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zoom RSS アイディアに注目 韓国映画『殺してやりたい』

<<   作成日時 : 2011/05/10 06:54   >>

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画像 自殺願望の男が、殺してやりたい人間が出現することで逆に生きる力を獲得するという人生の皮肉を描いた作品。

 慶尚南道の海岸沿いにある、とある病院。そこには問題の患者が一人いた。彼は、隙さえあれば自殺しようとするミンホ(チョン・ホジン)。そもそもこの病院に入院したのも自殺を試みて担ぎ込まれたのであった。車いすで出かけた海岸沿いのがけから身投げを試みたりしては、周囲の看護師たちに迷惑をかけていた。ところが、ある日彼の横のベッドにある患者が入院してくる。その患者の名前はサンオプ(ユ・ヘジン)。けがをした上に記憶喪失で入ってきたサンオプは実はミンホが、一生かかっても探し出して殺したい相手だったが、サンオプ自体はミンホのことは全く記憶していなかった。
 皮肉にもサンオプに出会うことでミンホは、復讐心から、生きる力を取り戻したのであった。ミンホは不自由な体で、何とかサンオプにダメージを与えよう、殺してやろうと試みるのだが、不自由な体では何ともならない。
 ミンホがサンオプを殺してやろうと思う理由は、実はミンホの女にあった。サンオプがミンホの女であるスジンを殺したことにあったのだ。
 看護の目を盗んでミンホがサンオプにダメージを与えようとしているさなか、病院の新任科長でアメリカ、ジョン・ホプキンス大学出身ペク科長が、主治医のチェ医師の反対を押し切って、AAPという新薬を彼らに実験的に投与することを決めた。AAPを投与してから二人の症状は劇的に改善する。そしてミンホはサンオプにダメージを与えるために、筋肉トレーニングに一所懸命はげみ始める。
 一方、サンオプはミンホより改善の気配が見えてきた、自分が退院する前にサンオプを退院させてはならじとミンホは焦るがうまくいかない。そんな中、二人に投与されていたAAPの量が予定の4倍の量が投与されたことが明らかになる。看護師の失敗だと看護師たちを叱るチェ医師。だが、看護婦長はこれは看護師のミスではなく、科長直接書き換えたのではないかとチェ医師に抗議する。同時に看護婦長はパク科長の二人の患者に対する固執に疑問を感じ始める。
 一方、ミンホはサンオプと外に散策に出たときに、看護婦の目を盗んでサンオプを崖から突き落とそうとするが、未遂に終わる。ミンホはサンオプにスジンの件でお前を殺してやるのだと宣言をする。
 そんな中、突然サンオプの容体が急変し彼は緊急手術のため手術室に運ばれたのだった。幸い緊急手術が成功したサンオプは生きて病室に戻ってきた。だがサンオプはおかしなことを言い出した。スジンを殺したのはミンホだというのだ。そしてスジンが連れていた娘、ジナはどうしたのだと問うのである...

 何というかコミック・バイオレンス映画とでも言うべきなのか、ちょっと独特な作品。自殺願望があった男が、逆に殺したい男が出現したことで逆に生きる勇気が出て来るという皮肉な状況を、ユーモアと暴力を交えて描くという、アイディア的には着目すべき映画だろう。また、人間は自分の都合の良いように過去を正当化し、歪めて記憶するものだという話はその通りだと思う。
 但し、最後のさらなる反転はよく考えると説得力に欠ける部分がある。そもそもなぜこの二人がこの病院に入院することになったのか、というあたりが弱点になる。

 どちらかと言えば、癖のある助演を任されることの多いユ・ヘジン、チョン・ホジンが主演を任されているという点でも注目の価値はあるだろう。

 なお、本作品は二人の共同監督作で、チョ・ウォンヒは映画評論家出身。キョンソン大学演劇映画学科卒業後、1994年以降、月刊大衆文化専門誌「BOX」編集長、オンライン映画サイト「NKINO」コンテンツチーム長、週刊「シネバス」映画担当記者等を経て、さらに映画紹介のTV番組にも数々出演。映画製作は1997年のドキュメンタリー『少年たちの晩』を皮切りに、シナリオを何本化書き、本作が長編劇映画初監督作。
 一方、キム・サンファは同じ大学の同窓で、ドラマや映画の演出や製作の仕事に携わってきたが、やはり本作品が長編劇映画デビュー作。

 本作品の韓国公開日は2010.8.26。韓国での観客動員数は13万2481人。日本未公開。

原題『죽이고 싶은』英題『Desire to Kill』監督:조원희 김상화
2009年 韓国映画 カラー

DVD(韓国盤)情報
発行・販売: PRE.GM 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編:92分 
リージョン3 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 11月発行 希望価格W25300

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