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zoom RSS 朝鮮映画『君と僕』

<<   作成日時 : 2015/12/09 17:34   >>

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 日夏英太郎 (許泳 / ホ・ヨン) が撮った国策映画。日夏英太郎の娘日夏もえ子氏が書いたWebページ『越境の映画監督 日夏英太郎』(http://www.k5.dion.ne.jp/~moeko/index.html) によると、朝鮮軍報道部製作ということになっているが、ほとんど日夏英太郎自身があちこちから金を工面して製作したらしい。

 11/28のフィルムセンターでの上映では、発見された24分の断片のみ。音声の状態もあまりよくなく、セリフも鮮明に聞き取れない部分も多々。
 断片では漢江の河原に集合して行軍する朝鮮人志願兵の模様、そしてその軍の演習に食べ物を差し入れに来る朝鮮人夫人、兵士たちが行軍する途中で遭遇する李香蘭の姿、、そして主人公らしい軍人が、朝鮮人家庭に来てその家の主人や娘と会話を交わす場面 (たぶん、家の主人が娘に、主人公らしい軍人と結婚してはどうかなどと話す)などが映っていた。

 パッと見て強く思ったことは、民族性 (あるいはオリエンタリズム) というものは女性によって担われる、ということ。おそらく、兵隊たちは朝鮮人志願兵なのだろうが、バックグラウンドの説明がなければ、日本人兵が朝鮮に駐屯しているのかと思ってしまうほど。映画中には「山本」などと呼びかけている場面が出てくるが、創氏改名の名前で呼ばれ、なまりもなければ、なおさら何人だかわからない。つまり完全に民族性を脱色された存在なのである。

 それに対し、女性たちは、白いチマチョゴリに頭にモノを乗せて運ぶ姿...過剰に民族的である。

 だから「日鮮一体」も民族性を脱色した男と過剰に民族的な女との結婚という形で象徴される。

 おそらくこれは当時の日本の朝鮮に対するステレオタイプを踏襲した作品だったのだろう。逆にこれに対比してみると、今井正・チェ・インギュコンビの『愛と誓い』は創氏改名を使っていないことも含めると、かなり異端だったことがうかがえる1)。

原題『君と僕』 監督: 日夏英太郎 (許泳)
1941年 植民地下朝鮮映画 モノクロ 1:1.33


1) 次の拙ブログ記事参照
「朝鮮人への善意の行き着いた果て?植民地朝鮮映画『愛と誓い』 」
http://yohnishi.at.webry.info/201006/article_11.html



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