安部インデックス最適化内閣の終焉

 予想されていたこととはいえ、やはり安倍首相の辞任が発表された。任期途中で投げ出すなんて無責任と論じるメディアもあるが、おそらくここで辞任して生きるか、それとも続行して死ぬかの瀬戸際だったのだろう。潰瘍性大腸炎で降板するのは、コロナにかかるのが自己責任でないのと同様、自己責任ではないだろう。

 とはいえ、2020年、安倍内閣が続けてきたハリボテが一挙に崩れたという感じだ。アベノミクスの虚飾も剥がれ (もっともこの失敗をコロナのせい、と言い逃れる口実は与えた)、アンダーコントロールと叫んで誘致し、東日本大震災からの復興の足を引っ張るだけだった、東京オリンピックも崩れ、コロナで安倍首相の見せかけの指導力の虚飾も剥がれた。第一次安部内閣が誕生したとき、最悪の人物が首相になったと思っていたが、幸いすぐ降板してくれた。だがしぶとく復活し、その二期目は長すぎた。

 安倍政権はやはりハリボテ政権であった。なぜかというとインデックス内閣であったからである。中身はないが、インデックスの向上にみに特化することで生き永らえた政権であった。
 例えば、アベノミクスである。アベノミクスは国民の生活の向上は目指されなかった。ただ経済指標・インデックスの向上をするために最適化された政策が実施され、あたかも国民が豊かになっているかのような幻想を与えた。つまり株価上昇、物価上昇である。株価の上昇も、日本企業が革新的な成長を行った結果ではなく、単に国民年金の資金を市場に投じたことによる上昇だった。また物価上昇を目指して、ガバガバの金融緩和が行われたが、それによって全体的な国民の所得が上がったわけでもない。本来ならば国民の所得が上がっての物価上昇であるはずだが、ひたすらインデックスである物価上昇を目指す政策であった。おかげで銀行が必要以上に苦境に陥っている。つまり、中身がないのにSEO対策を徹底的に行いGoogle検索上位を目指すようなそういう政策だったと思う。
 そして、政策の中身の哲学はなく、ひたすら、これも人気インデックスたる、ネットやTwitterでの評判を上げることに特化した政策群。そういった政策のハリボテぶりが露呈したのがコロナ危機であった。星野源のビデオに便乗した安倍首相の悪乗りが、このような政策の本質をすべて露呈しているといえる。
 とはいえ、一番バカなのは、そういう安倍政権に騙され、支持してきた国民である。だまされるほうにも責任がある。

 今後、懸念するのは、自民党の派閥抗争の中から次の政権が生まれるのではなく、安倍首相の病気という棚ぼた的要因で政権交代が行われるという問題だ。かつては岸首相の後、全く毛色の違う池田勇人内閣が誕生した。そのようなダイナミズムが失われた限り、政治の危機は今後も続くであろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント