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zoom RSS 安倍政権と金正恩政権は双子の兄弟 - 金正恩の北朝鮮は崩壊しない (4)

<<   作成日時 : 2014/07/06 09:38   >>

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 このように見てみると、日本の安倍政権と北朝鮮の金正恩政権は双子の兄弟のようにその立ち位置が似ていることがわかる。

 まず両者とも米中対立の構図を前提としており、万一、米中が手を結べばその戦略は一挙に崩壊するという点。

 さらに両者とも、民主党時代の「財政規律の呪縛」からの解放(日本)、および、父の時代の「苦難の行軍」からの解放(北朝鮮)という共通点。

 そして両者とも、経済政策の成功によって国民の高い支持を勝ち得ている点。しかもその経済政策の「成功」は、ひょっとすると一時的なカンフル注射のようなもの、もしくはまやかしなのではないかと、一部から懐疑の目で見られている点まで同じである。

 そして、一方は張成沢のすばやい処断、もう一方は、無理な憲法解釈を通した集団的自衛権容認の強行によって、「実行力・決断力」を誇ろうとしている点。

 そして両者とも対外的には、国際協調に走るのかそれとも強硬姿勢なのか態度がふらついている危うい政権だと国際的に危惧されている点。金正恩政権は「衛星」発射基地を外国人記者団に公開したり、対外オープン・協調を進めるかと思いきや、核実験の強行に走るなどふらついていると思われているし、安倍政権はTPP交渉などで従米路線を進める一方で、靖国神社参拝、慰安婦問題などで強硬姿勢をとり、アメリカでは日中戦争の勃発を招きかねない、さらにアメリカが巻き込まれかねないという懸念の声が高まっている1)。ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズでは、安部を国粋主義者(Super Nationalist)とし、それに対して警戒心と懸念を露わにした記事や論文が度々掲載されている。
 北朝鮮は中国にとって、そして日本はアメリカにとって手を焼く相手になっていることは否定できない。ただオバマ大統領にとってみればこのような手を焼く安倍政権を上手く手なずけることが出来れば、彼の外交面でのポイントになるはずである。それはおそらく習近平にとっての金正恩政権の意味も同じであろう。

 もちろん、両者は異なる点もある。現在安倍政権はアメリカへの依存度が高く、金正恩政権は中国への依存度が高い点は共通しているが、安倍政権はますますアメリカ一極依存度を高め、アメリカの子分として東アジア以外の展開を図ろうとしている一方、金正恩政権は、金正日時代の米中2極依存外交を失敗と総括し、多角的外交を展開しようとしている。ロシアや日本への接近もその一環であることは間違いない。
 安倍政権のアメリカ一極依存深化政策は、自律的・多角的外交路線を掲げた鳩山政権があっさり引きずり下ろされたのを総括しての結果なのかも知れない。しかし、鳩山政権は確かに政局的には失敗したものの、政策的にも多角的外交がまずいと総括するのは時期尚早だと私は考える。そして、アメリカは部分的にはともかく全面的な「戦後レジームからの脱却」を安倍政権に決して許さないだろう。今回の日朝接近は、北朝鮮側にとっては多角的外交政策と整合的であることは間違いないものの、安倍政権のアメリカ一極依存深化外交とどこまで整合的かは未知数である。
 従って、もし、今回の拉致問題解決の試みが潰れるとしたら、それは日本側の要因による可能性が高いと思う(とはいえ潰れる際はどちらも相手側に責任転嫁しようとするだろうが)。もっともブッシュ政権末期にアメリカは北朝鮮のテロ国家指定を解除しているので、意外に整合的かも知れない。
 また現状北朝鮮だけが、今の安倍政権にとって、アメリカから自律して行える唯一の外交案件なので、これが潰れてしまえば今後日本が行える自律外交の芽を摘むことになってしまうだろう。

 まやかしなのかそれとも大胆な政策なのか、両政権の国際的評価が最終的に固まるまでに10年はかかるだろう。いずれにせよ、最終的な評価はどうであれ、今、我々は金正恩政権とは、北朝鮮における「安倍政権」であり、単なる「物乞い」外交に来ているのではないという認識を持って拉致問題に臨む必要があるということだ。この認識を疎かにすれば拉致問題の解決は失敗するだろう。

1) この中韓に対する安倍政権の強硬姿勢は、対内ポーズとしての意味もあるのかも知れないが、米中が手を結ぶと自分の戦略が一挙に崩壊するのでそれを邪魔する意味もあるのかもしれない。だが北朝鮮封じ込めという意味では米中が手を結んだ方が効果的なはずだ。そういう意味では安倍政権と金正恩政権は運命共同体的存在だ。

[前項記事]
http://yohnishi.at.webry.info/201407/article_4.html

※フィナンシャルタイムズの翻訳記事のリンクは以下にいくつか紹介しておいた(3月時点)。
http://yohnishi.at.webry.info/201403/article_5.html

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