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zoom RSS コミックアクション、韓国映画『ホン・ギルトンの後裔』

<<   作成日時 : 2010/12/26 07:20   >>

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画像 2009年の韓国コミック・アクション映画。監督は『家門』シリーズの第2,3作や『ワンス・アプオン・ア・タイム』のチョン・ヨンギ。

 高校音楽教師のホン・ムヒョク(イ・ボムス)、大学教授の父親、ホン・マンソク(パク・イナン)、母親のミョンエ(キム・ジオク)、そして高校生の弟、チャンヒョク(チャン・ギボム)の一家は一見すると、健全な家族。だが実は、朝鮮時代の義賊、ホン・ギルトンの末裔であり、密かに泥棒を家業としていたのだ。家訓に従い、悪徳資産家を狙って私利私欲ではなく、義のために泥棒に入っているのだ。
 彼らが主に狙っているのは悪徳実業家、イ・ジョンミン(キム・スロ)。最近金儲けの方法を書いた本まで出版しているが、弱きをくじき、強きを助けることで金儲けをしている。ホン一家は彼懲らしめるために、何度か泥棒に入るが、イ・ジョンミンは、後ろ暗い金なので、何度泥棒に入られても警察に通報しない。一方、検察もイ・ジョンミンの不正を暴こうと動いているが、巧みに偽装工作をすることで、起訴に持ち込めないでいた。

 そんな、ムヒョクは付き合って3年目になる、学校の同僚であるガールフレンド、
ソン・イナ(イ・シヨン)から結婚を迫られていた。自分の家業から彼女との結婚を躊躇していたムヒョクだったが、さすがにこれ以上延ばせず、結婚を決意して彼女の実家に行くと、彼女の兄はソウル検察庁の検事ジェピル(ソン・ドンイル)であることが判明する。ジェピルは、ジョンミンの起訴に向けて熱意を燃やすとともに、ホン・ギルトンの逮捕にも情熱を傾けていた。
 それを知ったムヒョクは何とかイナと別れようと説得するが、イナはなかなか納得しない。しかしついにチャンヒョクが、イナに実は兄はゲイだと嘘をついて、イナはショックを受ける。
 しかし、ムヒョクが、再度ジョンミンの事務所に盗みに入った際、ジョンミンの秘書のスヨン(コ・ウンミ)がホン・ギルトンの手引きをしていたことがバレ、スヨンはジョンミンに自殺に見せかけて殺されてしまう。さらにその事件を担当しながら、ジョンミンの起訴に向けて動いていたジェピルは、上司からジョンミンの捜査から手を引くよう指示を受ける。さらに、死体安置室にあったスヨンの遺体すらどこかに忽然と消えてしまう。スヨンの携帯機からホン・ギルトンの電話番号を知ったジェピルは、ホン・ギルトンに協力要請の電話をする...

 ホン・ギルトンとは、日本で言えば石川五右衛門に相当する朝鮮時代の伝説の義賊。韓国では何度も映画化されており、北朝鮮でも映画になっている。本作品は、ホン・ギルトンの子孫が現代によみがえったら、という設定で製作されたコミック・アクション映画。純粋に娯楽を目的としたプログラム・ピクチャーなので、社会的な問題提起や感動、意外性といったものとは無縁ではあるが、コメディ演技に定評のある俳優をそろえ、スピーディーかつコミカルな展開で、娯楽作品として手堅くまとめられた作品。
 ただ弱点は、悪役イ・ジョンミンの悪徳振りが必ずしも具体的に表現されていない点。おそらく脱税もし、政治家も買収してやりたい放題やっているのだろうが、その悪さが具体的な場面としてあまり出てこない。せいぜい貧乏な立場の弱い人を蹴散らして開発工事を進めている場面が出る程度である。そういった意味で彼の悪ぶりはきわめて記号的。その前提を共有できないと、感情移入がしにくいかもしれない。その弱点を補うためか、ジョンミンはところどころ白い装束に、背中に日の丸を思わせる赤い丸をつけた衣装で登場する。親日派を想起させて悪ぶりを強調しようという意図であろう。
 同様に、展開上ステレオタイプに頼っている部分が散見され、ゲイは泥棒より悪い、といった表現が見られる。Politically Correctednessに敏感な人には気になる部分がいくつかあるだろうし、また、韓国社会に潜む偏見やステレオタイプを見たいという人には教材的な見方も可能だろう。

 本作品は日本未公開。韓国では2009年11月封切り。韓国全国観客動員数は61万弱(KOFIC統計)。

 チョン・ヨンギ監督は、Daum映画のDBによれば1970年生まれ。漢陽大学演劇映画科卒。『家門の危機』で正編よりまともな続編との評価を受け、コメディ映画の第一人者としての地位を確立した。俳優からは俳優の長所を引き出す監督として、絶大な信頼を得ているという。

 韓国盤の画質は良好で、安心して見られる。


原題『홍길동의 휴예』英題『The Descendants of Hong Gil-dong』監督:정용기
2009年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:PRE.GM 画面: NTSC/16:9(1:2.35) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編:117分
リージョン3 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 3月発行 希望価格W25000

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