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zoom RSS 神奈川「青い芝の会」横田弘氏死去

<<   作成日時 : 2013/06/10 00:39   >>

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画像 知人が、昨日(厳密にはおととい)「青い芝の会」横田弘氏の葬儀に出てきたそうだ。亡くなったのは2013年6月3日、多臓器不全で享年80歳だったそうだ。
 「青い芝の会」とは、障碍者運動に大きな一石を投じた団体。従来の障碍者のイメージや、福祉のイメージに対して激しく異議申し立てをしてきた団体である1)。横田弘氏はその中核を担ってきた支柱的人物。原一男監督のドキュメンタリー映画『さようならCP』(1972)にもその戦闘的な活動姿勢は描かれている。

 私自身も、少年時代、70〜80年代の横浜駅駅頭で神奈川の青い芝の会の「募金運動」を度々見かけたが、その運動は他の福祉団体の募金運動とは全く異なる度肝を抜くものだった。つまり彼らは募金を「お願い」するのではなく、健常者たる通行人に、障碍者の当然の「権利」として募金を「要求」するのである。当時子供だった私はこの人たちは何なのだ、とも思ったが、後年ようやく彼らの活動の意味が分かった。

 知人の話によれば、横田氏の姿勢には神奈川の青い芝の会の中でも賛否両論があり、むしろその戦闘的姿勢ではむしろ他の障碍者が暮らしにくくなるとの議論もあり、横田氏が代表に付いたり、降ろされたりということもあったようだ。しかし、近年はその活発な活動も勢いを潜め、横田氏の個人ファンクラブのような形だったという。
 それでも、最近はダウン症胎児検診の反対運動などを展開していたという。この運動は、フェミニズムの生む/生まない権利の主張と真っ向からぶつかりかねない問題で、難しい問題である。ダウン症児の堕胎を認めるな、という主張は反フェミニズムである「プロライフ」派2)の主張と通じかねない。ただ横田氏は、全面的に認めるなというと異論が色々出る可能性があるが、民間はともかく、公権力である行政はこのような検診をやるべきでない、という運動は当然あるのではないかと論じていたという。個人の自由の問題と、行政がやるべきかどうかは別の問題として論じられる、ということである。

 青い芝の会の姿勢が可能だったのは彼らの団体が脳性麻痺者の団体であり、知的障碍者ではなかったからだという議論もあり得るとはおもうが、ともあれ、横田氏が亡くなり、行政に障碍者問題に関して直言できる人物がいなくなったと惜しむ声が聞かれる、ということだった。

 本来このような記事はメディアが取り上げるべきだと思うが、横田氏の葬儀に全くメディアの取材がなかったそうなので、ここに記すことにする。

1) 概略に関してはWikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E9%9D%92%E3%81%84%E8%8A%9D%E3%81%AE%E4%BC%9A)などを参照。

2) 「プロライフ」運動については荻野美穂(2001)「中絶論争とアメリカ社会」岩波書店[2012新装版発行]などを参照。またWikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/プロライフ 参照。

なお、立命館大学生存学研究センターのサイト「生存学創成拠点」に横田氏の葬儀を知らせる告知が出ていた。URLは下記。
http://www.arsvi.com/w/yh01.htm





※画像は原一男監督『さようならCP』より引用

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コメント(2件)

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横田弘さん、青い芝の会の運動について何かを書くなら、知人経由の情報による感想でなく、本人の書いたものを読んでからにしていただきたい。
チグラーシャ
2013/06/10 11:27
チグラーシャ様>
 お前には横田氏や青い芝の運動を論じる資格はない、黙ってろ、というご主旨かと思います。もちろん私に論じる資格がないのは自覚しています。
 ただ、本文にも書きましたように、これはマスメディアが報道すべき出来事です。もし報道が出ていればこんな文書を書くつもりはありませんでした。そのメディアから全く見逃されているということは、彼らの運動がその意義も含めて社会から忘却されつつあるのだと思います。それに対し、同時代に彼ら活動を、単にデモンストレーションしている姿だけだったとはいえ、実際に目にし衝撃を受けた身としては、ただ忘却されてしまった良いのか、という思いで書いたのです。
 彼らを論ずる資格を云々する以前に、例え不十分であっても、彼らの運動が忘れ去られないために、彼らについて何か新たに書き留めておくということが今重要なのではないのでしょうか?
「お前はすっこんでろ」とコメントして回るお時間をお持ちなら、その分、私の拙文より、より適切で立派な彼らの運動に関する論考を書いて、ネット等に発表して頂けないでしょうか?その節はご連絡頂ければ、私もその文章を一所懸命読ませて頂いて、勉強させて頂きます。よろしくお願いします。
yohnishi
2013/06/10 19:30

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