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zoom RSS 『最後まで行く』韓国映画

<<   作成日時 : 2014/12/03 07:18   >>

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画像 ハリウッドが、リメーク権獲得に乗り出したという話もある、韓国サスペンス映画。監督は『愛情の欠乏が二人の男に及ぼす影響』のキム・ソンフン監督だが、前作を見たときは、率直に言ってこれだけの作品を生み出す監督とは思っていなかった。

 ソウルのとある警察の強力1班(日本で言えば刑事部捜査1課、殺人や強盗を担当する部署)所属のコ・ゴンス刑事 (イ・ソンギュン)。彼はよりによって母親の葬式の日、警察の内部監察が入ると班長(シン・ジョングン)から連絡が入って、酒気を帯びた状態で、自分の車を署に走らせていた。実は、コ・ゴンスら強力1班は、コ・ゴンスを中心に賄賂を取っていたのだった。内部監察が入ると、彼らの収賄事実が明るみに出てしまう...
 だが運が悪いことにコ・ゴンスは酒気帯び運転のため、人をはねてしまう。コ・ゴンスは証拠隠滅すべく、轢いた人を自分のトランクにの背証拠隠滅を図るが、運悪く飲酒運転の検問に引っかかってしまう。ゴンスの不審な態度に、検問担当の巡査らはゴンスの車のトランクを空けようとするが、間一髪のところで、ゴンスは実在の刑事だと判明し、お目こぼしをしてもらう。
 だが署には既に監察班が入り、収賄した現金などが押収されてしまう。仕方なくゴンスは葬礼式場に戻り、班のメンバーも弔問に訪れるが、そこで同僚からお前が罪をかぶってくれないかと頼まれ、ゴンスは切れる。
 班のメンバーが去ってしばらくすると班長から、監察班がお前の車を調べに式場に向かっているという連絡が入る。もしトランクの死体が明るみになれば一巻の終わりである。コ・ゴンスは血相を変えて死体を何とかしようとするのだが...


 まずスピード感、緊張感、観客を引きつける力が凄い。それともう一つはユーモア感覚。主演のイ・ソンギュンが、一難去ってまた一難と次々と彼を襲う災難に必死になればなるほど笑えてしまう。この緊張感とユーモアのバランスが巧み。
 そもそも主人公をあまり道徳的によろしくない人物として設定しているというのも巧みだろう。だからこそ主人公に肩入れするような、しないで突き放してみるような微妙なバランス状況に観客は入っていく。映画に没入する、というのはある程度登場人物に肩入れするなり、感情移入する、登場人物の立場に立って映画の中で展開する状況を見ることで可能な一方、ユーモアというのは、ある種、対象から距離を取ることで可能である。ストーリー展開の巧みさもさることながら、この辺りのバランス感覚の巧みさが、本作の娯楽映画としての成功とユニークさを支えていると言っていいだろう。このユーモアがあるからこそ、2回目は1回目とは別の楽しみ方で見ることが可能である。
 なお本作は国内の配給会社が既に買っているようで、いずれ劇場公開される見込みのようだ。

 本作の韓国封切りは、2014年5月29日。韓国での観客動員数は3,440,914人(Cine21データ)。国内では2014年コリアン・シネマウィークで上映された。またいずれ公開の予定がある模様。

 監督のキム・ソンフンは1971年生まれ。韓国外語大卒。2003年『オー! ハッピーデー』の助監督、2004年『あいつはかっこよかった』の脚本を経て、2006年ペク・ユンシク、ポン・テギュ主演の『愛情の欠乏が二人の男に及ぼす影響』でデビューしたが、興行的には40万人あまりと今ひとつだった。本作は8年ぶりの2作目で、カンヌ映画祭監督週間にも招待され、国内興行的にも成功を収めた。以上Cine21データベースを参考に執筆。

原題『끝까지 간다』英題『A Hard Day』監督:긴성훈
2013年 韓国映画 カラー 1:2.35 111分

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