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zoom RSS 書籍『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 - 知的現場主義の就職活動』

<<   作成日時 : 2012/07/14 07:45   >>

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沢田健太,2011,『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 - 知的現場主義の就職活動』,ソフトバンク新書

 数多くの大学のキャリアセンターを経験してきた著者による内幕もの。ただ、就職活動に振り回されがちな学生には良いアドバイス書ではないかとの感想を持った。

 今の就活状況の困難は不況の影響もさることながら、企業、大学、学生の三者いずれにも問題があり、そのうち誰か一者にすべて責任を負わせればすむ問題でも、あるいは誰か一者だけが改善を行えば解決する問題でもない。いわば三すくみ状態になっている。
 しかし、何もしなければ何も改善しないのも自明。だからと言って、今の状況に過剰適応すれば(例えば「絶対内定」を読んで金科玉条のようにそこで書かれていることを守る)、それも、一方的に状況に振り回されかねない、というのが悩ましいところではないか。

 それに対して本書は、ある程度実践的なガイドラインを与えてくれるという意味で貴重だと思う。

以下筆者の主張をかいつまんで紹介すると...

 大学が状況に過剰適応するとどうなるか。筆者は指摘する。教える側が行き過ぎた心理主義、態度主義、能力主義に陥る。それでも一定の社会経験があれば、そのようなメッセージも適度に受け止められるが、社会経験の少ない学生はそれに過剰に振り回されてしまう。
 さらに、大学教育が、就職できることを最大の目標にした単なる就職予備校になってしまう。そして学生は、講義を聞くより、実社会実践が大事と、アルバイトやサークルにうつつを抜かし大学の授業を聞くのがおろそかになってしまう。それでいいのか、と筆者は問題提起する。

 またキャリアセンターのシステム化も問題で、システム化の結果企業からの求職データが、キャリアセンター職員の目を通らずに、ダイレクトにデータベースに投げられる。この結果学生と職員が見ている情報に差がなくなり、職員が吟味して学生に就職先を紹介することができなくなっている。また職人芸で奇跡のように内定が取れそうな就職先を探し出せる「ヌシ」型名物職員も減った。

 またナビ・サイトの発展が「シューカツ」を膨張させた。その結果、企業は膨大な求職者データの山を捌くのにあっぷあっぷ。一方、膨大な求職者の割に採用する人数はごくわずか、となると、企業にとっては「シューカツ」とは真剣に人材リクルートをする場と言うよりは、もはや企業イメージや商品宣伝の場になってしまい、あたりさわりのないフレンドリーなイメージだけが舞う就職説明会が横行。リクルーティングの質が落ちるとともに、入社した学生も、入社前と後のギャップに「こんなはずじゃなかった」

こんな中で筆者のアドバイスをかいつまんで紹介すると...
○タテマエとホンネのギャップを読め
 上記のように企業も当たり障りのないタテマエしか言えなくなっているので、学生はそれを鵜呑みにせず、ホンネを見ていく必要がある。また、大学のキャリアセンターも、学生に、例えば「君が考えているその企業は実はブラック企業なんだけど...」などと本当は直言したくても、やはり露骨に言うのはためらわれる。でも微妙にそれとなく伝えているので、それに気づいてほしい。
 >その具体例に関しては、直接本書を!

○やっぱり世の中、学歴・学力主義だ
 学歴差別はいけないと言われ、企業も誰でも受け入れる、というようなことを言うようになった。だが、やはり難しい大学に入れる勉強力は、入社試験で求められる能力や、入社後に求められる能力と関連している。従って、残念ながら、学歴差別は現在ある差別の中でもっとも合理的な差別であるというのは事実。学生もそれは割り切らなければならない。
 少なくともSPIで求められる能力は企業に求められる最も基本的な学力で、できたからといって入社(や入社後のパフォーマンス)が保証されるわけではないが、必ず足きりに使われるので、無条件対策をやっておけ。また最低限論理的な文書を書ける文章力も必須。それは大学の授業を通して身につけよう。

 また、不幸にして偏差値の低い大学に入ってしまったら、高望みせず、割り切ることも必要だ。

○キャリアセンターは活用すべし
 現状はキャリアセンターがサポートしなければいけない学生ほど来ない傾向にある。

○資格は難関系資格以外役に立たない
 何の資格を取ったら役に立つかと良く聞かれるが、難関系資格以外無意味。司法試験、行政書士、公認会計士 、税理士etc.TOEICなら800点以上、英検なら1級のみ。日商簿記なら辛うじて2級、本当は1級取らなければ意味はない。

 ただし、不幸にして偏差値の低い大学に入ってしまった君なら、色々資格を取ることで成功体験を積むという意味はある。ただし、それで取った資格を履歴書に書いて就職の際の売り物にしようというのは、むしろ恥だと心得るべし。

○性格検査は楽観的に
 性格検査を鵜呑みにする企業があるのは困りものだがしかたない。やや元気な楽観気味の自分をイメージして受けよう。あまりにもポジティブイメージだけに○をつけると、嘘発見項目に引っかかる。

○企業研究をもっとせよ
 ナビ・サイトを見ているだけではダメ。少なくとも就職四季報や業界研究本の2,3冊を見ておき、企業を比較する視点を養成することは必須。タダのインターネットサイトは広告料稼ぎなので、企業に不都合な情報は載っていない。
 さらに新聞社の有料データベースも有効。

○インターンシップに期待するな
 大学が実績作りにインターンシップに力を入れている。しかし、まともなインターンシップがゼロとは言わないが、現状は企業も「会社見学」レベルのところが大半。それで良ければどうぞ。

○「個性」OKと言っても限度が
 いくら個性の時代と言っても、企業も客商売である以上限度がある。「個性歓迎」という言葉を鵜呑みにするな。特に最近学生の交友関係がタコツボ化して自分が常識を外しているのに気づかない学生が多いので注意。

○留学(による留年)はOKだが、ただの留年はX
 就活留年を認めるようにと文部科学省は要請しているがやはり芳しくない。なお昔はダメだった、バックパッキング1年世界放浪型が最近OKになったのは、そういうのにあこがれた世代が人事担当に出世した影響か?

○縁故を嫌うな

○親は就活に介入しすぎるな
 親が子にしてあげられることはある(本書中に具体的アドバイスあり)が、就活について回るようなことはNG。あなたが人事だったら親があれこれ口出しするような学生を採用したいと思いますが?

その他、就活戦略の立て方などいろいろ載っている。詳しい内容は本書をご覧あれ。



大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動 (ソフトバンク新書)
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沢田 健太

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