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zoom RSS 『ローサ』 - 韓国の人身売買状況を描く作品

<<   作成日時 : 2014/11/14 02:07   >>

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画像 ウズベキスタンに住んでいた18歳の少女ローサ((Ruzmetova Dayana)の夢はバレリーナとしてボリショイ劇場の舞台に立って「白鳥の湖」を踊ることだった。ボリショイ・バレースクールに入学するには、ソ連が崩壊した今日、多額の費用が必要だ。その夢を実現するために好適に思えたのは、韓国でダンスを踊らないかという提案だった。
 韓国人の男チョ社長(チョ・ハソク)は、1年後にはお返しします、と言ってローサを韓国に連れて行った。ついた先は韓国京畿道安山。そこのナイトクラブで半裸の姿になって踊るのだった。そして客から腰とスカートとの間に差し込まれる札束。2次会に行けば、男たちと1対1でホテルの部屋に入り売春を強要されることになる...
 一年の約束とは言うが、外に自由に出られないよう見張りがつき拘束され、さらに1年経ってもビザを延長され、ここを抜け出す見込みの立たないロシアや旧ロシア圏から連れてこられた女性たち...

 メン・グァンピョ監督・脚本による韓国に来た移住労働者の実態に基づいて作られた劇映画。オーマイニュースのインタビュー記事1)によると、元々は「アジアから韓国に夢を抱いてくること」というテーマで三部作を企画していたが、コリアンドリームを抱いた女性の夢を踏みにじる事件の報道を見て、このテーマをその第1作とすることを決意したという。
 この映画の元になった事件とは2000年、学費を稼ごうと韓国に来てナイトクラブで踊り子として就職したロシア女性、ルナ(当時22歳)が7ヶ月仕事したにもかかわらず給与を受け取れないまま、遊興業所で仕事をさせられ、他の女性3名とともに論峴洞にあるアパートで下宿しながら、酒の接待をしながら売春を強いられ、結局強制退去させられた事件。この事件で売春をやらせていた社長はロシアに逃亡した。他にも1999年、ロシアの踊り子8名がが韓国生活に絶望し集団自殺した事件もあったという。現在でもソウル近郊ではあちらこちらにロシア女性の売春の広告ビラがばらまかれているという。
 映画自体は、必ずしも告発調ではなく、ローサの目から見た韓国の地獄のような生活を淡々と描写して進行していく。説明的場面もあまりなく、あっても象徴的に描かれるので、やや分かりにくい部分もあるかも知れない。
 ともあれ、韓国でも外国人女性労働者に対する人権蹂躙が決して無視できない問題であることを象徴する作品。

 本作品は、2014年5月29日韓国封切り。韓国での観客動員数は 人。国内未公開。

 メン・グァンピョ監督は1980年生まれ。西江大映像大学院卒。第6回大韓民国映像大選で父子間の話を扱った短編映画『上げ潮が満ちる時まで』で注目を浴びる。

1)「バレリーナの夢を見ていたローサ、誰が無残に踏みにじったか」オーマイニュース 2014.5.27付記事 http://m.ohmynews.com/NWS_Web/Mobile/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001996395 を参照


原題『로사』英題『Rosa』監督:맹관표
2014年 韓国映画 カラー 1:1.85 86分

韓国版ビデオ情報
[DL File]
720p 16:9 86分 DRM Free 2339M 価格W4000



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