yohnishi's blog (韓国語 映画他)

アクセスカウンタ

zoom RSS だから、集団的自衛権の是非と、憲法拡大解釈でやって良いかという話は別だってば

<<   作成日時 : 2015/07/28 06:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 まったくしょうがないなぁ。前にも、集団的自衛権が必要かという議論と、それを現行憲法の拡大解釈でやって良いかという話は別なんだってば、と書いたが (http://yohnishi.at.webry.info/201405/article_2.html)、相変わらずそれを混同した議論が横行している。

 例えば、たまたま見つけてしまったコレ。

「安保法制を違憲とした憲法学者たちの現実知らず」岸博幸, 2015.7.10, ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/74695

この前の記事はコレ。

「安保法制反対で喧伝される“危うさ”は本当か」岸博幸, 2015.6.26, ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/73911

 あなたが、集団的自衛権が必要だという主張は良く分りました。ただ、それをなぜ今の憲法解釈の枠内でやらなければならないのですか?改憲してやるべきではないですか、という主張に根本的に答えていない。というか、そこまで必要だというなら、改憲してやりましょうというべきなのではないですか。

例えば、岸氏は次のように主張している

-------------------------------------

 ところで、こうした現実の下で、国会で安保関連法案を違憲と断じた憲法学者も、実は第9条の解釈には幅を持たせており、条文の字義どおりの解釈よりは柔軟な対応を許容している点には留意すべきだと思います。

 例えば、長谷部恭男・早稲田大学教授は「憲法第6版」(2014年)において、「憲法9条の定める理想は理想として尊重するが、現実には、その時々の情勢判断によって、保持する軍備の水準、同盟を組む相手国等を、それらが全体として日本を危険にするか安全にするか、安全にするとしてもいかなるコストにおいてかなどを勘案しながら決定していくしかない」と述べています。

 また、小林節・慶應義塾大学名誉教授は「憲法守って国滅ぶ」(1992年)において、「憲法は、本来的に、解釈の変更による柔軟な運用が期待されている。…したがって、9条の基本精神である『侵略せず』を害してはいけないが、その範囲内であれば、ある意味では何でもできるわけである」と主張しています。

(中略)

 ちなみに言えば、小林名誉教授は2013年には、このダイヤモンド・オンラインのインタビューの中で(2013年7月26日)、「日本は集団的自衛権を持っていると解釈を変更するべきでしょう」と明確に述べています。このように、憲法学者自身も“はみ出し”の範囲については揺れているのです。

--------------------------------------

 と言うのだが、結局小林節氏が今、安倍戦争法案に反対するのは、「憲法は、本来的に、解釈の変更による柔軟な運用が期待されている」という解釈・主張を全面撤回したのではなく、今回の法案が「9条の基本精神である『侵略せず』を害する」可能性があるから反対しているんでしょう。

 つまり、集団的自衛権を現行憲法の枠内で認めるにせよ、憲法9条の解釈の枠内に留めるなら、何らかの歯止め条項が必要であるはずだってこと。ところが、政府は、××という事態は「今は念頭にない」、政府が「総合的に判断する」というばかりで、歯止めについて全くまともに答えない。

 「周辺事態」「重要影響事態」がどうたら、という話もあるが、「重要影響事態」がそもそもあいまいの上、あれも例外、コレも例外という話が飛び出すので、これも歯止めではない。

「今は念頭にない」「総合的に判断する」は、歯止めではない。「総合的に判断した」結果『侵略』するかもしれない。現に、アメリカが仕掛けたイラク戦争は、理由なき侵略に他ならず、それに日本は加担したという責任をどう取るのかについて、またこのような理由なき侵略への加担を今後どう防ぐかについて、日本政府は何も答えていない、という重い事実がある。

 要は集団的自衛権について歯止め条項をきちっと設ける気がないなら、集団的自衛権をどう行使するかは政府の「総合的判断」に白紙委任せよと主張するなら、それは現行憲法の解釈ではなく、改憲してからやって下さいよ、ということではないですか、という話なのである。

 ある程度現行憲法の枠内で集団的自衛権が行使できると認める憲法学者であっても、今回の法案は流石にその枠を超えるんじゃないの、という単純なお話なんじゃないの、小林節氏が迷走してるわけではないんじゃないの、ということなのである。

 もちろん集団的自衛権自体が違憲だという見解もある。だったら、そんなに集団的自衛権が必要というなら、改憲して集団的自衛権行使を可能にしようという議論もありうるでしょう。

 まったくしょうがないなぁ。岸さんが言うほど、小林節さんも、国民もそこまでバカじゃないんじゃないの。というか、バカはどっちか、という話か。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
だから、集団的自衛権の是非と、憲法拡大解釈でやって良いかという話は別だってば yohnishi's blog (韓国語 映画他)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる