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zoom RSS ローカル色豊かなヤクザの父性愛物語 韓国映画『父山(プサン)』

<<   作成日時 : 2010/09/08 07:01   >>

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画像 釜山を舞台に、ヤクザもの+難病ものという斬新なる(?)コンセプトで作られた韓国映画。この作品は絶対日本では公開されないだろうなぁ...

 ガンス(コ・チャンソク)は元ヤクザ。現在は女を風俗店に紹介する(売り飛ばす)などして黄金を稼いでは賭博にうつつを抜かしているろくでなし。彼のできた一人息子がまだ高校生のジョンチョル(ユ・スンホ)。父親がカモとして連れてきた朝鮮族の女の子にもやさしく対応する。ガンスはときにジョンチョルがアルバイトして稼いだ小遣いまでちょろまかせて賭博に使ってしまうろくでなしぶり。しかしカンスは賭博の借金のため借金取りに追われ、息子をおいて家に寄りつかない始末。母親はジョンチョルが幼い頃亡くなった(と父親から聞かされている)。
 そのジョンチョルがある日突然倒れる。病院に担ぎ込むと彼は重い腎臓病でこのままだと死ぬのを待つしかないという。できれば肉親から腎臓をもらって移植するのが望ましいという。だがその話を聞いても、ろくにジョンチョルの世話を見ないガンス。それどころか借金取りに捕まったガンスは、息子に腎臓をやればいいものの、身体放棄覚え書きに署名して、借金を返すために腎臓を売ってしまう。
 だが、なぜか臓器を売った後突然ガンスは父親らしさに目覚め、ジョンチョルを救うために今は破門されてしまった元親分テソン(キム・ヨンホ)に会いに行くなど東奔西走し始める。ジョンチョルが自分の臓器を直接息子に提供しようとしなかったのは、実は深い理由があったのだ...

 本作を撮ったパク・ジウォンはCine21データベースによると釜山をベースに活動している映画人。キョンソン大学演劇映画科、同大学院卒業後、映画制作社「夢」を運営。1992年以降何編もの短編映画を発表し、さらに2003年初長編『居留』、2006年『彼女の30回目の誕生日』を製作するものの、封切りのめどが立たずお蔵入り。2009年公開された本作が初封切り長編作品となった。

 釜山のローカル色強い作品で、ヤクザの見せる父性愛という今までにない(?)コンビネーションで見せる作品。前半、全くのぐうたらで、怒りさえ覚えかねない、失格の父親が、ヤクザに臓器提供後突然父性愛全開になるという、いささか唐突な心情描写が今ひとつ疑問であるが(でも一応その理由は語られる)、しかしそれなりのストーリーテリング力はあり、観客をある程度引きつける力はあるという点は認められる。
 とはいえ、むさ苦しく暑苦しいオヤジたちのオンパレードで、イケメンが一人も出てこない。むさ苦しいオヤジたちの父性愛物語も、まぁ悪くないかもしれないが、結局血縁に拠り所を見いだす韓国の極めて伝統的な価値観に則った作品であり、そう言った意味からも日本での市場性はゼロであることは間違いない。およそ韓流の範疇とは極めて対極的であり、日本においては相当好事家向け作品であると言う他はない。
 韓国内の評価も酷評から好意的なものまで見方が別れている作品である。ローカル色豊かな傍流映画を見てみたいという方はどうぞ。

原題『부산(父山)』 英題『City of Fathers』 監督:박지원
2009年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:PRE.GM 画面: NTSC/16:9(1:185) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編: 101分
リージョン3 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 1月発行 希望価格W22000

付記
国内盤DVD発売されるようだが、ちょっと驚き。
日本国内レンタル市場を当て込んで少しでも資金回収を、ということなのだろうが...


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