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zoom RSS 母娘の情を描いた韓国映画『実家の母』

<<   作成日時 : 2010/10/12 00:32   >>

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画像 キム・ヘスクとパク・ジニ主演の韓国で言うところの「新派」映画。韓流シネマフェスティバル2010で国内公開された『エジャ(公開邦題: グッバイ・マザー)』同様、母と娘の情を描いた作品。

 ソウルに住むジスク(パク・ジニ)は、夫ジュンス(イ・ムセン)に駅まで車で送られて、母(キム・ヘスク)の待つ故郷に向かう... これが最後の母との出会いになるかもしれないという予感を秘めながら...
 ジスクはバスの運転手の父(チョ・ヨンジン)と母の間に田舎に生まれ育った。2歳年上の姉が生まれる前に早世したためか、ジスク(子役:チェ・ソニョン)は母の愛をたっぷり受けて育だち、弟ジノ(子役:ペク・ジンギ)よりもかわいがられて育った。彼女は子供の頃から利発だったが、あまりにも田舎で女性が大学に行くなどと考えられもしなかった土地柄、将来はバスガイドさんになるんだね、と周囲から言われて育った。
 だがその一方身体に障害のある父は、その鬱憤を母に向けて晴らし、父が母に手を挙げるたびにジスクと弟はその姿を見ないように耐えて育った。
 利発で成績が良かったジスク。彼女は母の自慢の子供だった。しかし、ジスク(子役:キム・ミナ)が中学生になると、無学で田舎くさい母親を恥じるようになり、母親が授業参観に来ようとすると家へ追い返そうとしたりした。
 そしてジスクが高校を卒業するころ、ジスクがソウルの短大に進学したいというのに強く反対する父親。それを体を張って娘の進学を支えてくれた母。幸い、ジスクは奨学金を得ることが出来無事にソウルに上京することに。
 短大を卒業するとジスクは放送作家として放送局に入局できることになる。そしてそこで出会ったジュンスと恋愛関係に。だが金持ちの家の息子で米国留学経験のあるジュンスの嫁として田舎者のジスクでは物足りないと思ったジュンスの両親は二人の結婚に猛反対。ジュンスの両親に父と共に会った母は、ジスクを貶めるジュンスの両親に一度は怒って席を立つものの、翌日娘の幸せを願って、ジュンスの両親の元に膝をついて謝りに行く母。その甲斐あって二人は結婚し、娘も生まれた。
 しかし...

 2010年4月韓国で封切りされ、KOFICのボックスオフィス統計では約47万6000人と観客動員数自体はまずまずだが、Daum映画のネティズン評価では9.0、Cine21のネティズン評価でも8.22との高い評価を受け、先行の『エジャ』よりは評価が高い。
 映画の進行はおおむね予想を裏切らない。ただ先行した『エジャ』、あるいはかつてチェ・ジンシルがやはり母娘関係を演じた『マヨネーズ』などに比べると、母ー娘間の葛藤的要素は少なく、母の情に対して肯定的な視線が特徴。ありきたりかもしれないが、世間の娘たちに、改めて自分の母親をの情を思い起こさせ、再確認させられる作品となっている。
 ただ、映画のラストについては、おそらく先行諸作品と差別化させ、意外さを演出するためだろうが、作劇方法論としては、私は個人的には、ちょっとそれはないだろう... という印象を受けた。ひねるにしても、ちょっと方法論的に強引だろうという感想(物語的には必ずしもそうではないが)。ただ、方法論的なところにこだわらなければ、単に感動映画として受け入れられる人も多数いると思う。
 あるいは、これは勘ぐりだが、先行の『エジャ』とストーリーが被らないように急遽ラストを変えたのかも?

 本作品は日本未公開。

 なお、DVDに関しては、画像の色彩に関しては申し分ないものの、解像度が韓国盤DVDの最高品質のものよりワンランク落ちる。とはいえ、30-40インチ程度の画面で見ている分には殆ど気づかない程度であろう。

 監督のユ・ソンヨプはDaum映画データベースによれば1976年生まれ。テンプル大学映画メディア芸術学科、中央大学(韓国)先端映像大学院映像芸術学科修了。短編映画の監督『インパルス』(1999)『隣の女』(2004)『江辺北路』(2007)『昼寝』(2009)等を経て、本作が長編デビュー作。監督以外に、映画編集にも携わっている。

原題『친정엄마』英題『A Long Visit』監督:유성엽
2010年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:BUZZ Pictures 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編: 108分
リージョン3 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 8月発行 希望価格W25300

『マヨネーズ』映画評
http://yohnishi.at.webry.info/200810/article_4.html

追記 本作品は2010大阪韓国映画週間で『故郷(さと)の母』の題名にて公開が決まった
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/topics/20101101_6299.html

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