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zoom RSS 韓国映画『PMC: ザ・バンカー』

<<   作成日時 : 2018/12/30 12:01   >>

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 2018年年末に劇場公開された韓国アクション映画。

 時は、近未来の2024年。グローバル民間軍事企業(PMC)、ブラック・リザードは米国CIAより高額の報酬で軍事作戦を請け負う。その作戦とは、板門店地下30m地下壕 bunker にある秘密会見場から、北朝鮮の高官を誘拐すること。この背景には間近に迫った大統領選で現与党候補が支持率を低下させていること、そして北朝鮮が核兵器開発を止めようとしないため、北朝鮮内の政治的分裂のすきをついて、一挙に北朝鮮の核兵器放棄を実現させ、併せて与党支持を上昇させようという狙いがあった。
 この作戦を任されたのは、作戦成功率100%の韓国人エイハブ(ハ・ジョンウ)。ブラック・リザードがまかされたAチームのキャップを務め、マークス(ケビン・デゥランド)、ローガン(スペンサー・ダニエンス)ら10数名のチームを率いる。しかし作戦実施直前、他チームの動きをまったく知らされていないことに、エイハブは不信感を持つ。さらに地価会見場には、予想していた高官ではなく、予想外にも北朝鮮の「キング」が姿を現す。
 「キング」を捕まえるべきと主張するエイハブに、何かあっても責任は取らないと言うCIA側。予想外のファクターが発生し、相互に不信感を残したまま、作戦は一挙実行に移されるのだが...

 いろいろと政治的背景は描かれるのだが、それは単なるお膳立てに過ぎず、要は単なるスペクタクル・アクション映画。政治的メッセージも社会的メッセージもありそうでいて、実はない。キム・ビョンウ監督の前作『ザ・テロ・ライブ』では、社会的メッセージ性が含まれていたが... インターネットの発達で、家でダウンロードしたファイルで映画を見るようになり、だんだん劇場に足を運ばなくなるなか、大画面で派手なアクションと音響で劇場への客足回復を狙った映画といったところだろう。シューティング・ゲームの画面をそのまま大画面に映したような画面でスペクタクルの実現を狙ったものと思われる。だから、移動カメラがあってすべての現場状況が主人公のいるモニター室で見られるというカメラワーク設定が、映画としては不自然なところが気になってしまう。

 政治的メッセージとしては、米国などの大国の冷酷で打算的な思惑に振り回される韓国(主演のハ・ジョンウがそのシンボル)、北朝鮮(北朝鮮の医官ユン・ジウィを演じるイ・ソンギュンがそのシンボル)、といったところだろうが、政治ドラマとしては内容は極めて薄く、無理やり接ぎ木した感じがあり、あくまでアクションのツマでしかないという印象。しかもイ・ソンギュンの北朝鮮なまりは外国人である自分が聞いても上手くなくぎこちなさ満点。

 一部の劇場では3D上映もされているようだが、カメラワークが目まぐるしく、カメラも頻繁に動揺して気持ち悪くなるという感想もネットに上がっている。そのあたりのアクション撮影をどう評価するかでこの映画の評価は変わるであろう。

 個人的にはもう少ししっかりした政治ドラマを期待していたので、その点では期待に満たなかった。

原題:PMC: 더 벙커
監督: 김병우
2018年 韓国映画 1:1.85カラー 124分

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