テーマ:中国映画

ワン・チャオの処女作『安陽の赤ちゃん』

 先日紹介した小説家でもある王超(ワン・チャオ)監督の処女作『l'Orphelin d'Anyang (安陽の赤ちゃん)』。本作品は完成後すぐいきなりカンヌ映画祭(2001年)に招待され国際的評判になったほか、同年シカゴ国際映画祭でFIPRESCI賞、アミアン国際映画祭(フランス)でNETPAC賞、アントルーブ映画祭でグランプリ、翌年バ…
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2006年カンヌ「ある視点」賞作品 『江城夏日 / Voiture de Luxe』

 2006年フランスの資本参加によって撮影された中国映画。田舎から都市に出てきて行方不明になった息子を捜す、父娘の姿を描く。カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門作品賞受賞作品。監督の王超(ワン・チャオ)は監督・脚本家としてだけでなく小説家としても活躍している。  リ・チミンは、定年を間近に控えた農村の小学校教師。彼は武漢大学を卒業し…
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ディアオ・イーナン監督『夜車 - Train de Nuit』中国映画

 日本の出資に支えられて撮っているジャ・ジャンクー監督に次ぐ中国映画の次世代旗手として注目されているらしいディアオ・イーナン監督。その2007年カンヌ国際映画祭での注目作(「ある視点」部門出品作)が本作『夜車 - Train de Nuit』(夜行列車)。  ウー・ホンヤンは中国陜西省の裁判所に勤める女性。中国の裁判所は日本の裁判…
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中国十大禁片の1本 『郵差(Postman)』

 先日「中国十大禁片」とされる中国映画を紹介したが、この10大問題作のうち日本で見ることが最も困難な映画が本作品。10大問題作のうち本作以外は少なくとも映画祭での公開は行われている。しかし本作品は全く日本で上映されたこともビデオが出たこともない唯一の作品。そもそも本作品を監督した何建軍(He Jianjun)は国際的には中国第6世代監督…
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中国の児童映画 『上学路上 -学校へ行きたい-』

 地方の教育の困難地域における子供たちを題材にした中国の児童映画。香港の金鶏賞で最優秀児童映画賞、脚本賞、新人監督賞を受賞、更にルーカス国際児童映画祭(ドイツ)で最優秀賞等、数々の国際児童映画賞を取った作品。  13歳の小燕は学校に通っている。夏休みに入る前に先生から新学期までに学習費として24元8角(1元は約14円程度)を持って…
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映画表現と国家

最近読んだ末延芳晴(2008)「森鴎外と日清・日露戦争」平凡社よりちょっと長くなるが引用してみよう(原著pp. 352-353)  中村光男は『風俗小説論』(河出書房, 1950)の「近代リアリズムの発生」で夏目漱石が『我が輩は猫である』を「ホトトギス」に連載した明治38(1905)年1月から、田山花袋が『蒲団』を発表する明治41…
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中国映画『アイ・ラブ北京 (夏日暖洋洋)』

 2000年中国映画。中国の女流監督、寧瀛(ニン・イン)の北京三部作(他の2作は『北京好日[找楽]』(1992)『スケッチ・オブPeking[民警故事]』(1995))の第3作。日本では、2001年11月東京フィルメックスおよび2005年5月現代中国映画上映会で上映されたのみ。ほかに2005年にNHKのBS2で放映された様だ。一応国内配…
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中国十大禁片

 通信販売で中国映画『趙先生』の中国盤DVDを買った。この映画は下半身ゆるゆるの趙先生がふらふらとあちこち浮気して回るというお話で、かつて日本で公開されたことがあったが国内でDVDが出たことはなかった。  それはともかく、そのDVDのジャケットに「中国十大禁片」なる映画が紹介されていて、それは、 1位 『鬼が来た』 姜文◎ 2…
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フルーツ・チャンプロデュースの中国映画『浮生(幸福の幻影)』

 フルーツ・チャンがプロデュースした2006年中国映画。四川省重慶のある家族を追った映画。しかしこの家族は土地にどっしり根を下ろしたような家族ではなく、浮き草が集まる様に寄せ集まった家族である。  四川省揚子江沿いの重慶。退職警官老李はかつて結婚していたが、妻が家出し黒竜江省へ出奔後、一人で息子健軍を育ててきた。しかし最近、やはり…
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『アザー・ハーフ』 - 中国インディペンデント映画 -

