韓国の景気悪化が半端ではない(2)

 韓国の不動産信仰が強固だったのは、韓国のゼロから新都市開発を行うような不動産開発のスタイルにあるように思われる。確かに日本でも1960年代から70年代にかけて多くのニュータウン開発が行われた。だが高度経済成長が終わると、大幅に開発スピードが落ちたし、千葉ニュータウンのように未成のまま終わるケースも出てきた。

 だが、韓国の場合郊外に新しく新都心を作って、旧市街から一挙に新市街に都市の中心を移すような開発が進められる。現在鉄道の高速化を進めるため、国鉄の幹線をまったく引き直すような建設が進められつつあるが、このケースでも、今までの市街地から平気で遠く離れたところに新駅を設置し、そこを中心に新市街を形成するような開発が進められている。少子化で人口が減っているにもかかわらずである。

 どうもこのような開発構図が韓国の不動産景気を率いてきて、不景気や人口減少、高齢化社会の進展にもかかわらず不動産価格の下落が起こらなかった原因のように思われる。これには、小金持ちたちの投資資金の流入にも預かっている。

 ただ、これは韓国全国に無個性な都市を蔓延させる結果にもなっている。

 だがもはや格差社会の進展で、実需要との乖離が明らかになり、投機需要だけではもはや不動産価格への期待を支えきれなくなったのだろう。ある意味韓国の不動産市場の健全化への第一歩なのかもしれない。

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