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zoom RSS 韓国の景気悪化が半端ではない(1)

<<   作成日時 : 2019/01/06 00:10  

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 昨年末に韓国に行ってきたが、韓国の景気の悪化がかなり深刻である。不動産業に携わっている知人の話では、ここ半年全く契約が取れず、売りたいという人はたくさんいるものの、買い手は全くいない状態だと言っていた。IMF当時よりも、少なくとも不動産に関しては、事態は深刻だと言っていた。

 今回の韓国経済の悪化については、韓国紙などの分析では輸出の鈍化に伴う経済成長の鈍化を挙げているケースが多いようだが、どうも現地に行ってみた感じたところでは、おそらく朝鮮戦争後史上初めて本格的な不動産バブルの崩壊に遭遇しているからではないか、という気がしている。

 知人は、文在寅の政策が悪いからだ、と言う。朝令暮改的な経済政策の変更があり、政策の方向性が定まっていないのだと言う。ただ、2年前ほどから韓国の経済紙などは2,3年先に不動産バブル崩壊の可能性に言及していた。
 ここ10年、少なくとも5,6年は、日本人の目から見ると必ずしも韓国の景気状況は良いわけではないのに(例えば大卒者の失業率や非正規雇用率は日本よりはるかに高い)、都市やその近郊では大規模な再開発や新規開発が目白押しで、一体この金はどこから来るのだろうと不思議に思っていた。少子化で、人口が大きく増える展望もないのに、旧市街をすっ飛ばし、郊外に新市街をゼロから作り直して、都市の中心地を一挙に移動させるような開発も目白押しである。寂れた旧市街に取り残される経済的デメリット、そして新市街へ移転するコストなど、人口成長もないのに、どこでそのコストを負担するのだろう、というのも疑問であった。だが、韓国の人々は全く疑問を持っていない。国柄が違うのだからそれでもうまくいくのかなぁ、とも思っていた。
 だから2,3年前に韓国紙が警告メッセージを報じていた時、いよいよ韓国も来るべき時が来るのか、と思っていたのだが、どうやら韓国人はほとんど信じていなかったようだ。
 だから、不動産市況が悪いのも、文在寅の経済政策の悪さも多少はあるのかも知れないが、結局誰が大統領になっても、遅かれ早かれ不動産バブルは崩壊していたのではないか、それがたまたま文在寅の時だったということではないか、というのが私の考えだが、韓国人は文在寅に責任を問いたいらしい。とくに不動産投資(投機?)を抑制する政策で、顧客は大幅に減ったという。年末の現地TVの報道では、韓国の世論調査会社リアルメータの調査で、6月には大統領支持率が77%だったものが、最近では50%を割り込むところまで急落しているという。また大統領府は文在寅大統領に対するメディアの批判に対し「経済失政フレーム」だと反駁しているという。

 ただ、不動産で韓国人は食っているんだと彼らは言いつつも、不動産格差が韓国社会から希望を奪っている側面があることを彼らも認めている。今の韓国社会では、平均的なサラリーマンが自分の給料だけでマイホームを持つことは難しいという。自分の親が不動産を持っていて、それを元手に投資をして金を儲けることができれば、何とかマイホームを持つことができるが、そのような幸運に恵まれない限り一生マイホームを持つことは困難である。それが韓国社会から希望を奪っていることを彼らも認めざるを得ない。

 文在寅の所得向上主導の成長戦略という考え方は、短期的にはともかく、長期的には正しい方向であるように思われる。不動産バブルも潰して、平均的なサラリーマンでもマイホームに手が届くようにするということが、アダム・スミスではないが堅実で勤勉な社会作りに、長期的には、役立つような気がする。

 ただ現在、文政権の経済政策、特に最低賃金引き上げや雇用時間の短縮、労働組合の優遇などの政策は、一般からは社会格差の解消にさほど役立たないのではないかと見られているようである。例えば、最低賃金の引き上げや雇用時間の短縮の影響を最も大きく被るのは、アルバイトなどを雇用する零細自営業者が中心である。この零細自営業者は、例えば、会社をリストラされて退職金などを元手にはじめているケースが多い。つまり、大手大企業にはさほど影響がない一方で、経済弱者同士の食い合いになってしまうのではないかという懸念が浮上しているのだ。さらに労働組合の優遇政策で、労働組合の組織率は確かに上がってきている。ただ、労働組合で団結して労働者の権利を主張できる労働者は、ある程度大手の企業や官庁などに雇用されている労働者に限られ、零細企業の労働者には全く関係ない。つまりある程度既に恵まれた労働者の待遇改善には役立つが、かつかつの労働者の待遇改善には役立たないというわけである。

 長期的な理念としては文政権の方向性は正しいにしても、現在の経済の現況を十分把握しているのか、あるいは「共に民主党」のシンクタンク機能はちゃんと働いているのか、というあたりに課題がありそうである。

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