テーマ:中国

朝鮮戦争後の中朝関係 - 沈志華著『最後の天朝』より

 中朝関係は血の同盟ともいわれるが、実際にはそうとは言えなかった。すでに紹介したように、半ば北朝鮮とソ連に半分騙されるような形で、中国は朝鮮戦争に参戦したのであった。中国側は北朝鮮の戦争指揮状況にも不信感を募らせざるを得ない状況であった。  1956年2月のソ連第20回党大会でフルシチョフによる反スターリン秘密報告がなされるとスタ…
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米中対立 国独資 vs. 国独資というナイスな視点

 日経ビジネスオンラインを見ていたら、トランプ以降の米中対立は国家資本主義対国家資本主義の戦いだ、と指摘する明治大学フェロー、岡部直明氏の論考に出会った。この人は日経記者出身の様だ。 「米中対立、国家資本主義 VS 国家資本主義」 日経ビジネスオンライン 2017.1.11 http://business.nikkeibp.co…
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大気汚染は中国よりインド亜大陸やペルシャ湾岸諸国が酷い

 日本では中国のPM2.5に代表される大気汚染が酷いという話が頻繁に報道されるが、WHO (世界保健機構) のデータを見ると中国はまだましで、インド、パキスタンなどのインド亜大陸や、ペルシャ湾岸沿いの一部諸国、エジプトなどの方がもっとひどいことになっている。  だが、日本ではなぜ中国の大気汚染の酷さばかりがクローズアップされるのだ…
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中国農村出身学生哀歌

 因みに前の記事で紹介した中国のお客さん、15,6年前に北京にある大学の日本語学科を卒業しているはずだが、大学の3,4年先輩はかなり社会的に成功した人が多いという。多くの場合は、彼らは日本企業や、日本企業と交易している中国の会社に入社し、何年か働いた後に独立して貿易関係の会社を起こしているとか。  日本企業が中国で活動する場合会社より…
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なぜ中国人は海外旅行でたくさんお土産を買うのか

 お正月に家内の友人の中国人女性がわが家に遊びに来た。この方は3年ほど日本のある国立大学大学院に留学に来て、現在は中国中部の歴史的由緒のある、とある中都市に住んでいる。しばらく日本に滞在する機会を得たので、久しぶりに家内を訪ねたのだ。  彼女が話したことの中で興味深かったことの一つは、なぜ中国人が海外旅行でたくさんお土産を買うのか…
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「尖閣棚上げ合意なかった」は通じるか?

 2013年6月29日付の産経新聞の記事「『尖閣棚上げ合意なかった』 78年の園⽥・鄧⼩平会談同席の元中国課⻑」との記事(http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/chn13062908300000-n1.htm)によると、元外務相中国課長の田島高志氏…
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『帰途列車 (Last Train Home)』- 中国の出稼ぎ農民を描くドキュメンタリー映画

 中国の出稼ぎ農民(農民工)のある家族の暮らしぶりを、春節前後の帰郷の模様を軸に2年間にわたり取材したドキュメンタリー映画。出稼ぎ農民たちの報われない暮らしぶりを明らかにするとともに、現代中国社会の問題点の鋭くも感動的に抉り出す、迫真のドキュメンタリー。  四川省の田舎に住む張昌華一家。張昌華とその妻チェン・スーチンは田舎を離れ、…
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山西炭鉱地帯の閉塞した青年を描く『ワイルドサイドを歩け(頼小子)』

 2006年中国映画で、賈樟柯がプロデューサを務めた韓傑の初監督作。中国農村部、山西省、闇炭鉱地帯の明日なき不良青年たちの閉塞した姿を描く。  喜平(白培将)は仕事もなく、悪友、流流(郭乾)と二宝(帿京)とつるんでいる不良少年。彼ら三人のうち流流の家だけが建築会社を営んでいて裕福であり、彼の家のトラックを乗り回して遊…
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静かでじんわりと良い中国の法律映画『再生の朝に』

 以前本ブログで紹介した『馬の背上の法廷』を撮った劉傑(リウ・ジエ=簡体字表記: 刘杰)監督の作品で、初の日本劇場公開作。 本作のあらすじはこちらを参照。 goo映画『再生の朝に』 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17864/index.html …
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ニン・イン監督北京三部作の第1作 『北京好日』

 中国の女性監督、寧瀛(ニン・イン)が国際的に知られるきっかけになった作品。彼女はベルトリッチの『ラスト・エンペラー』で助監督を務めたことがあることで知られる。1993年ベルリン国際映画祭特別栄誉賞、および東京国際映画祭ゴールデンアワードを受賞している。国内で劇場公開もし、VHSもリリースされたが(松竹ホームビデオ)、現在は廃盤状態。D…
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正当な評価が望まれる、中国大規模歴史映画の始祖 『異聞・始皇帝謀殺 (秦頌)』

