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zoom RSS 渡辺文樹監督、東京都を提訴

<<   作成日時 : 2011/12/15 21:57   >>

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 本日(2011年12月15日)付朝日新聞東京地方版によると、知る人ぞ知るカルト映画監督、渡辺文樹氏が東京都を相手取り200万円の損害賠償を求めて提訴したそうだ。

 この記事によると警視庁は11月24日、被疑者不詳のまま濫りに張り紙をした軽犯罪法違反の疑いで、渡辺監督の新作映画「金正日」の告知用ポスター等1051枚を押収。さらに25日には渡辺監督の映画プロダクションからポスター約5万枚、チラシ2400枚を押収。そして30日には監督が横浜市に借りていた住宅から広告用看板150枚を押収したという。

 監督は、今回の上映では違法な掲示はしていないにも拘らずポスターのほとんどを押収するのは表現の自由を侵すものだとして警視庁を管轄する東京都を提訴したという。

 福島県出身の渡辺文樹監督はかつては『家庭教師』『島国根性』といった一般公開される映画を作っていたこともあり、カンヌ映画祭出品経験や日本映画監督協会新人賞受賞経験もあったが、松竹が出資して作られた『ザザンボ』が個人名を特定される形で誹謗中傷しているとされて公開を拒否され、以来、自分のマルパソプロダクションにて自主上映作品を制作し、自ら全国を上映行脚するという特異な上映形式で上映を続けている。

 最新作の『金正日』は上の記事によると北朝鮮に拉致された日本人の奪還を描いた作品らしい。

 彼の作風は、反権力的、反体制的な色彩の強いもので、独特の作風はなかなか面白く見たことがある。かつて彼の『罵詈雑言』の上映会に出かけたことがあった。確かこの作品は福島の原発でチェルノブイリに匹敵する事故が起こっているにもかかわらずひた隠しにされたという内容だった。私は、渡辺作品の作風を分かっていたうえで上映会場に向かったが、上映会の宣伝ポスターは、あたかもホラー映画であるかのような表現。そのため上映会場は、ホラーを期待する女子中学・高校生を中心に満員だった。その彼女たちの目の前で流される渡辺監督の反原発メッセージ映画とそれに唖然とする観客たちの図はまさにシュールそのものであった。

 とはいえ、いかがわしい伝統の見世物的宣伝で会場を満員にしてしまう渡辺文樹監督のマーケッティング(?)力には脱帽したし、しかもホラー映画は若い女の子にあそこまで人気があるのかということに、改めて気づかされたことも含めて、非常に印象深い体験だった。

 既存の映画産業の完全な枠外で、見世物として映画興行を成功させてしまう渡辺文樹監督のパワーには恐れ入るばかりだ。

 そして、今年、まさに渡辺文樹監督の『罵詈雑言』を地で行くような、福島第一発電所での事故が起こってしまったことも記しておくべきだろう。

 彼の新作『金正日』もどのような作品か気になるところだが... とくに反体制映画作家として北朝鮮による拉致事件をどう扱っているのかも興味深いところだ。

『罵詈雑言』 - goo映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/p28146/


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