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zoom RSS 「プロ経営者」は常に正しいのか? - ベネッセ原田社長退任

<<   作成日時 : 2016/05/13 21:53   >>

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「ベネッセ原田社長、改革挫折で涙の引責辞任」大竹剛記者, 2016.5.12,『日経ビジネスオンライン』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/051100341/

 この記事を見る限り、やはり原田泳幸氏の経営路線が根本的に間違っていたと考えざるを得ない。

 この記事によると原田路線の中核は次のようなものであった。1) DM(ダイレクトメール)による新規会員獲得に依存するビジネスモデルからの脱却 2) 「ハイタッチ戦略」= 全国に500カ所に「エリアベネッセ」というサービス説明拠点を設け、ベネッセの社員が直接、潜在顧客に教材の良さなどを説明し普及を図る 3) デジタル教材に関しては、専用タブレットを使ったデジタル教材「チャレンジタッチ」に代わり、汎用的な「iPad」を使ったデジタル教材(「進研ゼミプラス」)に転換。

 ただ、この記事の見解では、1), 2)に関しては、皮肉にも、改革を進めるうちに莫大な潜在顧客リストを基にしたDMの威力を思い知らされることになった、3)に関しては、むしろ、勉強以外に気の散ってしまう汎用タブレットを使う点、またiPadを持っていない顧客には月額2500円でレンタルというコストの高さが顧客からそっぽを向かれたという。

 この記事では分からないが、そもそも原田社長就任後ベネッセの経営を大きく悪化させたDM情報流出事件も、ひょっとすると原田社長のDM戦略軽視を発端とするDM部門に対するコストカット=セキュリティ軽視に起因する可能性もあるのではないか。

 そもそもベネッセ「改革」の発端となった顧客の流出も、DM戦略が悪かった訳ではなく、教材の問題だったのかもしれない。そのあたりの分析をきちんとやっていたのだろうか。

 原田泳幸氏は日本マクドナルドの経営を(一時)立て直したとされた。だがその一方でその「立て直し」は経営指標合わせではないか、そして原田氏が主導した日本マクドナルドのリストラの過程でマクドナルドのヒューマンリソースが大きく毀損されたのではないか、という報道も多かった。そして実際今日の日本マクドナルドは原田氏就任以前以上に大きな苦境に陥っている。

 ベネッセは、社内のマンネリ、沈滞・後ろ向きムードを打破しようとして「プロ経営者」を呼んできたのだろう。
 ただ、社内事情を知らない「プロ経営者」は闇雲に既存路線や社内文化否定に走りがちでもある。しかし、元々社内にないものを外から持ってくることよりも、社内にありながらも今まで気付かれなかった改革の種を探すべきなのではないだろうか。そもそも今まで社内に全くなかったものを、会社のアイデンティティという点から考えると、その会社に持ち込んでやることにどのような意味があるのだろうか?もっとも、株主配当重視という観点からはそういう問いは無意味なのだろうが。

 この問題はひとり、ベネッセの問題ではなく、他の日本企業、さらには企業に留まらず町おこしや地域興しでも同様に問われる問題であるように思われる。

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