大阪都構想と「指詰め注意」

 あすは「大阪都構想」の是非を巡る住民投票の日である。前回否決された大きな要因の一つは、単に大阪市の解体だけでなく、堺の解体も含まれていた。伝統ある商業都市である堺を解体するというのは、それはニュータウン住民を除く堺市民には到底支持できない話だろう。

 流石にそれに懲りたのか、今回は堺の解体は外されることになった。世論調査ではどうやら大阪市民は大阪市解体の勢力の方が優勢なようだ。しかしなぁ... 端から見ると、所詮、大阪を壊して、4つの弱小市(区)に分割する、という話にしか思えないのだが。しかも東京23区対多摩地区の比重に比べて、大阪市対他の市の比重では、他の市の比重の方が大きい。大阪は弱体化するだけではないだろうか。

 どうもこの「大阪都構想」というのは、大阪市民の東京コンプレックス感情をぐさっと刺しているように思える。しかし、それによって得られるものは、大阪維新の会のプロモーション以外、何もないのではないか?むしろ、この行政「改革」遊びによるコスト損失など、失うものの方が多いのではないのか?単なる政治ゲームにしか過ぎないようにしか思えないのだが。

 かつて、30年前、大阪に来たとき、電車のドアに「指詰め注意」と書かれていて、度肝を抜かれたことがあった。しかし、その分大阪や関西の人たちは自分たちの文化に確固たる自信を持っていたように思う。いまは、電車のドアの注意書きも東京準拠だ。大阪らしさのかけらもない。大阪人の自信喪失とむき出しになった東京コンプレックス... それが今の「大阪都構想」をめぐる状況ではないか。

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