2月韓国盤DVD化、韓国映画評

 2014年2月に韓国でDVDとして刊行された韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン評価の平均値(満点10点)[下段はDaum]、投票総数は評価投票の総数で( )内は評論家の投票数[下段はDaum]、評論家評価平均はシネ21が選定した評論家の評価平均値、評価幅は評論家の最低評価-最高評価点、代表的な声は、評論家および一般ネチズンによる映画の一行評を見て、筆者がだいたいの傾向と思われるものを記述。

 なお、廉価版DVD再発の映画は除外している。

 一般的にはシネ21は映画マニアを自認する人がアクセスする傾向が強く、Daumはより幅広い層がアクセスする傾向にある。シネ21の評価が高く、 Daumの評価が低い場合はシネフィル向きのアート映画、逆にDaumの評価が高く、シネ21の評価が低い場合は娯楽プログラムピクチャーだと推測できる。また、評定者数が少ない場合は当然誤差が大きくなる。特にDaumで評定者数が1桁の場合は高得点が出る傾向にあるので注意。

 2月にDVD化された(る予定)映画はかなり多いが、大きな話題作は少ない。その中で最大のものは『カンチョリ』であろう。Cine21、Daumともユーザ評は7.0。専門家評は4.7と高くなく、『ワンドゥギ』と『ひまわり(ヘバラギ)』を足して二で割ったというあたり。逆に内容的に予想がつくし予想を裏切らないというあたりが、そこそこ注目されたのか。
 次は『共犯』。父娘愛とミステリーを絡ませた作品で、評点的には『カンチョリ』と似たり寄ったり。前半の父娘の愛情描写は良いのだが、最後の反転に説得力がないという点が、映画の評価を今ひとつにしている。こちらは来月Blu-rayリリースが予定されている。
 そして俳優ハ・ジョンウが監督業に進出した『ローラーコースター』。悪口(辱[ヨク])の連射で見せるコメディのようだがそのあたりで評が分かれそう。評点的にはCine21で6.7、Daumで5.3というところ。
 さらにやはり俳優であるパク・チュンフンが監督業に進出した『トップスター』。彼の芸能生活の経験を活かした芸能界内幕もののようである。こちらは高めの評点が出ており、Cine21で7.3、Daumで7.6。
 そして、スリラーの『操り人形』。この作品はCine21、専門家で評が非常に低く、「今年初の赤っ恥映画」などとさんざんの言われようだが、Daumの方は6.7とさほどひどくはない。
 それからキム・ギドク監督の『メビウス』。相変わらずのキム・ギドク節のようで、必ずしも好みではないが監督のパワーは認めるといったところか。Cine21で7.0、専門家評6.0でDaum5.8といったところ。

 多様性映画では、Cine21の一般ネティズンでは評者0だが、Daumで最も高い評点(9.0)が出ているのが『続・大音量で聴くこと』。前作に引き続くロックバンドドキュメンタリー。専門家評も6.7とまずまず。結構期待できそうだ。続くのは、国家人権委員会の恒例の人権シリーズオムニバス映画『ある視線』。今回は独立映画の旗手にまかせているようだ。Daum8.1、CIne21で7.3とやはり好評。そしてDaumでは評価が高い(8.1)がCine21ではそれほどでもない『僕らの別れたガールフレンド』。男の女に対する身勝手さをありのままリアルに描いた作品。『若い母親』は斬新なピンク映画らしく、日本で言えばピンク四天王作品的位置づけか。キム・ギドク作品より革新的との評もある。なおこの作品はCine21ではID閲覧制限がかかっていて、Cine21の評は見られなかった。そして釜山国際映画祭に出品されたピンク映画『ほら』。かつてのカルト監督、チェ・ヤソン作品を思い出させるよう。『ベール』『ビットブルテリア』は評価が低い。

 来月にはイム・チャンジョン主演のノワール『チャンス』、水泳スポーツ青春映画『ノー・ブレッシング』、男の女に対する恋愛駆け引きにおける劣等感を描いた『夜の女王』、そしてずっとDVDリリースが延期になっている、エセ宗教を巡る攻防を描いた異色のアニメ『サイビ(似而非 / いんちき)』などがリリース予定に入っている。

韓国盤Blu-rayのリリースは
2/14 『高地戦』 KD Media [韓英字幕] 廉価再発
2/14 『プンサンケ』 KD Media [韓英字幕] 廉価再発
2/14 『ある会社員』 KD Media [韓英字幕] 廉価再発
2/14 『殺人の告白(私が犯人だ)』 KD Media [韓英字幕] 廉価再発
2/17 『後宮』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版
2/19 『オアシス』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版
2/26 『スキャンダル』 Contents Zonea [韓日英字幕] 再発通常版
2/26 『チング』 Contents Zonea [韓字幕] 初回限定版
3/4 『顔相』 KD Media [韓英字幕] 初回限定版
3/6 『記憶の中のオルガン』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版
3/12 『共犯』 Art Service [韓英字幕] 初回限定版
3/28 『反則王』 Contents Zonea [韓日英字幕] 初回限定版

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