コロナが急に減ったのが気持ち悪い

 ここのところ、コロナ感染者が急に減っていて気持ち悪い。もちろん減っていることは良いことであるが、なぜ減ったのか全く原因分析ができていないのは非常にまずいのではないだろうか。減った理由が分からないなら、増える理由も分からない、ということではないか。コロナ120日周期説などと言うものも飛び出している1)が、これは原因が分からないと言っているようなものである。
 理由が分からずに減れば、もうコロナは完全に終わったような気になってしまう。だがそれではまずいのではないだろうか。


 一つ考えられるには、やはり通勤電車のラッシュの混雑状況の影響は無視できないのではないか、ということである。7月12日に緊急事態宣言が出され、居酒屋などの飲食店の営業への規制が強化された。しかし、その2週間後の7月末には減るどころかうなぎ上りに増えるばかり。ただこのころ報道された内容としては、前回の緊急事態宣言解除でリモートワークもやめた企業が、7月の緊急事態宣言でもリモートワークにあまり戻らなかった、ということが言われた。その後オリンピックに突入し、さらに中等症患者の事実上、切り捨て宣言が8/2に菅首相によって出された頃から、小池都知事が、企業に対して、リモートワークに戻るよう、強く呼びかけるようになった。新規陽性者数が減り始めたのは、8/24以降の週からであったということは、その2週間前、8/10頃から、感染が減少に転じたということである。オリンピックの閉会式が8/8で、オリンピックが終わったから人出が減ったとも考えられるが、第5波突入後リモートワークに戻ることに乗り気でなかった企業が、さすがに患者の急増を見て、しぶしぶリモートワークに戻ったのがこのころであったとも考えられる。
 また、東京に隣接する山梨県で比較的陽性者の発生が少ないという点も、通勤ラッシュの陽性者発生への影響を傍証するものではないかと考える。東京に隣接する神奈川、千葉、埼玉はかなり陽性者発生数が多いにもかかわらず、山梨では発生が少なかった。山梨県では飲食店に対する山梨モデルが功を奏したと考えているようだが、私は、自動車通勤の比重が大きく、朝のラッシュ時間帯でも比較的電車やバス内に余裕があるという点も見逃せないのではないかと思う。
 しかし、ラッシュの混雑と夜間の人出は相関が高くなりがちである。また、ラッシュの混雑状況は、個々の個人がコントロールできるものではない一方、夜の飲食店に出かけるかどうかは、個々の個人がコントロール可能な行動である。各個人が自分の意思でコントロールできない状況が主原因だと明らかになると、社会的パニックになりかねない。この結果、居酒屋などの夜間を主営業とする飲食店にすべての責任が転嫁されてしまったのではないだろうか。
 とはいえ、実際の各鉄道の毎日の混雑状況データや企業のリモートワークの日ごとの実施率が公表されるわけでもないので、この仮説は検証できない。また政府はこのような仮説を検証させる気もないであろう。

1) これについては以下の記事を参照。
「第5波の感染急減、東大が試算 さまざまな仮説検証 新型コロナ」2021/11/10 朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15107508.html?_requesturl=articles%2FDA3S15107508.html
 

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