 中国インディペンデント映画祭での上映作品。四川省の地方都市を舞台に地方都市の閉塞感、生活感覚を伝える映画。  恋人と同棲している小芬は弁護士事務所でクライアントとの相談内容を記録する書記の仕事にありつく。彼女は毎日離婚の相談、労働問題の相談、さらに化学工場に勤めていて健康被害を受けたから会社を訴えたいという労働者からの相談等々、…
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中国女性が置かれた不利な立場を告発する『特別手術室』

 『青い凧』『春の惑い』で知られる田壮壮監督の1988年作品。女性が妊娠に一方的に責任、リスクを負わせられる中国社会の現状を告発する内容の作品。  TVレポーターのルー・ユンは現在恋人がいるが、上司のディレクターとも不倫の関係にあった。しかし未婚のまま妊娠が発覚、病院に中絶手術を受けに行く。この経験をきっかけに、未婚の中国の女性の…
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「キムチを売る女」のチャン・リュル監督の最新作『境界』

 中国朝鮮族の映画監督チャン・リュル監督の最新作。今回は韓国、モンゴル、フランスより出資を受けて制作されている。  中国国境に近いモンゴル。ここに遊牧しながらこれ以上の砂漠化防止のため、木を植えることを天職として従事している男がいる。しかし男の娘は病気で、ウランバートルに行けば娘の治療を受けられると聞き、男の妻は一緒にウランバート…
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『私に栄誉を!』 -中国映画-

 黄建新監督2005年製作の中国映画。黄建新は『王さんの憂鬱な秋』『黒砲事件』など、微妙な人間関係から来るトラブルや含蓄を描いた作品が多く、問題提起的。その映画の後味は複雑で、常に考えさせれる。本作品も例外ではない。  ある日、南京の新聞社に「善行をしたから新聞で表象して欲しい」とやってきた男がいた。新聞記者の古国歌は彼、楊紅旗に…
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中国映画『戦場のレクイエム(集結號)』

 1/10に早稲田大学で行われた早大中国人留学正解主催の試写会で見た2007年製作の中国映画。中国で大ヒットしたという戦争映画。内容は、一言で言えば、戦争の犠牲になった兵士の名誉回復への苦闘を扱ったもの。  従来の中国の戦争映画というとイデオロギー色の強い紋切り型のものばかりで、中国国内でも観客を失っていた。しかし本作品は、解説パンフ…
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万人に勧められる傑作映画 チャン・ヤン監督『帰郷(落葉帰根)』

 『スパイシー・ラブスープ』『こころの湯』『胡同のひまわり』が既に日本で公開されているチャン・ヤン監督の2007年作。日本では2007年にTIFFで公開されたのみ。ちょっと残念である。彼の映画製作の手腕はますます手慣れてきて、既に大家の風格あり。間違いなく笑って、泣けて、誰にでも推薦できる優秀作だが、意外性や新たな発見という意味ではちょ…
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王小帥監督『左右』の英語字幕付きDVD

 日本では今ひとつ注目されない王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督作品だが、彼の昨年の作品でベルリン映画祭でエキュメニック賞を受賞した『左右(英題: IN LOVE WE TRUST )』の英語字幕付きDVDのリリースがアメリカで予定されている。中国本土では既にDVDが発売されているが中国語字幕しかなく、香港でもDVDリリースがなかったの…
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『ガンラメイド(岡拉梅朶)』 - 韓国人女優主演のチベット映画(!?)

