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zoom RSS 韓国映画『麻薬王』

<<   作成日時 : 2018/12/26 18:51   >>

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 現在公開中の韓国映画で『インサイダーズ/内部者たち』のウ・ミノ監督作品。1970年代を席巻した釜山の麻薬王、イ・ドゥサムおよび周辺人物を扱っている。

 元々は、日本からの時計の密輸入を扱っていたイ・ドゥサム(ソン・ガンホ)。だが、ひょんなことから覚醒剤(ヒロポン)の密輸入の片棒を担がされることになる。それに味を占めたイ・ドゥサムは、自ら本格的にヒロポンの製造販売に乗り出そうとする。原料は台湾から仕入れ、釜山で製造し、それを日本のやくざに対して売る、三角貿易を企画し実行する。狙いは順調に当たり大儲けするとともに、表社会でも着々と地位を固めていくのであるが...

 ソン・ガンホの名前で、現在興行中の韓国映画の中では一位を占めているが、明らかに内容面では『スウィング・キッズ』に比べて1、2段格落ち。韓国内のネティズン評価では『スカーフェイス』の類似を指摘する声もあるが、心理描写面では到底及ばない。確かに後半、イ・ドゥサムが半ば自滅してくと言う点では『スカーフェイス』に似ているが、それまでの心理描写があまりないのに、後半心理描写に傾くところに違和感が残る。おそらく、韓国の観客としては、早くからイ・ドゥサムの動きに目をつけ検挙に動き出したキム・イング検事がどうイ・ドゥサムを追い込んでいくかあたりに期待が集まるところが、最終的には自滅という形で終わったところに、すっきりしないものを感じるところが大きいと思われる。やはり監督が中途半端に『スカーフェイス』を意識したところに問題点があったのか?
 劇中のイ・ドゥサムは高位公務員を徹底的に買収し、権力の中枢に取り入ることで、多少火の粉が降りかかっても金の力で振り払える体制を整える。そこまで徹底的に体制を固めたイ・ドゥサムをどう切り崩していくのか、あたりを狙ったほうが、明らかにすっきりしたはずであるが、結局、イ・ドゥサムの自滅で終わったというあたりに、拍子抜けというか空振り感がぬぐえない。

 なお、映画の最初に、実在の人物とは関係ないとのアナウンスが表示されるが、モデルは・イ・ファンスン事件と思われる。最後は銃撃戦の場面となるが、これも実際イ・ファンスン事件で起こったことのようである1)。実在のイ・ファンスンはどのようにして崩れていったのか、そのあたりも気になるところであるが...


1) 国内最大「ヒロポン」密造頭目 イ・ファンスンの家: 秘密だらけの「鐵甕城」 中央日報 1980.3.21 (韓国語)
https://news.joins.com/article/1532658


『麻薬王』
原題: 마약왕
監督・脚本: 우민호
韓国映画 カラー 1:2.35 139分
韓国封切り: 2018.12.19

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