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zoom RSS 臓器売買、爆弾、自殺... 少年を取り巻く行き詰まる環境を描く『普通の少年』

<<   作成日時 : 2010/08/04 00:25   >>

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画像 ソウル芸術大学映画学科特性化プロジェクトと銘打って、学生 or 卒業生に長編デジタル映画を撮らせて支援するプロジェクトで作られた作品。行き詰まる日常の中で行く道を失っていく少年たちの姿を描く。

 主人公であるムンシクは父母が借金のため家を出て逃亡。彼一人家に残って学校に通っている。だが度々借金取りが親はどこへ行ったと訪ねてくる行き詰まる毎日。彼がいつもつるつるんでいる仲間にテヨン、チョンヒョンがいる。そしてムンシクはチョンヒョンの知らないうちに彼の妹、ヒョンジュと付き合っている。
 だがある日突然、チョンヒョンが学校で自殺。周囲は衝撃を受ける。テヨンはチョンヒョンの自殺は彼がヤクザの下っ端("シタバリ")になったフンチョルからいじめを受けていたためだと判断し、フンチョルを爆弾を使って仕返しすることをムンシクに提案するが、ムンシクは拒絶する。
 ムンシクは何もかも捨てて寒い韓国を離れアフリカに行くことを夢見る。丁度ヒョンジュも兄の自殺に衝撃を受けると共に、やはり、学校も辞めて、出口の見えない日常から逃げたがっていた。ムンシクは彼女と一緒にアフリカに逃げることを約束すると共に、自分の臓器を売ってアフリカ行きの資金を作ることを決意する。
 そんなある日、フンチョルが学校のトイレで爆弾の破裂によって入院。テヨンの仕業だった。だが彼はフンチョルを殺すつもりまではなかったにも拘わらず、フンチョルはそのまま意識が戻らず死亡してしまう。自分のしたことの結果に恐れおののくテヨン。その一方ムンシクは生前のフンチョルからもともとチョンヒョンが中学校以来度々自殺を試みていたことを知らされていた。
 ついにヤクザに臓器を売ることを決意したムンシク。だが手術直前、手術が薄汚い旅館の一室で行われることを知ったムンシクは逃亡を試みるものの、もはや手遅れで、そのまま手術に掛けられてしまう...
 
 DVDのパッケージには「この映画は普通の少年だった自分自身から出発した作品」との監督のメッセージが書かれている。臓器売買や爆弾作りが普通の少年が実行するとも思えないが(ただ全く現実味がない訳ではないのだろう)、韓国の一般的な閉塞感を、極端な事件を通して象徴的に描いた作品と言えるのではないか。
 ただこれは個人的な感想だが本作には、露悪的な趣味と共に、悲劇に対する自己陶酔的な臭いが感じられるような気がして、その分、説得力に欠けているような気がする。本作の韓国における配給会社はキノ・アイだがたしか以前紹介した『人を探しています』もキノ・アイの配給だったような... 結構露悪趣味的な映画がキノ・アイ路線なのかも

 本作は日本未公開。

 なお、監督のパク・ソンフンは2002年以降『夜明け3時』など6本の短編を製作すると共に、『13歳、スア』の助監督もつとめ、本作品が初長編。監督履歴情報に関してはインディースペースの次のサイトから(http://indiespace.tistory.com/667 韓国語)。

原題『보통소년』英題『The Coldest Winter』監督:박성훈
2009年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:WIDE MEDIA 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby2 韓国西語 
本編: 95分 リージョンALL 字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 1月発行 希望価格W22000

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