3月韓国盤DVD化、韓国映画評

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 2014年3月に韓国でDVDとして刊行された韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン評価の平均値(満点10点)[下段はDaum]、投票総数は評価投票の総数で( )内は評論家の投票数[下段はDaum]、評論家評価平均はシネ21が選定した評論家の評価平均値、評価幅は評論家の最低評価-最高評価点、代表的な声は、評論家および一般ネチズンによる映画の一行評を見て、筆者がだいたいの傾向と思われるものを記述。

 なお、廉価版DVD再発の映画は除外している。

 一般的にはシネ21は映画マニアを自認する人がアクセスする傾向が強く、Daumはより幅広い層がアクセスする傾向にある。シネ21の評価が高く、 Daumの評価が低い場合はシネフィル向きのアート映画、逆にDaumの評価が高く、シネ21の評価が低い場合は娯楽プログラムピクチャーだと推測できる。また、評定者数が少ない場合は当然誤差が大きくなる。特にDaumで評定者数が1桁の場合は高得点が出る傾向にあるので注意。

 3月にDVD化された(る予定)映画の最大の話題作は、2010年白翎島沖で謎の沈没事件を起こした(北朝鮮の攻撃とも言われた)天安艦の真相を探る『天安艦プロジェクト』。プロデューサーは『南部軍』『ホワイトバッジ』『南営洞』のベテラン監督でもある、チョン・ジヨン。監督はペク・スンウ。曰くがついて上映打ち切りとなり観客動員数は伸びていないがDaumの評者数が凄い。Daumでは今期最高の8.9をたたき出している。
 次いで、アクション・スリラー映画『ファイ』。父殺しをテーマにした作品のようだが、評点も比較的高い。そして視点、完成度の非常に優れた、子供が強姦被害を受けた家族をテーマにした『ソウォン(願い)』。一時引退宣言を行っていたイ・ジュニク監督の待望作で、今期最高評点作である。この作品については、本ブログにて作品紹介済。
 そして水泳スポーツ映画『ノー・ブレッシング』。Daumではまずまずだが、Cine21、専門家評は低い。類型的なジャンル映画か?そしてイム・チャンジョン主演作『チャンス』。良くも悪くもイム・チャンジョンのための映画のようだ。

 多様性映画での最大の注目は、アニメ『いんちき(サイビ/似而非)』。似而非宗教を描いた社会告発型アニメで、今期『ソウォン』に次ぐ高評価作。これも当ブログで紹介済。『ケットンイ(犬糞野郎)』は微妙でCine21では好評価だが、専門家評、Cine21はぱっとしない。主人公は台詞がないらしい。家族映画である『ヒーロー』は大人向きの鑑賞には堪えないという評価。そして日本の『完全なる飼育』の韓国版とも言うべき『猫少女』。ヒロインも日本人女優だ。ただ注目度は低い。今期最低評価作はラブコメ『恋愛の技術』。ストーリーがダメとさんざんな評価である。『少女の祈り』は柳寛順を描いたドキュメンタリーのようだがサイトに情報がない。ひょっとするとTVドキュメンタリーか?

 来月にリリース予定されているのは、アイドル映画『同窓生』、Web漫画を映画化したスリラー『ザ・ファイブ』、好評価なドキュメンタリー『アンニョン! オーケストラ』、ヒップホップを題材にした『ハイプネーション』、韓国版『個人教授』とも言うべき『華麗な外出』などが予定されている。


韓国盤Blu-rayのリリースは

2/28 『顔相』 KD Media [韓英字幕] 初回限定版
3/7 『共犯』 Art Service [韓英字幕] 初回限定版
3/11 『薔花紅蓮(箪笥)』 Nova Media [韓日英字幕] 初回限定版
3/13 『記憶の中のオルガン』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版
3/12 『共犯』 Art Service [韓英字幕] 初回限定版
4/3 『ファイ』 KD Media [韓英字幕] 初回限定版
4/28 『反則王』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版 (発売日延期)

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参考
メガボックス「天安艦プロジェクト上映中断理由は...」 ハンギョレ 2013.9.12 (韓国語)
http://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/603200.html

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