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zoom RSS 韓国映画『スウィング・キッズ』

<<   作成日時 : 2018/12/25 08:26   >>

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 現在韓国で公開中である、『過速スキャンダル』『サニー』『タッチャ』のカン・ヒョンチョル監督・脚本の映画。娯楽映画作者として定評がある監督であるが、期待以上の好作品であった。

 舞台は、1951年朝鮮戦争当時の巨済捕虜収容所。巨済収容所は、北側(北朝鮮、中国)の捕虜に対し、(実際にも)自由と資本主義の良さを洗脳するモデル収容所的な位置づけであったようだが、所長の発案でタップダンスの得意で、沖縄に日本人の恋人を残して来た黒人下士官M.ジャクソン(ジャレード・グライムス)に捕虜のダンスチームを結成するよう命令が下る。中でも問題児をダンスチームに加え、いわば資本主義的価値観に染まった模範例、ショーウィンドー的存在を作れ、ということであった。
 黒人だからダンスが得意だろうというある種ステレオタイプ的な発想に人種差別的なにおいを感じたジャクソンは意欲的に取り組む気にはなれなかったが、ダイエットしたい中国人捕虜シャオバン(キム・ミノ)、北朝鮮軍の捕虜から反動反逆者呼ばわりされる自分の行方不明になった妻を探したい北側の民間人捕虜カン・ビョンシム(オ・ジョンセ)、通訳として、満州出身で日韓中英語が話せる、「洋パン(洋公主)」出身のヤン・パルレ(パク・ヘス)、そして最大の問題児は、北朝鮮のイデオロギーに染まって米軍に反抗的ではあるにもかかわらず、初めて見たタップダンスの魅力に取りつかれてしまったロ・ギス(ド・ギョンス)の4人が集まった。
 クリスマスの公演に向けて問題大有りのダンスチームによる練習が始まるが...

 今まで、純娯楽映画を手掛けてきたカン・ヒョンチョル監督にしては予想外の反戦映画である。彼による、初めてのメッセージ性の強い映画と言ってよいのではないだろうか。先の見えない捕虜収容所、あるいは朝鮮半島の状況に対し、唯一の希望の窓口として位置づけられたタップダンス。だが、それも資本主義対共産主義のイデオロギーの葛藤の中で揉まれていく。そして米国流のタップダンスとイデオロギー的「正しさ」との間の葛藤で煩悶するイデオロギー的模範兵であったロ・ギスの苦悩。もちろん、音楽やダンスを中心にした娯楽性も十分である。
 すでに遠い昔となってしまった朝鮮戦争に対する接近法としては非常にうまいと思うのであるが、興行的には同時公開されている『麻薬王』に押されて、成績が伸びていないのが残念。だが、内容的には『麻薬王』を圧倒すると思うのであるが...


『スウィング・キッズ』
原題 스윙키즈
監督 강형철

2018年韓国映画 1:2.35 カラー
133分 2018.12.19 韓国公開

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