NHKドラマ「心の傷を癒すということ」の残念な一点

 NHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」が始まった。「まんぷく」では在日台湾人だったモデルを純日本人として描き(モデルとなった安藤百福氏が日本国籍をとれたのはようやく1966年になってから)、「いだてん」では関東大震災の朝鮮人虐殺をはっきり描けなかった、「在日隠し」ドラマばかりを作り続けてきたNHKだが、珍しく、在日韓国人にストレートに焦点を当てたドラマを作ってきた。石橋凌演じるお父さんもいかにも在日のお父さんらしくリアルっぽく描けており、その点では評価に値するが、1回目、1点だけ残念な点が。
 ドラマの中で原作者である安克昌氏をモデルにしている登場人物安和隆(江本佑)の夫人として終子(尾野真千子)が登場する。その彼女が病院で出産するベッドの表示が「安終子」であった...
 韓国人では同じ本貫の同姓の人と結婚することはタブーである。最近では戸籍法上の制限は撤廃されたが、意識面ではまだまだタブー視する考えは強い。とはいえ在日の人たちはそういった意識を共有していない可能性があるが、少なくともドラマの舞台となっている当時は韓国戸籍法上の制約が存在した。もちろん同姓でも本貫が異なれば結婚可能である。しかし安氏の過半数が順興安氏であることを考えると、安氏どうしで結婚できた可能性は少ない。仮に実際の安克昌氏の夫人が安氏だったとしても、どうせドラマでは仮名なので、だったら典型的なコリアン家庭として、夫人の姓は別姓にするのが、在日文化理解のためにも良かったのではないか?
 在日コリアン文化考証担当もいるはずなのに、これはどうしたことか?


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