おしゃれな女の子感覚にあふれた台湾映画『台北カフェ・ストーリー』

画像 台湾で人気の桂綸鎂(グイ・ルンメイ)主演のおしゃれな映画。台北で姉妹が営むカフェの物語。

 OLのドゥアル[朵兒](桂綸鎂)はケーキ作りが得意。彼女は自分の特技を生かして自分のカフェを開きたいとずっと思っていた。とは言えかなりの元手が必要だ。幸い親戚のおばさんが大陸に移住することになり、彼女の店を使わせてもらえることに。
 さっそく自分のセンスで店を改装して自分のカフェを開くことができるように。だが頭の痛いことが一つ。職が決まらなくぶらぶらしている妹のチャンアル[薔兒](林辰唏[リン・チェンシー])。彼女は自分のやりたいことは躊躇せずに何でもやるタイプで、あちらこちら世界をバックパック旅行して回ったり。お蔭で現在定職がなくぶらぶらしている。ドゥアルはどちらかというと「良い子ちゃん」周りの期待に必死にこたえようとするタイプ。学校の成績も優秀だった一方で自分のやりたいことを抑えられているという思いを禁じ得なかった。そこで周りの言うことにどこ吹く風という妹をどこかで羨ましく思うと同時に、妬ましく思う自分があり、彼女とは気が合わないと感じていた。その妹を母のいいつけで仕方なく自分のカフェで働かせることに。
 だがドゥアルの思惑とは別になかなか客足が伸びない。対策を思い悩んでいるとチャンアルが勝手にカフェで勝手に「物々交換」を始めようとチラシを配りまくってしまう。おまけに古道具屋から勝手にガラクタをカフェに持ち込んでくるわ... 自分が作った店のコンセプトが台無しと、おかんむりのドゥアルだったが、変わったことをやるとの評判が立ち徐々に客足が伸び始める。だがそれはそれでドゥアルは不満だった。自分のケーキやコーヒーの味が評価されているわけではないと感じていたからだった。
 そんなある日、ある男性(張翰[チャン・ハン])が交換のため、世界中から集めた35個の石鹸を持ち込む。彼はカフェにくるたびにその石鹸にまつわる物語を一つ一つ語ってくれる。その物語に惹かれたドゥアルは、その物語を聞くたびにそのイメージを絵にして石鹸とともに飾ることにした...

 とにかくおしゃれでセンスの良い映画。桂綸鎂も可愛いし、石鹸を持ち込んだ男性とのエピソードもロマンチック。仕事でお疲れの日本のOLには好適の、「カワイイ」感覚にあふれた娯楽作品と言えるだろう。国内では2010年の東京国際映画祭で上映済み。

 監督の蕭雅全(シアオ・ヤーチュアン)は1967年生まれ。国立芸術学院美術系卒。1988年に短編映画を撮り始め、さらに1994年からはCMの撮影に携わる。2000年に初長編『命帯追逐(Mirror Image)』で、カンヌ映画祭監督週間出品、トリノ映画祭新人監督賞、福岡アジア映画祭最優秀賞等、国際的に高い評価を受ける。本作が長編第2作。(以上台湾電影網データベースを参考に記述)

 なお本作品のDVDは現在台湾盤と香港盤があるが、香港盤の方が安く入手できると思う。筆者の入手も香港盤。DVD画質はベストとまではいかないもののかなり良好。Blu-rayは現在のところ出ていないようだ。

原題『第36個故事』 英題『Taipei Exchanges』監督:蕭雅全(シアオ・ヤーチュアン)
2010年 台湾映画 カラー

DVD(香港盤)情報
発行・販売 Edko Video 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby2 北京語 本編:79分 リージョン3
字幕:中/英(On/Off可) 片面一層 2011年 5月発行 希望価格HK$99

蕭雅全インタビュー(アジアンパラダイス)
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2010/10/qa-6c82.html

『ミラー・イメージ』(シネフィル・イマジカ)
http://cinefilimagica.com/movie/m9/009305.html

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