 1996年の中国映画。国内では劇場公開ではなく、VHSスルーになった作品だが(発売元日本ヘラルド、発売2000年8月)、もはやレンタルビデオで探すのは困難であろう。国内タイトルからだと、陳凱歌の『始皇帝暗殺』と同工異曲のようだが、それよりも始皇帝と音楽家、高漸離とのねじれた友情を描いた作品。  映画の冒頭、死を間近にした秦王、&…
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Made in Chinaは本当に安いのか(2)

 以前紹介した遠藤氏の「中国低価格部品調達記」の核心部分を図示しながらもうちょっとわかりやすく紹介してみよう。  まず日本製部品の特徴として、ほぼ100%が品質を満たした部品が納入される。万一満たさない場合は部品メーカーがサービスで補償もしてくれる。また後工程に対する配慮も行き届いている。その代り部品代は高い。  一方中国製部品…
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『中国コピー商品対抗記』

遠藤健治,2007,『中国コピー商品対抗記』,日経BP社(日経ものづくりの本)  前回紹介した遠藤健治氏の「中国低価格部品調達記」が面白かったので、同著者の別の本を読んでみた。こちらは中国のコピー商品にどう対抗するかという本。前著の一年前に出版されている。やはり、ただ、中国のコピー商品をけしからんと言うだけではない視点が良い。 …
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Made in Chinaは本当に安いのか?

遠藤健治,2008,「中国低価格部品調達記」,日経BP(「日経ものづくり」の本)  この本は「日経ものづくり」で連載された記事に手を加えて単行本化したものだそうだが、ともあれ中国製は安いと安直に考えるとかえって高コストになりかねず、低コストの中国製部品や製品を導入するにはどのようなポイントを押さえなければならないのかについて語っている…
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中国軍が日本へ災害派遣意向

昨晩、韓国KBSラジオのニュースを聞いていたら、日本の震災支援のため、中国軍が災害支援隊を派遣する意向を表明しているという。中国の四川大地震では、日本の自衛隊の災害支援隊を中国側が断っているため、日本の出方がどう出るか注目されている、とKBSは報じていたが、今のところ日本のメディアではほとんど報じられていないようだ。 参考までにア…
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中国映画『美人依旧』: 一人の男を巡る姉妹の葛藤を描く

 日本でも公開された『西洋鏡』を撮影した女流監督、胡安の作品。  時代は1948年の青島(チンタオ)。国民党軍は敗退を続けており中国本土からの撤退も目前に迫ってきていた。すでに北京は八路軍の手に落ちた。  そんな中、大金持ちの妾の娘である張小菲(周迅)は母親を亡くして一人で暮らしていた。彼女は、父親から払われる学費で高校に通う女…
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中国漁船、韓国警備艇体当たり報道をめぐって

先日のニュースによれば、18日午後1時ごろ(日本時間同)韓国中西部・於青島(オチョンド)の北西約130キロの黄海で、同庁の警備艇が違法操業中の中国漁船(63トン)を取り締まろうとしたところ、漁船が警備艇に体当たりしたという。 毎日jp「中国漁船:韓国警備艇に体当たり 50隻が違法操業」2010.12.18 http://main…
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イギリス盤DVDの高画質に驚嘆! 中国映画『黒い雪の年(本命年)』

 多くの有名な映画監督を輩出している北京電影学院教授、謝飛(シェ・フェイ)監督の1989年作品。文革後の1980年代、文革後の虚脱感の中、時代の方向性が見えない青年たちの閉塞感を象徴的に描いた作品。本作品は1990年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。  李慧泉(姜文)は3年の刑期を終え仮釈放され、北京に戻ってきた。彼は親友の又子(…
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雲南省の巡回法廷を描いた中国映画 『馬背上的法庭(馬の背上の法廷)』

 2006年中国映画。雲南省の山間部、少数民族が居む地域を馬で移動する巡回法廷の判事たちの姿を描いた作品。なお、この様な巡回法廷は実際に存在し、本作品とは別に、2008年、NHK BS世界のドキュメンタリーの枠の中で「馬上法廷がゆく」というドキュメンタリーが放映されたようだ。  長年巡回法廷を担当してきたベテラン判事のフォン(李保…
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北京の麻薬中毒者を追ったドキュメンタリー『紙飛行機』