 チベットを題材にした中国映画であるが、なぜか主演女優が韓国人という不思議な映画(もちろん韓国人をキャスティングする必然性なし)『ガンラメイド (2009年あいち国際女性映画際公開邦題は、チベットの音調)』。その事情は、レコードチャイナの記事によると、当初主演女優としてキャスティングされていた中国人女優が撮影開始後逃亡してしまったことに…
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アンディ・ラウFOCUS FIRST CUTシリーズ 国内版DVDがリリース

 8.20、CCREよりアンディ・ラウが企画した新人監督発掘プログラムFOCUS FIRST CUT(亞洲新星導)シリーズの国内版DVDが「アジア新星流」と題して5タイトル発行されたようだ。タイトルは  香港のリー・コンロッ(李公樂)監督の『MY MOTHER IS A BELLY DANCER(師奶唔易做)』  …
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王小帥監督作品 『二弟(Drifters / 密航者)』 -中国映画-

 王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督が、『17歳的単車(北京の自転車)』後、3年の映画製作禁止処分を食っている間、香港の製作会社で製作した映画。映画製作会社の名前はPurple Light Film(紫榕電影工作室)となっているが、これは彼自身の製作会社Ark Light Filmと名前が似ており、おそらく香港での彼のダミー会社であると…
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中国映画『蘋果(ビングオ)』 (ロスト・イン・北京)

 2007年のベルリン映画祭に『トーヤの結婚』とともに中国から出品された作品。激しい性描写や医者が賄賂を取る場面を含んでいるため、それらをカットすることを条件に中国当局から出品を許可された。中国国内でもカットバージョンが上映され、DVDも発売された。しかし、製作者が条件を無視して出品したことや、不健康な宣伝を行ったかどで、本年(2008…
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中国政府から上映禁止処分を食った『17歳的単車(北京の自転車)』

 彼の作品を全て見たわけではないが、今まで見た王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督作品の中で一番印象深く、最も心を動かされた映画が2000年に製作されたこの『17歳的単車』である。本作品はベルリン映画祭で銀熊賞を取った後、国内でもアジアフォーカス・福岡国際映画祭2001で上映されたがそのあと配給が付くわけでもなく、一般劇場公開、ビデオリリ…
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ワン・シャオシュアイ監督の未公開映画 『青紅(チンホン)』 (シャンハイ・ドリームズ) - 中国映画

ワン・シャオシュアイ監督作品(2005)  日本では『ルアンの歌』しか一般劇場公開されていないワン・シャオシュアイ監督の作品。これ以外は『ザ・デイズ(冬春的日子)』と『北京の自転車(17 歳的単車)』が映画祭公開されているのみ。本作はカンヌ映画祭で批評家賞を取っているのに日本では映画祭でも公開されていない。  ワン・シャオシュアイは…
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中国映画 『頤和園 (サマーパレス)』 (公開邦題: 天安門、恋人たち)

 中国の監督、ロウ・イェの最新作(そして残念ながら、今後3年間は最新作であり続けるであろう)『頤和園 (Summer Palace)』がアメリカでDVD化された。日本でも公開予定がある様だが、どんどんずれ込んでいる様だ。  本作品に対し、知る人は知るだろうが、中国政府から上映禁止処分ならびに監督に対し5年間の制作禁止処分が下されて…
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「ラスト・コーション」と「パープル・バタフライ」

 アン・リー監督の話題作「ラスト・コーション」を見た。見て分かったのは、この映画、テーマ的に完全にロウ・イエ監督の「パープル・バタフライ」(2003)に重なるという点。 日本では仲村トオルとチャン・ツィイーの共演という事で多少話題になったが、内容の難しさからあまり話題にもならなかった「パープル・バタフライ」。対して「ラスト・コーション…
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アジア・中華圏のDVD、書籍通信販売サイトは...

やはり定評あるのはこちら、YesAsiaでしょう。 http://global.yesasia.com/jp/  日本語でアジア産品が購入できるという意味では便利だし、価格的にもかなりリーズナブル。本拠地は香港だが日本にも支社があり、日本からの日本語問い合わせに対するフリーダイヤルに対応している。  取扱商品は、香港、中国、台…
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中国の人身売買を描いた映画「盲山」

 通販で買い込んだ香港版のDVDで、中国映画「盲山」(李楊監督)を見た。 この監督の前作で中国のヤミ鉱山労働問題を告発した「盲井」もショッキングだったが、女性の人身売買問題を描いた本作も非常にショッキングな作品。(女性にとってはもっとショッキングかも)でも必見の作品だと思う。 現実に一人っ子政策+男尊女卑の影響で中国の農村は…
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