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zoom RSS 敵の敵は味方? - 飯島勲の訪朝

<<   作成日時 : 2013/05/18 22:09   >>

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 内閣官房参与の飯島勲氏が北朝鮮を訪問し、北朝鮮メディアに大々的に報道され、安倍政権も手柄を立てたつもりなのかも知れないが、何だかなぁ...

 先日、中国が北朝鮮に対する経済制裁に踏み切っている。いままで北朝鮮に対する制裁に及び腰だった中国が、制裁に踏み切ったことは、もちろん、中国の北朝鮮が核保有国になることに対する不快感の表明でもあるのだろうが、同時にこれはいままで北朝鮮と天秤に掛けていた韓国に対して、中国がはっきり韓国を選択したことのサインであるような気がする。

 中国と北朝鮮の関係は、朝鮮戦争を通じた「血の同盟」という強いシンボリックな結びつきではあったものの、経済的には中国に対してあまり利益のある関係ではなかった。一方、かつての敵対国家であった韓国の中国におけるプレゼンスは急速に高まり、中国は中韓関係から大きな経済的利益をあげている。そして政治的にも韓国は、米との軍事同盟関係を維持しつつも、中国傾斜を強めているのはご承知の通り。
 今回の中国による対北朝鮮経済制裁は、中国にとって重要なパートナーとなった韓国に対する、北朝鮮の恫喝への牽制の意味合いが強いのではないだろうか?
 それは、韓国企業を開城工業団地から追い出した北朝鮮が、開城工業団地労働者の引き受けを中国側に持ちかけた際、中国側が拒否したことからもそれは伺える1)。いまや中国は非常に韓国政府に気を遣っている。明らかに中国は北朝鮮よりも韓国を選択したのだ。

 そしてブッシュ政権の末期、米国から大きな譲歩(ブッシュ政権による、テロ国家指定解除)を引き出した北朝鮮だったが、その後オバマ政権に至り、米朝関係は膠着している。

 こんな中、 米議会調査局リポートで、米国の国益を損なうかたちで近隣諸国との関係を台無しにしかねないとの懸念が指摘された安倍内閣。

 結局、このような動向を読んだ上で、北朝鮮は、敵の敵は味方、とばかり安倍内閣に飛びついたのではないだろうかと憶測できる。

 こんな中、日朝の関係改善に向けた動きがでてきたことは果たして良いことなのかどうか?

 日本は既に対北朝鮮カードを切りまくって、もはや北朝鮮に切るカードは一枚もない。経済制裁もやり尽くして、既に日朝間の経済関係はほぼゼロに近く、北朝鮮が何かやってきたときに、制裁を「強化」したとしても、実効性はゼロ。また、北朝鮮に飴をちらつかせるにしても、朝鮮総連が瓦解同然なので、仮に制裁を緩和するにせよ北朝鮮側にとってどれほどおいしいか疑問。
 つまり日本に北朝鮮から質に取っている手持ちのカードが1枚もない状態であり、今後カードを切ろうとすれば日本側が、北朝鮮側に巨額の経済援助でもしない限りあり得ない。

 結局日朝関係のイニシアチブを日本側はもはや取れない状況のなかで、北朝鮮から譲歩を引き出すには、むしろ米中韓と連携して事態を打開する方がより効果的に思えるのだが、安倍政権は、その連携の足並みを乱すことばかりやっている。
 日本が、北朝鮮に韓中対抗材料を与えてどうするの、と思うのだが...


 まぁ、拉致問題がそう簡単に解決するとはとても思えないが、仮に北朝鮮政府から「経済援助をしてくれたら横田めぐみさんを帰国させる」などという提案が出てきたら日本はどうするのだろうか?

 拉致被害者家族会の、被害者帰国実現運動を支援する人中の大きな部分として、本気で被害者の帰国を望んでいると言うよりも、拉致被害問題は絶対解決しそうにないからこそ、北朝鮮に向けて鬱憤晴らしをする口実として、帰国運動「支援」を行っている人々がかなりいるのではないかと疑われれる。
 そうだとすれば、上記のような提案を北朝鮮政府が提案してきたら、即座に帰国運動は瓦解するだろう。

1) 朝日新聞デジタル「北朝鮮、中国に雇用要請 開城工業団地撤収で」2013.5.9
http://digital.asahi.com/articles/TKY201305080692.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201305080692
この記事によると、北朝鮮の地方政府高官が4月中旬に同省丹東市を訪問し、開城工団から引き揚げてくる熟練労働者の新たな受け入れ先が必要なため、中国に派遣する北朝鮮労働者の増員を要請たとある。それに対し中国側は、受け入れに難色を示したと書かれている。

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