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zoom RSS 韓国版無責任男!?ク・ボンソ主演『月賦男秘書』

<<   作成日時 : 2010/11/27 07:08   >>

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画像 1969年に撮られた韓国のコメディ映画。韓国のフランキー堺といわれるク・ボンソ主演のコメディで、いわば韓国版無責任男といった映画。

 ラジオの月賦販売員、コ・ドゥンオ(=韓国語で鯖の意味、ク・ボンソ)は、オ・ドンドン(ホ・ジャンガン)という化粧品会社社長の家に販売に行くと、婦人であるチャン女史(ト・グムボン)にいらないと冷たくあしらわれた。気分を害していると再び婦人が出てきて「あんたを月賦で買いたい」と言ってくる。一旦は人を月賦で買うなんて馬鹿にしている、と怒ったが考え直して、再びその家に出向いて、社長宅住み込みで婦人の秘書として雇われることになる。
 実は婦人がコ・ドゥンオを雇ったのは夫オ・ドンドンの浮気をやめさせるためだった。とりあえず婦人の言うとおり、オ・ドンドン社長の挙動を監視、社長の愛人ヨンヒ(アン・インスク)宅に上がりこみ、社長に浮気を止めさせるようとする。
 だが、コ・ドゥンオはその場で社長に取引を持ちかける。社長の浮気を止める振りをするから、金をよこせと。浮気を止める気のない社長とはすぐさま取引成立。社長を愛人宅の前に引き出し、殴る振りをし、婦人にはこれで社長は懲りたはずと報告する。
 こうしてコ・ドゥンオの二重スパイ生活が始まる。婦人からは金を頂戴し、社長の浮気阻止工作をしている振りをし、一方社長からも金を受け取っては、社長私設秘書役に徹し、愛人にプレゼントを届けたり、社長が愛人から足が遠のいているかのように偽装工作をしたり。さらには、社長宅に社長の足が遠のいたことをいいことに、社長宅でだんだん大胆な行動に出る。婦人をうまく丸め込んでは、社長宅の表札を自分の表札に変えたり、全羅弁の女中パルプンを丸め込んでは自分の味方につけて便宜を図ったり...
 実は、コ・ドゥンオは、以前から意中の彼女ムノク(キム・ジス)がいて結婚したいと考えていた。だが、彼女の父親(ヤン・フン)は失敗した元実業家。再起のために娘を金持ちの家に嫁がせようと躍起で、コ・ドゥンオなどは歯牙にもかけない。そこで、社長宅から背広を借りて、彼女に会いに行き、化粧品会社の社長を任されていると嘘を言う。その話を娘から聞いた彼女の父親は、コ・ドゥンオに娘を嫁がせる気になって、コ・ドゥンオの会社に会いに行きたいと言い出し、コ・ドゥンオは窮地に。だが弱みを握っているオ・ドンドン社長をうまく丸め込んで...

 お調子者のク・ボンソが演じるコ・ドゥンオが口先三寸で周囲の人間をうまく丸め込み調子よく出世していく模様はまさに韓国版無責任男といった風情。セマウル運動がそろそろ始まり、これから韓国社会がそろそろ漢江の奇跡・高度経済成長へ入っていこうとする当時の社会的雰囲気をやはり反映しているのだろう。またラジオ月賦商のコ・ドゥンオが金持ちの社長の弱みをうまく握って操作するというあたりは、タルチュム(仮面劇)からの伝統である庶民の金持ちに対する揶揄が反映されているのだろう。また、ラジオ月賦商などの当時の韓国の風情や雰囲気も興味深い。ただし、KMDBのデータによれば、本作品の観客動員数は3万1千人あまりと当時としてはヒットとは言えなかった。

 本作品は日本未公開と思われる。

 監督のシム・ウソプ(沈雨燮)は1933年日本生まれ(本名シム・イルソプ)。小野田工業学校(現山口県立小野田工高)土木科卒。朝鮮戦争当時は韓国に帰国しプサンで写真館を経営。南に避難してきた映画人と親交を暖める。朝鮮戦争後、映画人とともにソウルに移りやはり写真館を経営していたが、映画への情熱を留めがたく、1955年、ホン・ソンギ監督作品『愛人』で撮影、編集を任され、映画監督への道を決意。1959年のデビュー作『白蓮婦人』では、せりふや物語に頼らない、斬新なカメラワークを駆使した作品作りの革新性が評価されたが、興行的にはいまひとつ。1965年の『青春事業』で12万の観客動員をなしとげ、ようやく興行的な成功を収める。
 デビュー以来68本を監督、あらゆるジャンルの作品を撮影。1980年代後半まで活躍した。比較的最近では、1999年プチョン国際映画祭の副委員長を務めている(以上情報はKMDB http://www.kmdb.or.kr/actor/mm_basic.asp?person_id=00001273&div=2 における記述より)。

 なお、本作品DVDは4:3(1:1.33)だが、おそらくオリジナルスクリーンフォーマットは、やはりIMDBによれば1:2.35とされているので、それを放送用に両端を切り取った形で収録されている。また収録時間はちょうど90分だが、KMDBの記述によれば100分となっており、さらに収録されている画像にはタイトルロールがカットされ、映画の最初に後から挿入されたと思われるタイトルとキャスト、監督名が収録されているので、おそらく放送用に無理やり90分にカットしたバージョンが収録されているものと思われる。DVDの等級分類番号欄には、なぜかケーブルTV放映作とあるので、放送用素材をそのまま流用したものと思われる。解像度もアナログTV同等程度。なお、無字幕なので視聴には韓国語力が要求される。
 なお、韓国映像資料院(KOFA)にはオリジナルネガ、プリントとも所蔵されている。

原題『월부 남비서』英題『Installment Secretary』監督:심우섭
1969年 韓国映画 カラー作品

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:テギョンDVD 画面: NTSC/4:3(1:1.33 Pan & Scan) 音声: Dolby1 韓国語 本編:90分
リージョンALL 字幕:なし 片面一層 2010年 7月発行 希望価格W

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