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zoom RSS 『浪漫クァンデ(芸人)の全盛時代』 - 韓国書籍

<<   作成日時 : 2013/12/12 00:36   >>

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画像 韓国映画やドラマを見ていると、韓国のかつての芸能人や映画、ドラマといった話題が出てくることがある。映画やドラマを見ていれば、何かそういった芸能人や映画やドラマがいたらしいということはある程度知識として入ってくるが、それらの位置づけなどを組織的に整理してくれる文献はなかなかない。と思っていたら、先日韓国に行ってきたときに教保文庫の店頭で見つけた本がこれ。1970-80年代を中心とする韓国の芸能・大衆文化史を回顧・説明してくれる本で、2013年10月25日に出たばかりの新刊書。

 著者は、オ・グァンスという京郷新聞、京郷スポーツの元芸能記者。現在は京郷新聞文化事業局長の要職にある。本書の目次を見ると、第1部は著者とつきあいの深い韓国芸能界の大物チョ・ヨンピルを扱った「進撃の巨人、チョ・ヨンピル」1)。チョ・ヨンピルの幼年時代から現代までの経歴を紹介。デビューから「釜山港に帰れ」の大ヒット、そして麻薬逮捕事件の内幕、その後の復活、結婚生活などが綴ら、現在でも過去の芸能人にならず依然として前進する芸能人であり続けるその裏面を紹介している。第2部は、「浪漫クァンデの時代」と題して、朝鮮戦争直後の漫談家たちや、白黒テレビの時代、チェ・ブルアム主演の大ヒット連続テレビドラマ「捜査班長」2)、大ヒット脚本家キム・スヒョンなど戦後〜80年代までのバラエティ番組、ドラマ、そしてそれを演じた芸能人たちの紹介。第3部は、「歌が人生に問うた」と題し、シン・ジュンヒョンからソテジ・ワ・アイドル以前までの歌謡・歌手の歴史をたどり、第4部は「あの多くのヨンジャはどこに行ったか」と題して、主に映画、および俳優たちの紹介を行っている。

 本書で初めて知った、あるいは改めて確認させられた事実としては、例えばチョ・ヨンピルのヒット曲「釜山港に帰れ」は、元々失恋の歌だったのが、若干歌詞を変えたことで、当時韓国が韓国籍を持たない在日朝鮮人たちに人道的に認めた「故郷墓参訪問団」の動きと絡めてヒットしたこと、そしてチョ・ヨンピルも麻薬所持で捕まった契機となった、大統領緊急措置8.9号(1987年)の位置づけ(元々朴正煕大統領の息子が知人の芸能人と共に麻薬を吸っていたことに激怒した大統領の私憤から出された措置で、それによりどれほど芸能界が大きな損失を被ったのか)、そして韓国歌謡史を画するシン・ジュンヒョンの存在(ちなみに、著者によればその後の韓国の歌謡史を再度画するのはソテジ・ワ・アイドルで、本書は主にシン・ジュンヒョン以降からからソテジ・ワ・アイドル以前の時代を扱っている)、そして比較的最近癌で亡くなり、当初愛煙家で癌が発覚してからは禁煙運動の運動家として知られたイ・ジュイルの位置づけ(彼の名も、私はNHKのハングル講座の教材に出てきて知っていただけだった)、ヤン・ヒウンを中心とする反体制歌手たちの話題などなど、そうだったのか、と思わされる話題が満載。また芸能スキャンダルなどにも触れている。

 韓国ドラマや映画に関心があり、これらにでてくる俳優や歌手、ドラマってどういう位置づけだったの、と知りたい方にはうってつけの(但し90年代以降は言及は少ない)書籍。もちろん韓国語の読解能力が要求されるのではあるが。

原著『낭만광대 전성시대』著者:오광수 出版社: 세상의 아침 ISBN: 978-89-92713-07-8 価格:W14000

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