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zoom RSS 東チモール少年サッカー団を率いる韓国人監督をモデルにした映画 『裸足の夢』

<<   作成日時 : 2010/12/07 00:21   >>

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画像 『火山高』『クロッシング』のキム・テギュン監督、2010年韓国公開作。東チモールに渡った韓国人が、地元の子どもたちのサッカーチームを結成し、広島の少年国際サッカー大会に連れて行くまでを描く。

 元サッカー選手、キム・ウォングヮン(パク・ヒスン)はサッカー人生に見切りをつけて、金を借りて、一旗揚げようと徒手空拳で単身インドネシアに渡り、材木関連の事業を興そうとするが、詐欺にあってすっからかん。途方に暮れた2002年のある日、聯合通信のユ記者(キム・ソヒョン)から、インドネシア群島の一角、チモール島に、最近、宗主国ポルトガルとインドネシアとの間で独立戦争を戦い、最近独立を勝ち取った東チモールという国ができたことを聞く。
 早速現地のコーディネーターを探して、東チモールのディリ空港に降り立つ。そこでジェームス(チョ・ジヌン)というコーディネーターの迎えを受けると、コーヒーに関する非常にいい投資案件があるという。彼と食事をするために入ったレストランでたまたま韓国大使館員パク・インギ(コ・チャンソク)に出会うと、彼からジェームスは今まで韓国人専門に何度も詐欺を働いていた札付きの男だと知らされる。
 インギのお陰で幸いジェームスの毒牙に掛からず助かったウォングヮンだったが、しかしインギには東チモールには何もない、さっさと帰ったほうが身のためだと説教される。彼に見送られて空港に向かっていたウォングヮンだが、途中で子どもたちがサッカーに打ち興じているのを見て、キムは東チモール最初のスポーツ用品店を開くことを思いつく。インギが必死の止めるのも聞かずにスポーツ用品店を開いたのは良いが、貧しい東チモールで60ドルもする内規のシューズを買う客などいるはずもない。スポーツ用品店が一つもなかったのはなかったなりの理由があったのだ。
 日本人の東条(清水圭)から金を借りて店を開いたものの、金を返す当てもない。だが、東条が現地人相手に日払いリースで車を貸す商売をやっているのを見て、子どもたちに、スポーツ用具を一日1ドルでリースすることを思いつく。そんなこんなで子どもたちを集めてサッカー用具を貸してみたものの、やがてサッカー用具を返そうとする子どもたちが続出。彼らにとっては一日1ドルでも相当な負担だったのだ。
 そんな中、地元の青年ヨセフ(Yousif Addelhamid Ibrahahim Gibreel)から、韓国人、子どもたちを食い物にするんじゃないと文句をつけられる。そこで彼は、子どもを食い物にするつもりはない、サッカー用具があれば彼らのサッカー技能は向上し、プロにだってかもしれないと反論すると、彼から、ではおまえの編成したチームと我々とで試合をするから、おまえが勝ったらおまえの言葉を信じてやると、豚一頭を賭けた勝負を挑まれる。
 改めて子どもたちをスカウトしてにわかにチームを編成、彼が直接コーチをして指導に当たる。だが韓国流練習方式の一方的な押しつけに子どもたちは戸惑う。その結果試合は、地元チームに惨敗し、賭に負けたキムは豚一頭をまるまる彼らに取られた挙げ句、道具があってもサッカーがうまくなるわけではないと、こけにされてしまう。悔しさを晴そうとウォングァンは子どもたちを再訓練し直し、彼らに再試合を申し込むことを決意する。
 何とか勝とうと子どもたちをスカウトしたり、サッカーの練習を続けていくうちに、ウォングヮンにも子どもたちの事情が徐々に飲み込めてくる...

 そんなある日、東チモールで内戦が勃発する...

 本作品は東チモールの少年サッカー団監督を務めるキム・シナン氏が2年足らずで子供たちを組織し広島の国際少年サッカー大会に参加させ全勝した実話をモデルに製作された。実在のキム・シナン氏は、下のインタビュー記事によれば、高校2年で怪我のためサッカー生活を断念。その後事業に失敗し自暴自棄になっていたところ、たまたま訪れた東チモールで子どもたちがサッカーに情熱を傾けていることを知り、500万ウォンを何とか集めてサッカー道具を携えて東チモールに渡ったという。
 映画の中では、計画性がなくても賭けに挑む、いかにも韓国人的なウォングァンが、商売はうまくいかないものの、子どもたちの情にほだされて図らずも少年サッカーにのめり込んでいく姿が、笑いとユーモア、感動を交えて、説得力を持って描かれる。最初は単に金づるになるかと、いささか彼らを見下した不遜な態度で始めてみた少年サッカーであったが、やがて商売そっちのけでのめり込みだし、子どもたちのために奔走するキムの姿に、周囲の人間たちも、文句を言いながらもほだされて協力していくようになる姿を追っていく本作は、いかにも韓国的な情あふれる、心温まる好作品と言えよう。
 最近、韓国映画では『国家代表』『キングコングを持ち上げる』などマイナースポーツを扱った、秀作娯楽作品が見受けられる。本作品はサッカーという韓国ではマイナースポーツとは言えないながらも、東チモールというマイナーな土地を舞台に描かれているという点では、これらの娯楽作品の延長上にあると言えるだろう。とはいえ東チモールの子どもたちの純真な笑顔、そして個性派ながらも、魅力がうまく引き出されることの少ないパク・ヒスンの魅力を十分に引き出している点を考えれば、単なるエピゴーネン以上の作品に仕上がっていることは言をまたない。

 本作品は、韓国では2010年6月封切り。KOFICの統計によれば累積観客数は33万9100人。日本国内では、最終場面のロケが行われた広島で、8月に「ありがとう上映会」と称して上映されたほか、やはり11月に広島ダマー映画祭で上映されている。


原題『맨발의 꿈』英題『A Barefoot Dream』監督:김태균
2010年 韓国映画 カラー

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:KD Media 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編:107分
リージョン3 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 11月発行 希望価格W23100


SBS インタビュー 映画『裸足の夢』実在主人公 キム・シナン
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000749641

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