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zoom RSS 『天の黄金馬車』 -韓国国家人権委員会第11作は オ・ミョルワールド

<<   作成日時 : 2015/01/09 00:19   >>

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画像 韓国国家人権委員会の啓蒙映画シリーズ第11作。今作は『ジスル (チスル)』のオ・ミョル監督に依頼された。

 あらすじを紹介したいところだが、この作品にはあらすじらしいあらすじを述べるのは困難。舞台は済州島。認知症にかかり、おむつをしてまだらボケ状態の、家屋敷の持ち主である長男(ムン・ソッボム)と、彼の家屋敷を彼の死後、独り占めしようという下心で兄の介護をする弟(イ・ギョンジュン)。訪問診療の医師と看護婦からは、もはや末期肝臓癌で余命は長くなく、認知症も進んでいるので養老院 (日本で言う特別養護老人ホーム) へ入れたらと提案されるものの、財産狙いの下心を持つ弟は、自分が介護すると拒否。
 だが、いざ自分に家屋敷を譲渡させようと準備して、家の権利書はどこ、と弟が兄に切り出すと、その時だけ兄は急にまともに戻り、「何が家の権利書だ」と一喝。
 そこへ2番目と3番目の兄も弟の下心を知って、自分たちにも財産分与させようと、兄の元にやってくる。
 そんな中、訪問診療に訪れた看護婦が、元気のなくなった兄を元気づけようと、おいしいものも食べて、旅行にもたくさん行かなきゃ、と言うと、兄は兄弟たちの前で、「わしと一緒に旅行に行く奴に財産を譲る」と言い出す。とは言え、旅行に行く金などない。そこで、兄弟たちはテントと兄を背負って、済州島の海岸線沿いを徒歩で巡る徒歩旅行にでかける。

 もう一方は、済州市か西帰浦か、町に住む男たちが、バンドを組もうと集まってきて、気ままに演奏を繰り広げる。彼らの繰り広げる音楽にところどころ沿いながら、先の兄弟たちのエピソードが進行していく。

 基本は劇映画というよりは音楽映画。先のエピソードを見ると暗そうに思えるかも知れないが、バンドが演奏する音楽に沿って、インド映画のように認知症の兄もおむつをしながら踊り出す。そして全面的に展開される済州方言に標準韓国語字幕のついたせりふ。画面や音楽から済州の楽天的な雰囲気を感じさせようという映画。『ジスル』では4.3事件それ自体が何らかのストーリー性を与えていたが (とはいえ何一つ説明的場面はなかったが)、こちらは卓越した映像センスと音楽性は引き継がれているものの、何らかのストーリー性を期待する人は失望させられるであろう。ともあれオ・ミョルの極めて独特の個性が炸裂した映画であることは間違いない。見る人を選ぶ作品。画像

 なお、俳優たちはいずれも済州島ローカルで活躍している人たちと思われる。また、済州島はかつてタムナ国という独立国であり、日本の沖縄と同様本土とかなり異なる文化を持つと言われるが、本作品で話される済州方言を聞く限りでは日本語と琉球語ほどの差はなく、日本語と津軽方言や鹿児島方言程度の差であるように思われる。もっとも日本で沖縄を扱った映画に琉球語が出てくることはほとんどなく (例外は『ウンタマギルー』などごくわずか)、出てきてもごく部分的にしか出てこず、大半は沖縄なまりの日本語であることを考えると、この映画で語られている言葉も本来の済州の言葉なのか、という疑問は残る。

 本作の韓国封切り日は2014.9.4。韓国での観客動員数は 人。国内未公開。

 オ・ミョル監督のプロフィール等は『ジスル』紹介記事を参照。

原題『하늘의 황금마차』 英題 『Golden Chariot in the Sky』 監督:오멸
2013年韓国映画 カラー 1:1.85 83分

韓国版ビデオ情報
[DL File]
720p(AVI) 480p(MP4)16:9 DRM Free 1897/434MB W4000 (yes24)

予告編 (Yes24サイト 韓国語)
http://vod.yes24.com/MovieContents/MovieDetail.aspx?did=M000045666



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