp/cn/があがってたりするが、そもそも漢民族のしゃべる言語は中国標準語である北京語だけで…
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ニン・イン監督北京三部作の第1作 『北京好日』

 中国の女性監督、寧瀛(ニン・イン)が国際的に知られるきっかけになった作品。彼女はベルトリッチの『ラスト・エンペラー』で助監督を務めたことがあることで知られる。1993年ベルリン国際映画祭特別栄誉賞、および東京国際映画祭ゴールデンアワードを受賞している。国内で劇場公開もし、VHSもリリースされたが(松竹ホームビデオ)、現在は廃盤状態。D…
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正当な評価が望まれる、中国大規模歴史映画の始祖 『異聞・始皇帝謀殺 (秦頌)』

 1996年の中国映画。国内では劇場公開ではなく、VHSスルーになった作品だが(発売元日本ヘラルド、発売2000年8月)、もはやレンタルビデオで探すのは困難であろう。国内タイトルからだと、陳凱歌の『始皇帝暗殺』と同工異曲のようだが、それよりも始皇帝と音楽家、高漸離とのねじれた友情を描いた作品。  映画の冒頭、死を間近にした秦王、&…
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炭鉱を舞台に描いた王超の長編第2作 『日日夜夜』 -中国映画-

 国内で『安陽の赤ちゃん』がレイト公開されたことのある王超(ワン・チャオ)のフランス資本の出資を受けて撮られた長編第2作。舞台は中国内陸部の炭鉱。  広生[グァンシェン](劉磊)は中国内陸部の炭鉱で働く鉱夫。彼は師匠(孫桂林)の家族とともに暮らしている。師匠には妻(王瀾)とやや知恵遅れ気味(?)の息子の阿福[アフー](肖明)がいる…
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歴史感覚に困惑... スタンリー・クヮンの『長恨歌』

 独特の美意識を持ったスタンリー・クヮン(關錦鵬)の作品。1940年代から80年代にかけてのある一人の女性の男性遍歴を描く。原作は中国の人気作家、王安憶の同名の小説(1996)。  1940年代後半。すでに日本軍は撤退し、国民党と共産党の戦いが続く中国、上海。金持ちの家に生まれた二人の少女、王琦瑤(鄭秀文)と蒋麗莉(蘇岩)は幼馴染…
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中国映画『美人依旧』: 一人の男を巡る姉妹の葛藤を描く

 日本でも公開された『西洋鏡』を撮影した女流監督、胡安の作品。  時代は1948年の青島(チンタオ)。国民党軍は敗退を続けており中国本土からの撤退も目前に迫ってきていた。すでに北京は八路軍の手に落ちた。  そんな中、大金持ちの妾の娘である張小菲(周迅)は母親を亡くして一人で暮らしていた。彼女は、父親から払われる学費で高校に通う女…
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イギリス盤DVDの高画質に驚嘆! 中国映画『黒い雪の年(本命年)』

 多くの有名な映画監督を輩出している北京電影学院教授、謝飛(シェ・フェイ)監督の1989年作品。文革後の1980年代、文革後の虚脱感の中、時代の方向性が見えない青年たちの閉塞感を象徴的に描いた作品。本作品は1990年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。  李慧泉(姜文)は3年の刑期を終え仮釈放され、北京に戻ってきた。彼は親友の又子(…
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雲南省の巡回法廷を描いた中国映画 『馬背上的法庭(馬の背上の法廷)』

 2006年中国映画。雲南省の山間部、少数民族が居む地域を馬で移動する巡回法廷の判事たちの姿を描いた作品。なお、この様な巡回法廷は実際に存在し、本作品とは別に、2008年、NHK BS世界のドキュメンタリーの枠の中で「馬上法廷がゆく」というドキュメンタリーが放映されたようだ。  長年巡回法廷を担当してきたベテラン判事のフォン(李保…
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北京の麻薬中毒者を追ったドキュメンタリー『紙飛行機』

 やはりINAの趙亮作品集より、2001年の長編ドキュメンタリー『紙飛行機』。本作品では北京の麻薬中毒の若者たちの姿を追う。  経済発展に湧く中国、北京。だがその影には発展から取り残され失業中の若者たちが増えている。それらの若者たちの中には麻薬に手を出すものがいる。本作品はそれらの若者を1997-2000年に亘って追っている。 …
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中国国境警備隊の治安活動を追う 趙亮監督ドキュメンタリー『罪と罰』

 フランスINA、趙亮作品集DVD収録の一編。中国-北朝鮮国境、鴨緑江川岸の遼寧省・太平湾(中朝国境の町として有名な丹東から北東に川をしばらく遡ったところにある)において、町の治安を警察の代わりに担う国境警備隊の青年たちの日常を追う。  太平湾では、国境地帯であることもあり治安維持業務を通常の警察ではなく、軍組織の一環である国境警…
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『安陽の赤ちゃん』王超監督の最新作『Memory of Love』

 現在フランス資本で主に撮っている中国の映画監督王超(ワン・チャオ)。日本でも劇場公開された『安陽の赤ちゃん』、ナント三大陸映画祭に出品された『Jour et Nuit』、カンヌ映画祭、ある視点賞を取った『Voiture de Luxe / 江城夏日』に引き続いて撮った最新作が『Memory of Love / 重来』。今回は都市中間層…
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『北京の自転車』、「中国映画の全貌」にて上映

