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zoom RSS 昭和の会社社会へのオマージュ - 市川準『会社物語』

<<   作成日時 : 2011/02/01 07:57   >>

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 CF兼映画監督の市川準が亡くなった後追悼DVDが出ているが、最近ぼちぼちそれらをレンタルで見ている。市川準の映画は、封切り当時見たものもあるし、DVDで初めて見るものもある。彼の『トキワ荘の青春』などは封切り当時興味深く見たが、なかなかDVD化されることがなく、あれほどの名作がなぜ... と待ち遠しく思っていたものだ。
 今回市川の映画をまとめて見始めて改めて気が付いたことは、彼の作風はかなりミニマリスティックであること。物語を映像自体に語らせようとする傾向がはっきりしており、分かりやすいナレーションや、説明的場面を極力排していたことに気づいた。映像リテラシーの低い人にはちょっとハードルの高い作風。概して映画に分かりやすい物語が求められる咋今において、最初からDVDが出ていた作品はともかく、なかなかDVD化されなかったのもむべなるかな、と改めて思ってしまった。

 その中での『会社物語』である。本作品は1988年、松竹などの出資で製作されている。
あらすじについてはこちら
goo映画『会社物語』
http://movie.goo.ne.jp/movies/p18037/

 本作品では、クレイジーキャッツの面々が定年間近な会社員の役割で出てくる。しかも図らずも昭和が終わる年の前年の製作。これは市川準なりの「無責任男」「スーダラ」シリーズへのオマージュであると同時に、間違いなく「昭和」の会社文化へのオマージュであり、追悼でもある。
 ハナ肇演じる、定年間近な花田課長。要領のいい奴は部長に出世した挙句、第2の就職先もいとたやすく決めてしまっているのに、彼は課長どまり。家庭では彼自身はそれなりに家長としての責任を果たしているつもりになってはいるものの、必ずしも家庭も順調なわけではない。
 職場だって必ずしも愉快な訳ではなく、彼がいなければ会社が成り立たないわけでもないが、それでも間違いなく彼にとっては生活の場であり、そして幾ばくかの人情味、社員を人間として見る雰囲気が残っている昭和の会社の現場が間違いなく活写されている。そして、自分たちが戦後の日本を支えてきたんだぞ、という彼らの世代の自負も。

 そして、本作品が製作されて既に丸22年が経過し、クレージーキャッツの面々も、定年どころか、鬼籍に入る時代になってしまった。何だかんだ言っても人々の生活の場であった昭和の会社の姿はどこかに消え去り、働く人々はただの道具として使い捨てられるようになった平成の会社社会が目立つ今日この頃である。

 「昭和の会社」よ、さようなら...


原題『会社物語』英題『Memory of You』監督: 市川準
1988年 日本映画



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