 やはりINAの趙亮作品集より、2001年の長編ドキュメンタリー『紙飛行機』。本作品では北京の麻薬中毒の若者たちの姿を追う。  経済発展に湧く中国、北京。だがその影には発展から取り残され失業中の若者たちが増えている。それらの若者たちの中には麻薬に手を出すものがいる。本作品はそれらの若者を1997-2000年に亘って追っている。 …
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中国国境警備隊の治安活動を追う 趙亮監督ドキュメンタリー『罪と罰』

 フランスINA、趙亮作品集DVD収録の一編。中国-北朝鮮国境、鴨緑江川岸の遼寧省・太平湾(中朝国境の町として有名な丹東から北東に川をしばらく遡ったところにある)において、町の治安を警察の代わりに担う国境警備隊の青年たちの日常を追う。  太平湾では、国境地帯であることもあり治安維持業務を通常の警察ではなく、軍組織の一環である国境警…
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『安陽の赤ちゃん』王超監督の最新作『Memory of Love』

 現在フランス資本で主に撮っている中国の映画監督王超(ワン・チャオ)。日本でも劇場公開された『安陽の赤ちゃん』、ナント三大陸映画祭に出品された『Jour et Nuit』、カンヌ映画祭、ある視点賞を取った『Voiture de Luxe / 江城夏日』に引き続いて撮った最新作が『Memory of Love / 重来』。今回は都市中間層…
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『北京の自転車』、「中国映画の全貌」にて上映

 以前ブログで紹介したワン・シャオシュアイ監督の『北京の自転車』が、今夏「中国映画の全貌2010」にて上映される。どうもようやく国内で配給会社がついたらしい。この名作を日本語字幕付きでご覧になりたい方はこの機会をお見逃しなく。 K's Cinema 「中国映画の全貌2010」タイムテーブル http://www.ks-cinem…
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陳情に人生を賭ける人々を映したドキュメンタリー映画 『北京陳情村の人々』

 中国・北京、北京南駅近くにある政府の陳情受付事務所。ここには中国全土から陳情に来る人々が集まってくる。長い人は陳情のため、事務所の近くに泊まり込み何年もこの事務所に通い続ける人も多い。この事務所に集まる人々の姿を1996年から2008年に亘って追い続けたドキュメンタリー映画。  映画は、何年も陳情所に通い続けるQさん母子の姿を中…
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『北京陳情村の人々』の趙亮監督作品集DVDボックス出る!!

 中国ドキュメンタリー映画に関心のある方(...なんているのだろうか?)注目!! 2009年東京フィルメックスで上映された『北京陳情村の人々』の趙亮(チャオ・リャン)監督のDVDボックスが先日フランスで発売された。発売前に予約しておいたものが本日我が家に到着。  発行・発売元はINA(フランス国立視聴覚研究所)。DVDは3枚組で、…
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ミステリー仕立ての抗日スパイ映画『風声』-中国映画-

 第二次世界大戦中、日本軍と抗日スパイとの諜報戦をミステリー仕立てで描いた作品。  1942年、対日協力の汪兆銘政権下の北京(当時:北平)。当時日本の皇軍や汪兆銘政権の政府機関、要人が次々と襲われる抗日テロが続発していた。犯人を必死に追及する皇軍特務機関や汪政権政府軍関係者。どうも「老鬼」と呼ばれる人物が司令塔らしいと、必死にその…
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中国社会の今を伝えるドキュメンタリー映画 『傘...』

CNEX2.0 (Web2.0ならぬChinese Next2.0)という台北と北京に拠点のある会社から出されている中国ドキュメンタリー映画のDVD。本作品は、元々は農業文明にルーツを持っていた中国人たちが徐々に土から切り離されていく現況を活写したドキュメンタリー映画。 ドキュメンタリーはまず土にしがみついて暮らしている農民を描…
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陸川監督 『南京! 南京!』が示唆するもの

 すでに日本国内でも報道されているように南京大虐殺を扱った中国映画の1本。監督は日本での上映を望んでおり、日本での配給も決定したそうだが、無事公開されるだろうか? なお、本作品については人民日報日本語版に詳細な紹介が出ている。 http://j.people.com.cn/94478/96695/6642806.html …
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弱肉強食社会を描いた中国映画『小蛾(シャオオー)の行方』

 中国のインディー系映画で世界的に大きな注目を浴びた作品。2009年に中国インディペンデント映画祭2009他で上映されたようだ。 駱江と桂花の夫婦は、叔父から女の子を売りたいという男がいると聞く。男は、妻に先立たれた上飲んだくれで、足の病気で歩けない女の子を病院に連れて行くことも出来ない。それで100元で娘を売ろうというのだ。夫婦…
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