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zoom RSS 野生生物と人間との関わりを糺すドキュメンタリー映画『惜別』

<<   作成日時 : 2010/08/12 18:11   >>

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画像 2001年に製作された本作を初めとする「野生三部作」ドキュメンタリーで知られるファン・ユン監督。本作はその「野生三部作」の第一作目。山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞、釜山国際映画祭雲波賞、ソウル独立映画祭観客賞を受賞している。

 本作品は主に、韓国のある動物園で、母虎に育児放棄をされ、人間の手で育てられてすっかり虎らしさを失ってしまった子虎「クレイン」の育児の模様を中心に、現代韓国における動物園の問題点、さらには生態系が破壊されて生存が脅かされている野生生物たちの模様を、野生生物保護センターの活動などを通して描き出す。
 動物園が、多くの野生動物が絶滅の危機に瀕している今日、種の保存や子供たちの教育に対する一定の役割を果たしている点は認めつつも、結局現在の韓国の動物園は野生とはかけ離れた人工的な環境の中で動物たちを飼育しており、所詮動物たちの本来の姿を保った保存には至っていない現状を批判的に描き出すと共に、現在の韓国において野生生物たちが人間の開発行為によって追い詰められている様を描いている。

 なお、付加映像には、現代韓国の動物園の大半が、より野生に近い状態で飼育したり、動物たちのストレスを減らす取り組みが行われつつある欧米の動物園に比べると、極めて遅れた状態である(19世紀の動物園とさほど変わらない)ことを示すビデオが収録されており、ファン・ユン監督の意図がより鮮明な形で表現されている。

 たしかに「クレイン」はとても虎とは思えない程可愛らしいのであるが、しかしその暮らしは極めて不自然であること、そして結局「クレイン」は、所詮動物園の経営目的のために利用されるしかないことを示すことで、韓国の動物園の現状に対する批判的な視線を押しつけがましくなく提示することに成功した作品と言えるだろう。
 一方、野生生物の危機的現状を示そうとする部分に関しては、本映画における論旨の一貫性を若干攪乱させるような印象を受けた。

現代『작별』英題『Farewell』監督:황윤
2001年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:DS Media 画面: NTSC/4:3(1:133) 音声: Dolby2 韓国西語 本編: 81分 リージョンALL
字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層(『ある日道ばたで』も収録した2枚組) 2010年 4月発行 希望価格W

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