1月韓国盤DVD化、韓国映画評

 2014年1月に韓国でDVDとして刊行された韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン評価の平均値(満点10点)[下段はDaum]、投票総数は評価投票の総数で( )内は評論家の投票数[下段はDaum]、評論家評価平均はシネ21が選定した評論家の評価平均値、評価幅は評論家の最低評価-最高評価点、代表的な声は、評論家および一般ネチズンによる映画の一行評を見て、筆者がだいたいの傾向と思われるものを記述。

 なお、廉価版DVD再発の映画は除外している。

 一般的にはシネ21は映画マニアを自認する人がアクセスする傾向が強く、Daumはより幅広い層がアクセスする傾向にある。シネ21の評価が高く、 Daumの評価が低い場合はシネフィル向きのアート映画、逆にDaumの評価が高く、シネ21の評価が低い場合は娯楽プログラムピクチャーだと推測できる。また、評定者数が少ない場合は当然誤差が大きくなる。特にDaumで評定者数が1桁の場合は高得点が出る傾向にあるので注意。

 1月にDVD化された(る予定)映画の最大の話題作は、『膺懲者』『ローラーコースター』、そしてキム・ギドク プロデュースの『俳優は俳優だ』あたりだろうか。『ローラーコースター』は、ハ・ジョンウが映画監督をつとめたブラックコメディ。主演はしていない。汚い言葉(욕)の連続だそうであるが、趣向に合うかどうか分かれそう。『膺懲者』はストーリーの陳腐が指摘されるものの、ヤン・ドングンの演技は賞賛されている。

 来年1月リリース予定作品としてエセ宗教を扱った異色のアニメ『いんちき』、キム・ギドク プロデュースの『俳優は俳優だ』、かなりマニア向けと思われるクィア映画『重み』、コリアンシネマウィークで国内でも紹介された『Jury』等がある。『俳優は俳優だ』は、やはりキム・ギドクが以前プロデュースした『映画は映画だ』のもじりであろうか。シン・ヨンシク監督の才能は認められているものの、完成度的に今ひとつのよう。

 今月最も高い評価なのはCine21で『重み』(8.5)、Daumで『エンドゥや、恋しよう』(8.1)。『重み』はセクシャル・マイノリティの生きる重みを描いた作品で、ベネチア国際映画祭でクィア・ライオン賞を受賞。かなり暗い作品のようだが、作品性は評価されている模様。『エンドゥや、恋しよう』は韓国版セックス&シティと評されているがDaumとCine21では対照的な評価。そして文学性が指摘される『ロシア小説』。前半部は絶賛されているが、後半は今ひとつといったところ。そして『少女』は、汚染された俗世間から純粋さを守り抜こうとする悲劇を描いた美しい作品。『審査員』は釜山国際映画祭の審査を扱った、映画祭委員長、キム・ドンホの中編映画。

 来月には『ワンドゥギ』と『ひまわり(ヘバラギ)』を足したと言われる『カンチョリ』、ハ・ジョンウが映画監督をつとめたブラックコメディ『ローラーコースター』、エセ宗教を巡る攻防を描いた異色のアニメ『いんちき』、日本で言えばピンク四天王作品的位置づけらしい『若い母親』などのリリースが予告されている。

韓国盤Blu-rayのリリースは

1/6 『シラノ恋愛操作団』 Nova Media [日韓英字幕]
1/6 『テラー・ライブ』 ビデオ旅行 [韓英字幕]
1/9 『隠密に偉大に』Candle Media [韓英字幕]
1/13 『Mr. GO』 KD Media [韓英字幕]
1/13 『8月のクリスマス』 Nova Media [日韓英字幕](発売社変更再発)
1/15 『風のファイター』 Nova Media [日韓英字幕]
1/20 『春の日は過ぎゆく』 Nova Media [日韓英字幕](発売社変更再発)
1/24 『ペパーミント・キャンディ』 Nova Media [日韓英字幕](発売社変更再発)
1/24 『刑事(デュエリスト)』 Nova Media [韓字幕](再発)
1/30 『反則王』 Contents Zone [日韓英字幕]

画像




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