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zoom RSS 日米安保条約とは日本という悪魔を封じる結界である

<<   作成日時 : 2014/01/29 18:12   >>

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 週末、都内で元防衛相事務官を迎えた安倍政権の方向性に関するシンポジウムがあった。
 この中で元事務官は、日本の安全保障政策の動向について、次のような趣旨の話をされた。そもそも日米安保条約とは海外から見れば、そもそも日本を軍事的に封じ込めるためにあるものである。従って安保体制の下で、現在でも日本は軍事的には決してアメリカとは対等ではなく、従属するものとして位置づけられている。そして60年安保改訂を行った、安倍首相の祖父である岸首相は、彼の見解に賛成するかどうかはともかくとして、日本が一方向的にアメリカに奉仕するものとされていた安保条約を、アメリカに日本防衛の責務を課すことによって、少しでも双方向的な立場に持って行こうとする(日本の立場向上を図る)意図で、安保の改定を図ったのであった。

 この立場からすると、安倍首相の推進しようとする集団的自衛権を認めさせようという方向性は意図不明である。つまり集団的自衛権を認めさせるということは、(祖父が行った60年安保改訂の方向とは逆に)さらに日本をアメリカに奉仕・従属させようという方向であり、日本の国益を却って損なうことになりかねない。そもそもアメリカは自発的に日本の集団的自衛権を求めたことはなく、日本の一部防衛ロビー活動の結果、日本が集団的自衛権を持ちたいならどうぞ、という話になっただけである。

 集団的自衛権を認めればアメリカは尖閣諸島を守ってくれるという議論があるが、そもそも尖閣諸島問題は個別的自衛権の問題であって、集団的自衛権の問題とは全く関係ない。集団的自衛権を認めてアメリカに「恩を売って」おけば、アメリカは気持ち的に尖閣を守らざるを得なくなるはずという議論があるが、アメリカは、そもそも合理的に国益を追求するのみであって、そういった情緒論は通じない。アメリカが国益に合致しない判断すれば平気で尖閣を見捨てる。そもそも情緒で通じないことやアメリカの国益にならないことをアメリカに守らせるために条約というものがあるのに、安倍政権は全くロジックを読み誤っている。

 アメリカは中国が軍事的に台頭することは望まない一方、中国で商売を拡大したいと思っている。またアメリカの国債の最大の買い手は中国である。従って中国とは対立一方ではなく協調もしたいと思っている。その時、アメリカにとって、中国の軍事的台頭で許せない一線というのは、中国艦船の西太平洋の自由航行であって、尖閣ではない。その理由とは、中国艦船の西大西洋自由航行を許せば、中国の核弾頭を搭載した艦船が航行可能となり、アメリカが核の脅威にさらされるからである。

 そういった意味で安倍政権の防衛政策の方向性は、合理性の観点から考えると、全く意味不明であるし国益を守りもしない。あくまで情緒・雰囲気的なものでしかない。

 以上の議論というのは、私の解釈では、つまり、日米安保条約とは日本という悪魔を軍事的に封じる結界であるということである。これに対し岸首相はその結界を少しでも弛める方向に60年安保を改訂した。しかし、賛成するかどうかはともかく、安倍首相が日本の自尊心の回復を唱えながらも、集団的自衛権を認めるという方向は、この悪魔封じの結界をさらに強める(=米国への隷属強化)ということになり、言っていることとやっていることがあべこべである。それをご本人はおわかりなのか、ということになろう。もっとも名前が安部なので安部こべで仕方ないのかもしれない。
 逆に韓国の、安倍政権によって日本が右傾化して「独島」を奪回しに来るかもしれない、などという心配は杞憂に過ぎないと言えるだろう。なにしろ安倍首相は「結界」強化に動いているのだから。
 日本が右傾化しているというのは間違いないと思うが、日米安保体制が盤石である以上、日本がアメリカの同盟国に攻め入ることはありえず、その影響はあくまで日本の国内問題に留まるだろう。しかし、対中国となるとまた別である。

 元事務官は中国もやはり国内問題の矛盾に対する不満を、情緒的なナショナリズム(国民の熱狂)に転化しようとしており、中国の尖閣に対する強硬姿勢もその結果と見ている。その意味で尖閣問題がやはり重大な局面にあると認識している。ただ、尖閣問題の膠着を「民主党政権が弱腰だからだめなのだ」とする俗論に対しては、逆に民主党政権が強硬に出たからこそ事態が複雑化したのであり、尖閣問題に関して言えば、民主党政権も自民党政権も全く立場は同一であると指摘されていた。
 いずれにせよ、歴史的教訓を踏まえれば責任ある大国としては国民の(情緒的)熱狂を沈める責任があるが、日中韓三国ともその責任を果たしておらず、今の安倍政権は中・韓に助けられている構図になっているという指摘には、全面的に賛成である。

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