 以前ブログで紹介したワン・シャオシュアイ監督の『北京の自転車』が、今夏「中国映画の全貌2010」にて上映される。どうもようやく国内で配給会社がついたらしい。この名作を日本語字幕付きでご覧になりたい方はこの機会をお見逃しなく。 K's Cinema 「中国映画の全貌2010」タイムテーブル http://www.ks-cinem…
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陳情に人生を賭ける人々を映したドキュメンタリー映画 『北京陳情村の人々』

 中国・北京、北京南駅近くにある政府の陳情受付事務所。ここには中国全土から陳情に来る人々が集まってくる。長い人は陳情のため、事務所の近くに泊まり込み何年もこの事務所に通い続ける人も多い。この事務所に集まる人々の姿を1996年から2008年に亘って追い続けたドキュメンタリー映画。  映画は、何年も陳情所に通い続けるQさん母子の姿を中…
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『北京陳情村の人々』の趙亮監督作品集DVDボックス出る!!

 中国ドキュメンタリー映画に関心のある方(...なんているのだろうか?)注目!! 2009年東京フィルメックスで上映された『北京陳情村の人々』の趙亮(チャオ・リャン)監督のDVDボックスが先日フランスで発売された。発売前に予約しておいたものが本日我が家に到着。  発行・発売元はINA(フランス国立視聴覚研究所)。DVDは3枚組で、…
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中国の高齢化社会到来を先取りするドキュメンタリー『我最後的秘密』

 蘇州の古い街の一角に住む90歳の老婆と彼女を介護する60過ぎの農村出身の女性の模様を7年間に亘り追跡したドキュメンタリー。  孫暁霞は2000年現在90歳近くなる老婆。彼女は革命前大地主の家に生まれ、末娘と言うこともあって親から溺愛されて育った。大学時代はスポーツの女王として知られており、おそらくその後、蘇州の体育大学の教員になった…
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ミステリー仕立ての抗日スパイ映画『風声』-中国映画-

 第二次世界大戦中、日本軍と抗日スパイとの諜報戦をミステリー仕立てで描いた作品。  1942年、対日協力の汪兆銘政権下の北京(当時:北平)。当時日本の皇軍や汪兆銘政権の政府機関、要人が次々と襲われる抗日テロが続発していた。犯人を必死に追及する皇軍特務機関や汪政権政府軍関係者。どうも「老鬼」と呼ばれる人物が司令塔らしいと、必死にその…
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中国社会の今を伝えるドキュメンタリー映画 『傘...』

CNEX2.0 (Web2.0ならぬChinese Next2.0)という台北と北京に拠点のある会社から出されている中国ドキュメンタリー映画のDVD。本作品は、元々は農業文明にルーツを持っていた中国人たちが徐々に土から切り離されていく現況を活写したドキュメンタリー映画。 ドキュメンタリーはまず土にしがみついて暮らしている農民を描…
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陸川監督 『南京! 南京!』が示唆するもの

 すでに日本国内でも報道されているように南京大虐殺を扱った中国映画の1本。監督は日本での上映を望んでおり、日本での配給も決定したそうだが、無事公開されるだろうか? なお、本作品については人民日報日本語版に詳細な紹介が出ている。 http://j.people.com.cn/94478/96695/6642806.html …
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弱肉強食社会を描いた中国映画『小蛾(シャオオー)の行方』

 中国のインディー系映画で世界的に大きな注目を浴びた作品。2009年に中国インディペンデント映画祭2009他で上映されたようだ。 駱江と桂花の夫婦は、叔父から女の子を売りたいという男がいると聞く。男は、妻に先立たれた上飲んだくれで、足の病気で歩けない女の子を病院に連れて行くことも出来ない。それで100元で娘を売ろうというのだ。夫婦…
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中国映画『手機 (携帯電話)』

 中国お正月映画の常連、馮小剛の作品。2004年の正月映画として中国では上映された。携帯電話の通信記録から浮気がばれる... というのはありがちなことではないかと思うが、まさにその話題を扱ったのが本作品。  厳守一(葛優)は、人気悩み相談番組の司会者。費墨(張国立)はその番組のプロデューサー。この守一が浮気もので、妻とは別に武月(…
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『ガンラメイド(岡拉梅朶)』、『チベットの音調』として日本公開

 以前のブログで紹介した( http://yohnishi.at.webry.info/200811/article_2.html )、『ガンラメイド(岡拉梅朶)』が本年9月のあいち国際女性映画祭で『チベットの音調』という題で日本公開される模様。 あいち国際女性映画祭 http://aiwff.com あいち国際女性映画祭『チ…
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馮小剛監督『誠実なお付き合いできる方のみ(非誠勿擾)』

 ここのところ中国のお正月映画ヒット作を必ず出している馮小剛(フォン・シャオガン)監督。シリーズものでこそないが中国の山田洋次といった存在になりつつある。その監督の今年のお正月映画が本作品。中国人の中年男の婚活を描いたラブコメディ。  アメリカ帰りの禿で中年の独身男、秦奮(葛優)。アメリカから必ずしも成功して帰ってきたわけではない…
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非常にショッキング...李小紅監督の中国映画『生死劫 (Stolen Life)』

 男に搾取され、人生を目茶目茶に踏みにじられた若い女性の姿を非常にショッキングに描いた李小紅監督の2005年作品。本作品は中国政府からの上映許可は降りなかったようだが、DVDリリースは許可を得たようだ1)。  ヤンニ(周迅 ジョウ・シュン)は北京に祖母と叔母と共に住む女の子。父母は農村部に住み、幼い頃北京の祖母&叔母宅に預けられそ…
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