yohnishi's blog (韓国語 映画他)

アクセスカウンタ

zoom RSS 『若い母親』 - 意外な拾いものの韓国ピンク映画

<<   作成日時 : 2014/09/24 23:45   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像 2007年に『色動画』でピンク映画製作現場を描いたコン・ジャグァン監督の作品。日本でいえばピンク四天王的存在か。

 大学生ジング(チュ・イング)は、新入生ファヨン(ジナ)に出会って、口説いてみると簡単に落ちてしまった。ファヨンに惚れていた訳でもなく、いい女に出会うまでのつなぎの軽いセックスフレンド程度と考えてつきあっていたのだが、ある日ジナに話があるとカフェに呼び出されると、妊娠4ヶ月目だという。しかも妊娠したことを母親に知られてしまい、ジングを家に連れてこいと言われているという。
 逃げ出したいのを押さえて仕方なく会うことにするが、実はファヨンの家庭は母子家庭だが結構金持ちで結構繁盛しているレストランを経営しているということが分かる。しかも母親ジュヒ(イ・ウンミ)が若くかなり美人で、正にジング好みのゴージャスな女性。
 ジュヒから、単刀直入に聴くけどファヨンとラブしてるの、と訊かれ、「蓮っ葉な女(걸레=直訳だと「雑巾」)だから、味を見ただけです」と答えたいのを押さえて、「はい」と答えると、出来るだけ早くうちの娘と結婚して、と迫られる。父母は離婚し、父は海外暮らし、母は再婚したジングは、ファヨン親子に迫られるままに結婚し、しかもファヨンの家に同居することになる。画像
 結婚し、子供も生まれ、卒業してジュヒの経営するレストランにマネージャーとして職も得たジング。だが、娘ジヨンが生まれしばらくするとファヨンは頻繁に外に遊びに行くようになり、しかも外で浮気までするようになる。家の前で別の男とセックスしかけているところを母親に見つかったファヨンは家出し、アメリカに渡ってしまう。やがて、アメリカにいるファヨンからアメリカの永住権を取るためにアメリカ人の男と結婚したいので離婚して欲しいとの手紙が届く。
 仕方なく、離婚してジヨンを連れ家を出て行くとジングはジュヒに伝える。だがジュヒはジヨンが生き甲斐だから離婚してもこのまま家で同居して欲しい、その代わり他の女性とつきあっても構わないからと懇願される。ジングは思わずジュヒに手が出そうになるが、ジュヒからはあくまで人倫は守りたいと拒絶される。
 ジュヒの体を想像してオナニーにふけるジング。そんな中、ジュヒはジヨンを見るために自分は家にいることにしたい、その代わり自分が親しく、夫と上手く行っていないヒョナ(ヨニ)を代わりに雇うことにしたい、と告げられる。
 ヒョナが職場に来た初日、ジングは驚く。実は、ヒョナはジングにはじめて女を教えてくれた家庭教師の先生だったのだ...

 自分の妻の母親に欲情するという設定は伝統的な韓国の倫理観からは相当抵抗ある設定の筈。ただこの辺りは日本のAVやピンク映画の影響があるのだろう。また最近韓国ドラマでも年の離れた年上女性と男性の恋愛が描かれることが多くなり、しかも、それもあくまでも禁断の恋愛だったものが、最近は成就するという設定も散見するようになっているので、この辺りの倫理観、抵抗感は急速に変化し薄れているのかも知れない。それに韓国の過当競争社会の中で、男が男を立てて生活していくことに疲れてきているということがこのような設定を受容する要因になっているのかも知れない。それと性のクライマックスはセックスではなく生殖にある、と思わせる設定も斬新。ある意味、非常に健康とも言えよう。
 ピンク映画なので当然ベッドシーンは多い。しかしただベッドシーンが延々と続くのではなく、いささか破天荒(特に韓国的な意味で)な設定ながらも、面白く心情の変化にも説得力があり、ストーリー的にもしっかりしている点は拾いもの。また演技もピンク映画としては上出来で、主演のイ・ウンミもかわいらしさ、いじらしさを含んだ熟女の魅力を上手く表現している。ピンク映画界だけで押しとどめるのは、その美貌と併せて勿体ない。コン・ジャグァン監督の演出力も評価されるべきであろう。下記の『色動画』をリリースしたときのイ・ピリップ監督との対談記事では、韓国のAV市場は陰毛を写すことも許されていないため、せめて日本と同等なら勝負できるのに... という記述があったが、おそらくその制約を何とかしようと、シテュエーション設定や演出力を磨いているのだと思う。もっとも韓国のエロ動画のすべてが、必ずしも演出力が高い訳ではないのだが...
画像
 本作品は2013年7月31日韓国封切り。観客動員数は528人(KOBIS 2013年12月中旬データ)。

 コン・ジャグァン監督は1976年生まれ。壇国大学演劇映画科卒。アダルトビデオ界が活況を呈していた時代、2003年から2006年にかけ、クリック動画社に在籍、イ・ビリップ監督の下で助監督につき『海の中の自転車(바다속의 자전거)』 『同居(동거)』等のヒット作を飛ばす。さらに自身の演出で、『やめて (하지 마)』『野望 야망 (DVD邦題: 誘惑)』 『マンドクの宝箱 만덕이의 보물상자 (2002)』 『国旗を挿して 깃발을 꽂으며 (2003 別名: 太極旗を挿して 태극기를 꽂으며 DVD邦題: 激情)』等15本ほどのビデオをリリース。国内でも、韓国ビデオ界のアイドル、ハ・ソヨン作品を中心にDVDリリースがある。
 だがネットの普及によるアダルトビデオ界の衰退で、映画の方へ転身を図り、自身のエロビデオ界の経験を元にした映画『色動画』(2006)を撮ってソウル独立映画祭で上映。2013年にはミルク・ピクチャーズで『ほら』『若い母親』と立て続けにピンク・コメディー映画を撮る。
 また、主演のイ・ウンミは2004年、トップチャン・ドットコムのモムチャン選抜大会、オルチャン(美人)賞を受賞して芸能活動に入る。キム・ヘスの後ろ姿モデルとして知られ、2009年11月にSBSで放映された「スターキング」でSラインモデルとして登場し話題になったという。


原題『젊은 엄마』英題『Young Mother』監督:공자관
2013年 韓国映画 カラー 1:1.85 83分

韓国版ビデオ情報
[DVD]
発行・販売: Art Service 画面: Anamorphic 1:1.85 音声: Dolby2 韓国語 本編:83分 リージョン3
字幕: 韓 2014年 2月発行 希望価格W25300

[DL File]
720p 16:9 DRM Free 2411MB W2000

対談記事「『色動画』コン・ジャグァン監督、師匠イ・ピリップ監督に会う」Cine21 2007.11.22付記事
http://www.cine21.com/news/view/mag_id/49126

インタビュー「사장님 몰래 베드신 왕창 들어냈다?」ハンギョレ20071114
http://books.hani.co.kr/arti/SERIES/146/250102.html




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『若い母親』 - 意外な拾いものの韓国ピンク映画 yohnishi's blog (韓国語 映画他)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる