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zoom RSS 東京のタクシーが韓国へ行くコメディ『東京タクシー』(監督編集版)

<<   作成日時 : 2011/01/10 07:59   >>

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画像 日韓合作のコメディ映画。オリジナルはBSチャンネル「MUSIC ON! TV’」10周年を記念したBS放映ドラマとして企画されたもののようだが、その素材を使ってディレクターズカット・劇場版として再編集された映画。監督は独特のユーモア・コミック感覚にあふれた『妻の恋人に会う』(国内DVDリリース済)を撮ったキム・テシク。

 日本のインディーズ、4人組ロックバンドに訪れた、ソウルでの音楽祭出演の機会。今まで他に職業を掛け持ちしながら演奏活動をやってきた彼らのとって、大きな飛躍のチャンス。しかし、問題はリードボーカルの山崎リョウ(山田将司)。彼は飛行機恐怖症で、飛行機に乗れないのだ。どうするんだと迫られる仲間に、リョウは「何とかする!」。
 果たして仲間三人が羽田からソウルに飛行機で飛び立ったその日。リョウは路上でタクシーを止めては叫んだ。「韓国ソウルまで!」しかし、当然、どのタクシーにも相手にされない。そんな中、ある一台のタクシーが止まった。「ソウルまで!」
 「タクシーが乗車拒否なんかしちゃいけないですよね」と二つ返事で引き受けたタクシーの運転手は山田一志(山崎一)。池袋の裏手にある自宅にパスポートを取りに寄ると、湾岸道路を抜けて、フェリーで釜山へ。
 釜山港に降り立つと、なぜか港の近所にいた、二人の日本人観光客のおばちゃんが、ソウルまで相乗りさせてと乗り込んでくる。いざ、ソウルへ向けて走り出すと釜山のタクシー運転手が、見慣れないタクシーが走ってくると集まってきて、停車させられ、どこのタクシーだとタクシー協会の事務所に連れて行かれる。釜山のタクシー運転手は、日本のタクシーが韓国で営業されたらこれは国際通商摩擦だ! と意気込んで抗議しようにも、相手は韓国語が分らない。ではいざ英語で...「Can you speak English?」「Yes, a little」「How are you?」「I'm fine thank you. And you?」「Me, too」...
これでは抗議になりようがない。日本語のしゃべれる、コーヒー配達の茶店(タバン)の姉ちゃんを呼ぶが、彼女も「国際通商摩擦?」と辞書を探しては考え込んでしまう。「ま、難しい話は止めましょうよ」... という訳でなんとなく、片言の英語でお互い話をしているうちに仲良くなって、ともかく「通商摩擦」の話はうやむやになって、一路、二人はソウルへ向かって出発する。
 ところが、ガス欠でストップした田舎で突然国防訓練が始まる。サイレンが鳴り響き、韓国語のアナウンスが流れまくり、兵隊が出動するのを見て、韓国語が分らず何が何だか分らない二人は、すわっ、戦争がはじまったかと仰天...
 そんなこんなで、何とかソウルに到着するのだが、仲間たちはフェスティバルの参加をなんとキャンセルしていた。根性のない奴らめと毒づくリョウ。そんな中、彼は、彼が働く東京タワー近くのラーメン店に度々訪れていた、アシアナ航空のスチュワーデス(ユ・ハナ)を思い出したのだった...

 『妻の恋人に会う』に通じる、キム・テシク監督の独特のペーソスあふれるコミック感覚がやはり貫かれた作品。それに何と言っても山崎一の演技がよい。何となく山崎一は『妻の恋人に会う』に出演していた故パク・クァンジョンに雰囲気が似ていて、演劇活動に傾倒していたという経歴も似ている。どうもそこのところにキム・テシク監督が気に入って起用したような気がする。
 また、日本人の二人組の目を通してユーモラスに描かれる韓国描写もなかなかよい。すぐかっと来るけれども、情にもろい部分、韓国人の英語コンプレックス、国防訓練の非日常性など、おそらく韓国人にとっては当たり前に見過ごしてきている部分を、日本人の驚きの目を通して描き直すという視点の良さもさえている。もうちょっとドラマとしてしっかり組み立ててあればと感じるところもなくはないが、独特のセンスが光る個性的作品であることはまちがいない。

 しかし、韓国内を日本のタクシーがそのまま走るのは可能なのだろうか?考えてみればEUであれば外国の車がそのまま国境を越えて入ってくるということは十分考えられる。日本や韓国の場合どうなのだろうか。日本も島国だが、韓国も地理的には大陸とは地続きでも、南北の分断で実質的に島国のようなものであるし...
 と思ったら、こんな記述が→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC なるほど、韓国内は日本ナンバーのままで走ることが可能なのね。

 キム・テシク監督はソウル芸術大学映画科卒。在学中に日本の日本へ留学。さらにソウル芸大卒業後日本映画学校に留学し1986年卒業。その後、日本、オーストラリア、香港でCFプロデューサーとして働いた後、1998年『家族シネマ』(パク・チョルス監督、日韓合作映画)助監督として映画界へ入門。短編映画「 32nd DEC : Where is Mr.President? 」(2002)が第53回ベルリン映画祭で上映される。『妻の恋人に会う』が長編デビュー作。現在映像プロダクション、シネラインを創立し、最近では『悪い奴ほどよく眠る』の制作も手がけている(以上はDaum映画、DBを基に記述)。

 本作品(ディレクターズ・カット版)は東京都が企画したアジア・シネマ・セレクションで2010年11月、国内上映されている。またTVドラマ版別編集のものが国内DVDリリース済みである。ディレクターカット版は韓国盤DVDのみ。ただし、こちらには日本語字幕が収録されている。なお、DVDの解像度は元々TVドラマとして企画された素材のせいか、解像度の甘さが目立つ。

原題『도쿄 택시』英題『Tokyo Taxi』監督:김태식
2009年 日本=韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行: KRCG 販売:EOS Entertainment 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby2 日本・韓国語 本編:72分
リージョンALL 字幕: 韓/日/仏/英(On/Off可) 片面一層 2010年 11月発行 希望価格W25300

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