yohnishi's blog (韓国語 映画他)

アクセスカウンタ

zoom RSS 結局は会議を減らすということに尽きる - キリンビール四国支店の奇跡

<<   作成日時 : 2016/07/31 13:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

田村潤, 2016,『キリンビール四国支店の奇跡: 勝利の法則は現場で拾え!』, 講談社α新書

 アサヒビールに対して奇跡の逆転劇を遂げたキリンビールもと四国店長による著書。本書の要点は表題の通り。著者が部下に自分のどこを評価するかと聞いたところ、本人は販売戦略の正しさ、うまさという回答が来るかと期待していたところ、最も多かった回答は「会議を減らしたこと」という答えだったという。

 要は会議を減らして、より現場に近い部下に権限や裁量をまかせ、自分の頭で自主的、主体的に考え行動させると共に、自尊心、プライドを高め、各自の工夫を生かす、ということに尽きるということだろう。著者は時に、本社の指示であっても、必要ないと思えば無視して良い、と言ったという。

 逆に、コンプライアンスを高めると称して、上からの指示や方針に従うことを重視すると、指示や方針に従うことが自己目的化し (しかも「従う」こと自体が評価対象になったりする)、自分の頭で考えなくなり、それらは決して営業成績向上につながらない、という話である。要は、指標達成が自己目的化し (形式合理性の追求)、業績到達が疎かになる (実質合理性の喪失) という古典的な、M. ウェーバーが指摘した官僚制の弊害に通じる。

 そして、日本の企業によく見られる「コンプライアンス遵守」という名の労働者に対する裁量の剥奪、管理強化 は、働く人々のプライドとやる気を奪い、それが業績の停滞、低迷につながることになる、という話である。

 もっとも徹底的に上からの方針を貫徹し、現場の裁量を奪って隅々まで上からの方針を貫徹し労働者を管理することが、成長に動員となったユニクロやワタミのような企業もあるので、経営的にはどちらが正解なのかは難しいところだろう。

 とはいえ、どちらの企業が働く人々にハッピーか、ということは自明である。ユニクロやワタミに対するブラック企業批判を見れば分かることであろう。

 それと前者の経営方針の方が後者より、よりメタ次元的経営と言えるだろう。つまり前者は現場の戦略を決める戦略を経営の根幹に据えている。直接、現場戦略を経営は直接定めないということである。ユニクロのような後者型の経営は経営中枢が直接現場戦略の詳細まで定めることになる。どちらが現場レベルでの環境の変化や多様性に強いかは言うまでもないであろう。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
結局は会議を減らすということに尽きる - キリンビール四国支店の奇跡 yohnishi's blog (韓国語 映画他)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる